朝食に、おつまみ4点盛りをセレクト
モーニングプレートというと洋風なイメージですが、和食が食べたい朝もあります。休日の朝にお茶を入れ、和なモーニングプレートを時間をかけてゆっくり頂くーー
坂本シェフ、そんなモーニングプレートは可能でしょうか?
うなずきながらスーパーの惣菜売り場を歩き始めた坂本シェフ。今回はこれまでの連載の中で一番、決めるのが早かった! あっという間に、買い物カゴの中に3つが揃いました。
今回、モーニングプレートの素材となるのはこちら。
・かしわ飯
・冷製おつまみ4点盛
・料亭のおみそ汁(蟹)
おつまみ! しかも4点盛り! パッケージにも「ビールのおつまみにピッタリ」と書いてあります。
「前夜、家飲みした際のおつまみの残りでもいいと思いますよ。レンコンのきんぴらに、なすの煮浸し、インゲンの胡麻和えは朝食でも問題ないですよね。空豆は、ちょっと工夫してみますね!」
と坂本シェフ。
では盛り付けよろしくお願いします!
3種の惣菜とおにぎりを、プレートにどう配置する?
まずはメインのプレート選び。
これまでプレートという時は白い大皿を使うことが多かったのですが、今日の坂本シェフは、濃い色のプレートに手を伸ばします。
「大人の女性がテーマなので、真っ黒なプレートでシックに行こうと思います」
艶やかで、重厚感のある真っ黒のお皿は、大人の女性にピッタリですね。
まずはおつまみ4種のパックを開けて、レンコンのきんぴらから盛り付けていきます。
「特にどれから順番に、というのはないですが、色合いを考えて並べると良いですね」とのこと。
一番色の薄いきんぴらを中央にして、色の濃いなすの煮浸しとインゲンの胡麻和えをその両サイドに盛り付けました。
ポイントは、高さを出すこと。きんぴらとインゲンは、中央が一番高くなるように盛り付けると映えるそうですよ!
では、なすの煮浸しは?
「同じ方向に向けるのではなく、色の濃い皮面と、茶色の内側、両方が見えるように盛ると、コントラストがついて良いですね◎」
確かに、なすは皮面だけが並ぶと、真っ黒になってしまいますからね。
なんだか、漆塗りの器に盛り付けた、料亭の一品のようにも見えてきましたよ! とっても素敵!
では、この空いたスペースにかしわ飯を並べましょう。
かしわ飯とは、鶏肉入りの混ぜご飯のこと。パッケージにも「博多名物」と書いてあるように、かしわ飯といえば福岡! そして坂本シェフは、福岡は小倉(北九州)の出身です。
「いやあ、懐かしいなあ。かしわ飯のおにぎりはよく食べてましたね。ほんと、懐かしい」
筆者も福岡に住んでいたことがあるので、懐かしく思い出しました。うどん屋さんにいくと、かしわ飯のおにぎりがセットになっていたり、お茶碗でかしわ飯が一緒に出てきたり。
ひとしきり、かしわ飯や福岡の思い出話に花を咲かせる楽しい時間となりました。
今回の“盛れる”テクニック まとめ
・お惣菜は、色合いを考えて並べて。濃淡でリズムをつけると◎
・レンコンやインゲンのお惣菜は、中央を高く
・なすは、皮面と内側の見せ方のバランスを大切に
次回は9/6(火)に公開予定です。かしわ飯がのったプレートの完成形、そして空豆をどう使うのか、できあがりをどうぞお楽しみに。(つづく)