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#ごはん盛れたから見て
2022.02.22. | 

[Vol.1]ホームパーティーメニュー 料理が苦手な私だって、盛るだけでオシャレにもてなしたい!:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。
というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!

 

盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマは「料理がニガテでも◎ ホームパーティーメニューができちゃった!

 

バイト先の友だちが家に遊びに来ることになったので、せっかくならランチでおもてなしをしたい。でも、料理はあまり得意ではないし、一人暮らしだから食器も限られているーー。そんな時に、買ったお惣菜を手軽に、華やかなパーティーフードに変身させるテクニックを坂本シェフに教えてもらいます! センスのいい友だちも、きっと喜んでくれること間違いなし!

スーパーのお惣菜でパーティーメニューに挑戦!
坂本シェフは、何をチョイスする?

「若い女性のホームパーティーって、どんなのを食べたいかなあ?」
「やっぱり、スイーツって欠かせない?」

若い女性の気持ちを想像しながら、スーパーのお惣菜売り場を行き来する坂本シェフ。「パーティーだから、豪華にしたいよね」と、いつも以上に品定めに熱が入ります。

「焼いた鮭は売ってるかな。ホワイトソースとチーズをかけて焼けばグラタンができるから……」
「パスタも、そのままではなくて何かをかけたいなあ」

料理はしない、でも、すでに完成しているお惣菜を組み合わせることで“ちょっと手をかけた”感も出したいーー。そんな風に考えながら選んでくれているのがわかります。

惣菜売り場から、冷凍食品売り場、缶詰売り場などをあっちへ行ったりこっちへ行ったり。「大」サイズのレジ袋がいっぱいになるほど買い込んだ坂本シェフは、なんだかワクワクと楽しそうです。

 

悩んだ末に坂本シェフが選んだのはこちら!
若い女性3名のランチパーティーなので、品数がなかなかです。

(左上から時計周りに)

・おいしい牛乳
・とろけるミックスチーズ
・ホワイトソース
・海老と5種野菜 ペペロンチーノ×2(冷凍食品)
・フルーツ盛り合わせ
・スペアミント
・全粒粉バゲット
・豆腐デリ 豆乳あん×2
・大豆ミートとケールのヴィーガンサラダ
・大切り!銀鮭塩焼き×2
・焼きコーンとほうれん草ベーコン
・北海道南瓜のメイプルサラダ

いつもよりは確かに豪華! そしてフルーツの盛り合わせ、南瓜のメイプルサラダにもパーティーっぽさがありますが、全体的にパーティーメニューとしては少々心許ない感じも。これがいったいどんな風に化けるのでしょうか。

 

一人暮らしでも一台はほしい!
おもてなしにぴったりな最強アイテム

さあ、いよいよ盛り付け開始!

最初に坂本シェフが手にした器は、両手持ちの鉄製フライパン「スキレット」。

一気にパーティー感がアップするアイテムの登場です!

 

スキレットは値段もピンキリですが、今回使う GLUTTON(グラットン)は約2,000円とお値段も手頃! 一人暮らしでも、これ1つあるとおもてなし感がグッと高まります。

とはいえ、耐熱のお皿であれば大丈夫なので、スキレットがなくてもご安心を!

まずは、焼き鮭2匹をレンジで軽く温めます。

その間に、スキレットにはオリーブオイルを軽く敷きます。くっつき防止が目的なので、サラダ油でもバターでも、家にあるものでOK!

パーティーの時は品数もあるので、何から始めるのか、手順も大切ですね!

 

鮭が温まったら、2匹の鮭を丸ごとスキレットに入れちゃいます。

なんだか、これだけでもすでに美味しそう! どんなお皿に入れるかで、こんなにも大きく変わるんですね。お皿が小さい場合は、カットして入れてもOKです。

鮭の上にのせるのは「焼きコーンとほうれん草ベーコン」。

 

さらにホワイトソースを全体に回しかけます。今回は3袋入りのうち、2袋を使いました。

 

缶詰ではなくレトルトのホワイトソースは使い切れるし、便利ですね。ポイントはまんべんなく、そしてたっぷりとかけること!

お好みでとろけるチーズをONします。

 

鮭がある分スキレットの中央が高くなり、自然と見栄えのする盛り付けになりました。

あとはオーブン、もしくはオーブントースターに入れるだけ! 
火が通っている素材だけを使っているので、チーズが溶けて美味しそうなこげ目がつくまで焼いていきます。

スキレットに重ねるように乗せていくだけなのでなんとも簡単! 焼き上がりが楽しみです。

 

プロのように“盛る”ためには
お皿の空間にも、あえて振る

焼いている間に、2品目に取りかかりましょう!

バゲットを取り出し、まな板の上で1cm程度の厚さに斜め切りしていきます。

 

均等に切るコツは「刃先から根元まで包丁全体を使い、大きく動かしながら切ること」(坂本シェフ)。カットできたら、スキレットが入っているオーブンに入れて焼きましょう。

バケットの上にのせるのは、北海道南瓜のメイプルサラダ。そのまま乗せるのではなく、塗りやすいように少し柔らかくするのがポイントだそう!

 

ボールにカボチャサラダを入れたら、牛乳を大さじ1程度を目安に入れ、なめらかになるように混ぜていきます。ペースト上になるまで、様子を見ながら加えましょう。

いいタイミングでバゲットが焼き上がったので、ペーストを塗っていきます。

 

「パーティーシーンでテーブル上にお皿が並んだ時、カボチャは黄色が目立ちます。彩になるので、黄色が生えるように全体に塗りましょう」

これを並べるのは・・・・!

坂本シェフが選んだのは、平らで長方形の黒いお皿。

 

こちらは、フランスのブランド「REVOL」のもの。お刺身をのせてもいいし、焼き魚にもいいかも! 1枚あると重宝しそうです。

どう並べていくのかな? と注目していたら、互い違いに並べていきました。

 

「テーブルに向かい合って座った時に、これならどちらからも取りやすいですよね」

最後にパセリをかけ、ブラックペッパーを振っていきます。

 

バゲットの上だけではなく、お皿の空いている部分にもパセリとブラックペッパーを振っていくと、それだけでお店の料理のように仕上がりました。

「空間に少し振ることでお皿との一体感が生まれ、一気にプロっぽくなります」

 

カットして、混ぜて、盛るだけで、こんな一品になるなんて、やっぱりプロの盛り付けはすごい!

これなら料理ができなくても、自信を持って、友だちや彼をお家に呼べますね!

 

今回の“盛れる”テクニック

・スキレットが1台あれば、それだけてテーブル上が華やかに
・鮮やかなカボチャの黄色は、テーブルの彩として生かす
・お皿の空間にもパセリやブラックペッパーをかけ、料理とお皿の一体感を

 

さて、オーブンの中に入れたスキレットの一品はどんな出来上がりになっているのでしょうか。そして、パスタはどうなるのでしょう? 2月24日(木)に公開予定のVol.2では、いよいよ盛るだけのパーティーメニューの完成です!(つづく)

 

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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