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食を起点としたコト起こしの舞台裏
2021.12.23. | 

“犬の散歩”が多い街だから、知ってもらえる。onedogがカフェ・OPEN NAKAMEGUROを選んだ理由

11月25日から12月1日にかけて、ペット用アプリサービス・onedogが、株式会社Yuinchu運営のカフェ・OPEN NAKAMEGUROにて「onedog カフェイベントin Tokyo」を開催。これまでオンライン上の接点しかなかったユーザーとの触れ合いや、onedogを知らない一般のカフェ利用者に認知してもらう機会として、オフラインイベントを催しました。その経緯や目的、効果などについて、事業開発担当の近藤亜里砂さんにお話を伺いました。

 

コロナ禍で膨らんだペット市場。求められるのは潜在顧客へのリーチ

中目黒駅東口から徒歩5分ほどの場所、街路樹が彩る大通りに面したOPEN NAKAMEGURO。現地に足を運ぶと、カフェ店内やテラス席には一般利用者だけでなく、犬を連れてイベントに遊びに来た人、「onedogのロゴが見えたから立ち寄った」と話す人などがゆったりとくつろぎ、静かな賑わいに包まれています。穏やかな店の雰囲気の中、近藤さんはまずアプリの内容についてお話してくれました。

 

近藤さん:onedogは、愛犬との記録を通じてペットの楽しく健やかな日々をサポートするサービスです。具体的には、⑴時間・距離・歩いたルートの記録 ⑵ 健康管理・通院履歴の管理 ⑶写真の共有やコミュニティ交流を、サービスの3点を柱としています。

お散歩の記録を残すことで、日々の道のりがより楽しくなり、習慣化や適度な運動につながります。またヘルスケア記録では、病気の予防や適切なケアに役立ち、わんちゃんの健康を助けることにもつながるんです。最近では、コロナ禍の巣ごもり需要でペット市場は大きく膨らんでいて、とくに子犬などを飼っているユーザーさんが増えましたね。

 

中目黒を歩きながら思う。「カフェもペットも”開かれている”存在」

コミュニティサービスなどもあり、アプリ上でオーナー同士の交流も図れるonedog。すべてがアプリ内で完結することから、その利便性や実用性がユーザーに評価されています。そうした中で行われた、今回のイベント。オンライン上ではなく、あえてオフラインで開催しようと思った背景には、サービスの認知を広めたいという考えがあったようです。

 

近藤さん:コロナ禍でペットニーズが増えている点や、SNS上などでの宣伝ではリーチし切れない層が存在することなどから、やはりオフラインでのイベントが必要だと考えるようになりました。とくにペットオーナーの場合は、若い世代だけでなくシニア世代の方も多くいるため、オンライン上だけではタッチできない領域があるんです。

その中でもカフェを選んだ理由は、幅広く認知が取れる場所だと考えたからです。一般的なイベントでは、その場所に一から集客する必要がありますが、カフェの場合はすでにそこにお客さんが存在します。老若男女さまざまな人たちがいて、年齢層も幅広い。また飲食をする場所でもあるため、一人当たりの滞在時間が長い。このように多くのメリットがあります。

それに、誰がペットを飼ってもいいのと同じように、誰がカフェを利用してもいい。両者とも”開かれている”という点で、かなり共通するように思ったんです。

 

OPEN NAKAMEGUROを見て思った。「窓、いいな」

現地に足を運ぶと、テイクアウトカップに貼られている店内配布のonedogオリジナルステッカーを手にしたり、白壁に映されるサービス紹介動画を観たり、アプリを早速登録してみたりと、それぞれの過ごしかたでイベントを楽しんでいる様子が伺えました。中目黒の街角に響く、小さな賑わい。カフェの中でもOPEN NAKAMEGUROを選んだ理由について、近藤さんは語ってくれました。

 

近藤さん:直感的に「いいな」と思ったのは、「窓」でした。カフェによっては窓が少なく、中がどういった様子なのか見えない場所も多くあります。対してOPEN NAKAMEGUROでは、一面が窓になっていて、名前のとおり店内が完全にオープンな状態になっている。

中で何が行われているのか、どのくらい盛り上がっているのかが可視化されている。たとえば犬を連れて散歩していて、チラっと見て気になったから入ってみる、というようなことができる。広く認知を取りたいと考えていた私たちにとって、最適な場所だと感じました。

もうひとつは、「食」と「ペット」の共存が実現するという点です。飲食ができる空間でペットの同伴が許されている場所は、そう多くありません。ペット同伴可の店であっても、そもそも「ペットとともに飲食する」こと自体がコンセプトの場合も多く、それではペットを飼っていない人には行き届かない。

その点OPEN NAKAMEGUROには、ペットに興味がないお客さんもたくさんいる。潜在顧客にリーチできるという点で、これは非常に重要なことでした。

 

「帰りに使ってみてください」アプリだからできる気軽な声かけ

カフェという開かれた空間だからこそ、実現できる幅広い「認知」。そしてそこから「顧客化」にいたるまでにも、カフェである利点、また中目黒という街の性質が関係していたようです。

 

近藤さん:まず、この中目黒という街では、犬を連れて散歩している人がとても多い。そうした中で、ふらっとこちらに寄ってくれた際に、「帰り道に使ってみてください」とカジュアルに声をかけてみる。

「それじゃあちょっと使ってみようかな」とその場で登録してくれて、実際、そのまま帰り道のルートや時間を記録していく。アプリの持つカジュアルさが、散歩の多い街・中目黒だからこそ、プラスに作用したように感じます。

また初日には、ペットを飼っていないお客さんがやってきて「実家で飼っているから、ちょっと紹介してみようかな」と言ってくれたんです。

その人自身がユーザーにならなくとも、周りの人に伝えてもらえる。人を介して、どんどんユーザーが増えていく。ペットというものが広く浸透しているからこそ、できることだなと思いました。

 

最後に近藤さんは、今回のイベントを通して感じたこと、また今後の展望について語ってくれました。

 

近藤さん:このイベントをとおして、さまざまな方にアプリに興味を持っていただきました。コロナ禍とあり、あまりオフラインイベントを開催できていませんが、今後は時勢との折り合いを見つつ、東京のほか、名古屋、大阪、と他の都市でも開催していきたいと思います。

―――――――

盛況のうちに終わった「onedog カフェイベントin Tokyo」。実際にイベントに足を運んだアプリユーザーの多くは、onedogのオリジナルステッカーを目当てに来店していたそうです。

 

このステッカーは、アプリ内キャンペーンのひとつで、応募をしたユーザーのうち当選した方の愛犬を、onedogでイラスト化してプレゼントするという趣旨のもの。

当選者以外ももらうことは可能で、イラストの可愛さから、受け取りに来る人が多くいたようでした。このようにステッカーを配布した背景には、イベントの少し前から導線を引き、事前に温めておくという意味合いがあったそうです。

一方で、店内にいる人の8割ほどは、サービスを知らない人だったといいます。「知っている人」よりも「知らない人」が多い空間だからこそ、広く認知が取れる。逆に「知っている人」がいるから場が温まり、「知らない人」の認知にもつながっていく。

多種多様な人が集まる、中目黒という開かれた街の、OPEN NAKAMEGUROという特別な空間。2020年3月に誕生して以来、このようなストーリーをたくさん紡ぎ出してきました。今後も法人・個人問わず、開かれた場所としてさまざまな”接点”を生み出していくのでしょう。

 

– Information –

onedog
https://onedog.io/

HYPHEN TOKYO
WEB:https://hyphen-tokyo.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hyphen_tokyo/

ライター / 清水 翔太

横浜市在住。大学卒業後、官公庁にて約7年勤務。その後ライターに転身し、オウンドメディアなどを中心に執筆活動をおこなっています。

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