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食を起点としたコト起こしの舞台裏
2024.01.25. | 

いつきてもワクワクできる・おいしさで笑顔になれる農園 「ABC FARM」訪問レポート

東京/立川市・昭島市で約300年続く農園から誕生した『株式会社紀之国屋のぐるめ』が、カフェや農業収穫体験が楽しめる観光農園『ABC FARM(エービーシーファーム)』を2023年12月20日にプレオープンしました。最初に習う英語はABC、気軽な農業体験はABC FARMへ。ということで、冬から春にかけての農業収穫体験は、フレッシュな4種類のイチゴを味わえる”いちご狩り”を開催しています。ハウスに併設されたカフェでは、新鮮素材を生かしたカフェメニューが楽しめるだけでなく、今後は子ども向けのイベントなどを開催して、学べる場としても活用する構想もあるとか。食べて、学べて、笑顔になれる体験がつまった場所『ABC FARM』は2024年2月3日にグランドオープンです。

4種類の味が楽しめるいちご狩り
30分食べ放題の贅沢なひと時を

『ABC FARM』のいちご狩りは、収穫してその場で食べられるという嬉しい内容。収穫できるイチゴは「紅ほっぺ」「ベリーポップ すず」「よつぼし」「ゆめのか」の4種類。摘みたてのフレッシュなイチゴは、その品種本来の味や香りを味わうことができるので、それぞれの個性を感じながら食べ比べも楽しめます。さらに、練乳やチョコの無料トッピングもあるので、アクセントを加えた食べ方でイチゴを味わえるのも魅力のひとつですね。イチゴを摘む時は、ヘタを下にした状態で軽く下に引っ張るのがコツ。筆者のように、いちご狩りが初めてでもスタッフさんからお作法を教えてもらって始められるので安心して堪能できる贅沢な30分。車椅子やベビーカー専用のレーンもあって、誰もが楽しめるいちご狩りは5月まで開催予定です。

 

初夏の『ABC FARM』の収穫体験では「ころたんメロン」「枝豆」「じゃがいも」「とうもろこし」といったラインナップを予定しているそうです。さらに農園ならではのアクティビティ”とうもろこしの巨大迷路”なんて構想もあるとか。これからが楽しみでたまらない『ABC FARM』で野菜や果物を旬なタイミングで味わってみてはいかがでしょうか?

 

『ABC FARM CAFE』で食べたり、飲んだり、学んだり。
人が集まり笑顔になれる場所にしたい。

収穫体験のあとにお邪魔したカフェは、ハウスのすぐ隣に併設されています。窓から入る日差しが気持ちいい店内では、畑で採れた旬な果物を使ったオリジナルドリンクやデザート、新鮮な素材を生かしたクラフトカレーなどのお食事も。「家の近くにこんな素敵な場所ができて嬉しい」「あぁ〇〇さん久しぶり」など早速地域の方が集まる場になっていたカフェは、イベント会場としても利用できる広々とした2階席もありました。農園として、初めての飲食店となる『ABC FARM CAFE』は、この地で人が笑顔になれる場所をつくりたいという『ABC FARM』の山本環さんの思いによって誕生しました。

 

山本環さん:みなさんも実感しているかもしれませんが、コロナ禍を経験して色々と状況が変化していく中で、人と会う機会が減ったり、集まる機会も減ってきたと感じたんです。私自身も人と集まることが好きだったので、この地を活用して、また人が集まって笑顔になれる場を作りたいと思ったのがカフェを始めるきっかけでした。でも、もともとBtoBを中心に事業をしているので、カフェの立ち上げに関しては正直なところ少し不安もありました。そんな中で、今回はYuinchuさんにコンセプトからメニュー開発、カフェの立ち上げに必要なことを相談しながらサポートしていただき、無事にプレオープンすることができました。今後はこの場所を活用して、私たちが目指す”いつ来てもワクワクできる・おいしさで笑顔になれる農園”を体現する方法の一つとして、このカフェの空間で子ども向けのイベントや農業教室を開催したいという構想もあります。この場所ならではのワクワクする体験を通して学んで、食べて、笑顔になるような場をつくっていきたいです。

 

このお話をうかがった後の12月23日には、自分で収穫したイチゴを使ってクリスマスケーキを作るワークショップが開催されました。当日は、子供も大人も世界に一つだけの特別なクリスマスケーキを夢中で作り、沢山の笑顔が生まれました。また2月のグランドオープン直前の1月28日には、いちご狩り&お餅つき&いちご大福作りのワークショップも予定されているというから、ワクワクが止まりません!

 

非日常の体験で、生きる力を育んでほしい。
0歳でも100歳でも笑顔になれる地域愛がつまった場所に

今回初の試みとなった『ABC FARM』は、新規事業を立ち上げる大変さを実感しつつも、色々な人が関わって知恵や協力を得ながら作り上げることで、自分たちだけで実行する何倍も、何十倍も、何百倍も力を発揮していいものができるということを改めて再認識をしたという、農園の12代目で紀之国屋FARMの代表を務める山本高義さん。いよいよグランドオープンとなる『ABC FARM』の思い描く未来についてお話を伺いました。

 

山本高義さん:『ABC FARM』は、0歳でも100歳でも誰もが笑顔になって楽しみながら、生きる力を育める場所にしたいですね。モノや娯楽が溢れる時代の中で、生きる力を育むために必要なのは何かと考えた時、非日常の体験がその一つじゃないかと思うんです。今の時代は、自然と触れ合うことすら減ってきているので、土に触ることも非日常の体験となっています。『ABC FARM』が土に触れることを含めて、農園ならではの非日常体験ができる場として機能すれば、ここに訪れた方々は、自然に生きる力が育くまれていくようになるんじゃないかと考えています。この場所だから、この地域だからできることで笑顔が生まれていくように、自分たちの考えだけではなく、地域の方々と一緒に考えて、地域愛がつまった場所に育てていきたいです。

 

実は10代目の先先代は、立川の名産”うど”の根株堀り機を開発した人物の一人として市場の未来を切り開き、今では当たり前のカット野菜を研究開発して流通に貢献したのが、11代目の先代。これまでもこの地で必要なコト起こしをしてきたという歴史に、また新たな1ページが追加されます。プレオープン期間中も訪れた人たちの笑顔が溢れた『ABC FARM』が、いよいよ2024年2月3日にグランドオープンです!

 

– Information –

ABC FARM
東京都昭島市武蔵野2-23-13
<平日>10:00〜16:00
<土日>10:00〜16:00
※不定休

WEB/Instagram/ABC FARM予約サイト

ライター / Mo:take MAGAZINE 編集部

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みんなとともに考えながら、さまざまな場所へ。
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