
次の扉は、オフラインで触れるマガジン
大垣:ここまで(Vol.1とVol.2)、過去を振り返りながら、コンテンツ作りへの向き合い方など、内側の話はできたかなと思うんですが……今日の座談会の最後のテーマとして、小野さん、坂本さんの視点から、「今後マガジンをこうしていきたい!」といった未来のお話しを伺っていきたいと思います!
まずは、坂本さんから、具体的にやりたいことってありますか?
坂本:まずは、ちゃんとこのままのスタンスで続けていきたい!という想いがありますね!
それを前提にお話しすると、まず…Mo:takeをやっている僕の役割って、食を起点としたコンテンツで物事の背景やストーリー、文脈を一緒に提供して、本質的な価値を世の中に届けることだと思っているんですよ。
だから「色々なスタイルでわかりやすく届けたい」とか、「今までまだ挑戦していない形で届けたい」っていうのは、ずっとあります。それで言うと……これが今年なのか来年なのかはわからないけど、雑誌っぽいものはつくりたいなって思ってます!
大垣:なるほど!いいですね、雑誌!改めて聞くと、そういえば、これまでなかったんだ!という印象も持つくらい、これもまた必然的に誕生しそうな予感がします。
小野:うん!いいですね!恐らく媒体そのものがコンテンツ、っていう発想ですよね?
坂本:そうですね!今のマガジンのように、オンラインメディアにとどまらず、実際に手に取って、触って、体験につなげるっていうのは、やっぱり大事な気がしていて。
小野:そういうことですよね!坂本さんらしい発想ですね!
坂本:僕の中では、やっぱり「体験」っていうのがポイントなんですよね。だから、欲を言えば雑誌だけにとどまらず、マガジンでご紹介した人たちが関わっているものを、実際に体験できる場もつくっていきたいなと思ってます!

記事が「入口」になって、体験が「続き」になる!
大垣:それ、めちゃくちゃやりたいですね!マガジン起点の、マルシェというかマーケットというか、出店者がみんな記事に出てる人で、「あ、この人だ」ってなるような場ができるのが想像できます!
坂本:そうそうそう!その会場では、それぞれの出店者さんのマガジンの記事にQRコードで飛べるようにしたりして、深掘りしたい人はその記事やMo:take VOICEを聴いてもらうっていう仕掛けも用意しておいて…
いろんな角度から、知ったり体験するキッカケを作れると思うんですよね!そういう体験の場は、つくっていきたいですね。
「全人類」だけど、まずは“同世代”から
小野:ちなみに、あえてターゲットを絞るとしたら……どういう世代の、どういう人に届けたいとかありますか?恐らく全人類なんでしょうけど、それはそれとして(笑)!
坂本:いや、正直に言うと……全人類ですね(笑)。でも、敢えて言うなら、同世代を中心にはしたいかなって感じですね。僕らの40代の世代って、少し上の世代みたいにバブルを経験してるわけでもないし、逆に若い世代みたいに最初から“ウェブがある世界”が当たり前だったわけでもないですよね。
小野:うん、アナログが重宝される世代と、デジタルが標準の世代の間にいますよね。
坂本:そうなんです、間でアナログもデジタルも両方経験してるんですよ。だから、年上の世代の人たちの感覚も、若い世代の人たちの感覚も少なからず持っていると思ってて…全て理解しているわけではないけど.、“中間層にしかできない繋ぎ役”って、あると思うんですよね。
僕らよりも若い世代の人たちが頑張っていることを、年上の世代に伝えたり、逆に、年上の世代の人たちが積み重ねてきたことが、今に繋がってるんだよっていうのを、若い世代に渡していくとか。その感覚は、もしかしたら僕らにしかできないのかもしれないって思ったりするんですよ!

“自分たちが楽しむ”それを知らせるキッカケに。
小野:ものすごく、良くわかります!僕ら世代だからこそやれることはありますよね!僕もこの先のマガジンをどうしたいかっていう話でいうと、坂本さんと、同じような感覚を持っているんですよね。
実は僕もこのマガジンを起点とした「体験の場」を作りたいっていうのはあるんです。厳密には、マガジンに限らずではあるんですけど…例えば、食育って言葉を聞くとどう感じますか?
大垣:うーん、人によっては「重い」「難しい」って感じるかもしれませんね。
小野:その可能性大ですよね!でも、僕らが、というかMo:take的に、食育を知らせようと思ったら?最初にするアプローチって恐らく、「まず食べなよ、美味しいよ?」ってことだと思うんです。
大垣:そうなりますよね、キッカケをつくるっていう感覚で!
小野:そうなんですよ、ただ恐らく教育という視点で、場をつくろうとすると「食育について学べる場所を用意したよ」って言いたくなるんですよ。そうなると少し腰が重くなる人もいるんじゃないかと思うんです。
でも、僕たちが場をつくるなら、「美味しいもの食べれますよ!楽しいですよ!」っていう姿を見せられる場を作ることが先なんですよね。食育の場と聞いて腰が重くなる前に、知らせるキッカケを作っていくことが大事だと思うんです。
もちろんそれをキッカケにその物事の本質を伝えるというのはあるんですけど、まずは「楽しい」「美味しい」っていう入り口から伝えるための場を、マガジンを起点に作れたらって思います。
大垣:これはオンライン、オフラインに限らずっていうことですね?
小野:そうですね。オフラインは、食体験の場として分かりやすいですよね。一方で、オンラインの場について少し補足すると、「食」というキーワードを軸に、多様な目的意識で活動している人たちを、マガジンという形で文字として見せていく。
その中で、「そんな役割のお店があるの?」とか、「そんなポップアップあるの?」といった、いろんな動機が並んでいる状態を、ちゃんと残していきたいんです。
そうすると、「楽しそうだな」とか、「いろんな目的意識を持っていいんだな」って、まず安心できる場が、オンライン上に生まれていく!ってそんなイメージですね!
坂本:いやぁ本当にそうですね!僕も結局、何かご相談いただいた時に、食でキッカケを作って、まず経験してもらいたい、体験してもらいたい、っていう考えに結局、行き着くんですよね。

自然に次の扉が開き、循環を生むように
小野:そうですよね!そして、坂本さんが言っていたように、共感してもらえるからとかどうかじゃなくて、同世代の人たちと、キッカケづくりを一緒に進めていけたら、結果として多世代になるんじゃないかって思います!
大垣:そうして、知ってもらえる状態を作っておくこともマガジンの大きな役割ですね!僕自身も40代ですが、なにか新しいことをやれる状態になっても、「やらない理由・やれない理由」が意思決定する上で、やりたい気持ちよりも優先されてしまうという会話になることがあります。でもそんな風に多様な人の想いやキッカケに出会えたら、背中を押されたって感覚になる人もいるんじゃないかと思います!
小野:そうですね。「自分たちは、こういう意思で、こういう感覚でやっています。」っていう記事をオンライン上に置いておけるのが、マガジンの価値になりますよね!
世の中には、建築の取り組みを伝えるためにコーヒースタンドをつくる人もいれば、自然保護をキッカケに地域と関わる人もいます。そうした多様な意思を並べて見せることで、読む人が「自分はどうしたいんだろう」と立ち止まれるし、その人が自然に次の扉を開いていくような、そんな循環を起こせたらって思いますね!
坂本:いいですね!循環させていきましょう!そのうえで僕らも例外なく「自分に正直でいること」が大事なんじゃないかなって思います。楽しいとか、面白そうとか、やってみたいとか。そういう感覚が、これからの原動力になっていくと思うので!
小野:ちょっと熱いトークになってきましたね(笑)!よく「自由には責任が伴う」って言うけど、「自由であるなら、責任を取るのは当たり前、楽しいことだけやろう!」じゃなくて、「どんなことでも挑戦してみようよ、困難は必ずあるけど、それを楽しめる状態をどう自分の中につくるか」そこが大事ですよね。
坂本:すごく良くわかります!そういう感覚に出会う“キッカケ”が、このメディアを通して伝わっていったらいいなと思います!

大垣:熱い話を、ありがとうございます!いやぁ…話が尽きませんね!ここから、どんどん人生観の話に突入しそうなので、500本目記念、という形で届けてきた今回の座談会は、この辺で終わりにしていきたいと思います!
数字は重要ではありませんが、引き続き501本目から、同じ想いを胸にやっていきましょう!!次の500本目、つまり1000本目はどうなってるんでしょうね!
小野:どうなってるんでしょうね!いやぁ500本までに、7年半かかったから……せっかくなので、もうちょっと巻きます(笑)?5年でどうでしょう?
坂本:もちろん本数をただ目標に置くわけじゃないですが…でも伝えたいことが山ほど出てきそうですよね!大垣さん!少しスピードアップしてもいいですかね(笑)?
小野:早める分、それだけいろんな人に出会えたり、体験する機会が増えるわけですから(笑)!
大垣:確かに!では、巻きでいきましょう(笑)!最後に、言っちゃいましたからね!こんなノリと想いで素敵な出会いから生まれる記事を、読者のみなさんに届けていければと思います!本日はありがとうございました!
Mo:take MAGAZINEのはじまりは、必然でした。出会ってきた方々の言葉や想い、取り組みをちゃんと残したくて続けてきた結果、気づけば500本。「どうすればちゃんと伝わるのか」その都度迷いながら、話し合いながら、形になってきた記事ばかりです。だからこそ、Mo:take MAGAZINEは、型に収まらず、今も変わり続けながら、記事が生まれています。
そして新しいメディアMo:take VOICEも誕生し、音声としてもキッカケを作れるようになりました。記事や音声から体験につながり、また新しい出会いが生まれていく。そんな循環を起こしていくことが、このMo:take MAGAZINEの役割の一つだと思います。
もちろん500本はゴールではなく、通過点。これからも、自分たちも楽しむことを忘れずに、これから出会う方々の言葉と想いを、丁寧に残していけたらと思います。