2019.07.16. | 

[Vol.3]温度を伝えあう食卓と、人とのつながりを大切に、 生活に根ざしたデザインを発信するーサーモメーター ー

食べることとお酒が大好きで、何よりも人とのつながりを大切にしている、「surmometer inc.」代表の山本加容さんと、ビジネスパートナーの宇野昇平さん。最近では「酔いどれ料理教室 つまみ道」や熟女イベントなど、なんとも楽しそうなイベントを開催しているそうです。出会って20年近くにもなるお二人は、これからどこへ向かおうとしているのでしょうか。

酔いどれ、熟女、となりのおくさん

思いついた企画はまずやろう!を自ら実践

一、手酌ご法度 酒は酌み交わすべし
二、メモはとるべからず 料理は舌で覚えるべし
三、つまみの中に真理あり 日々鍛錬に徹すべし

これが、人気の「酔いどれ料理教室 つまみ道」の極意。なんて魅惑的なんでしょうか。

 

宇野さん:「つまみ道」は、これまであまり接点がなかったサーモメーターとSMLのスタッフの間から、初めて「何か一緒にやりたいね」と声が上がって実現したイベントなんです。だから、自分たちも興味があって、得意な分野はなんだろう、と考えて。

飲む会社だから料理教室もいいけど、だったらつまみに特化して、自分たちが呼びたい先生を呼んで、しかも飲みながらやろうって。すごく好評で、もう十何回も開催しています。

 

作ること、食べること、飲むことが大好きな人にとっては、たまらない企画。Mo:take MAGAZINE でもおなじみのフードデザイナー、蓮池陽子さんや、お豆腐プロデューサーのまめちゃんこと、工藤詩織さんも先生として登場しています。

つまみ道とはまた別に、山本さんは最近、「おシャブリないと」という、ワインのシャブリとしゃぶり系のお通しを楽しむ、完全クローズドの熟女イベントや、宮崎で見つけたシリーズの麦焼酎「となりのおくさん」「もとかの」「いまかの」をテーマにしたイベントをスナック「ちんぷん館 TOKYO」で開催したばかりだそうです

 

宇野さん:彼女がこういうイベントを次々やっているように、スタッフにもどんどんやってほしいんですよね。パソコンの前で企画を考えるよりも、まずは1回やってみない?って。それで失敗したらしょうがないですから。

俺たちはいい年の大人ですけど、年齢に関係なくやりたいことを率先してやっている姿を、これからも見せていきたいと思っています。

 

 

熱燗が出てきたり、占い師も出てくる!?お悩み相談室

そんなお二人が今考えていることのひとつに、「お悩み相談室」があるそうです。

 

山本さん:最初のころはクライアントさんから請け負うお仕事が100%だったんですけど、だんだん自社事業とか自分たちが発信する割合が増えてきて、クライアントさんからもいろんな形で相談をいただくようになってきました。

以前はデザインコンサルなんていう、ちょっとカッコつけた肩書きも考えたんですけど、なんだか違うなと思って。小さい組織や会社は膨大な費用をかけられる訳ではないので、クライアントさんと「一緒にやりましょう!」というスタンスを大事にしていきたいんですよね。

それでしっくりきたのが、お悩み相談室です。クライアントさんにお願いされて“やってあげている”という気持ちにならないように、自分ごととして一緒に楽しんでやろう! という場所ですね。

やるなら、サーモメーターらしくめっちゃ楽しい悩み相談室にしたいので、ドリンクにレモンスカッシュを出して悩みをスカッとさせるとか、悩みすぎて泣いちゃうようなら割烹着を着て熱燗を入れてあげるとか、悩んで決められないのなら、占ってもらって決めようかな、とか(笑) そんなのを考えています。

 

常に”遊び心”や、自分も一緒に楽しむことを忘れない山本さんと宇野さん。ぜひ、このお悩み相談室を実現して、クライアントもサーモメーターのスタッフも、その先にいる人たちも、みんながハッピーになる仕事や企画を生み出してほしいと思います。

 

 

その日会いたい人に会い、

出会いから生まれる流れに乗っていく

さて、二人の「やってみたい!」「面白そう!」は止まることを知らず、人との出会いの中から次々と生まれて来るようですが、サーモメーターは今後、どんな展開をしていくのでしょうか。

 

宇野さん:これまで、人と人とのつながりの中でいい感じに流されてきているんですよ。だからこれからも、その時に来た流れに乗ってみよう、みたいなのがイイなと思っています。ヴィジョンを描くとうまくいかないというか。

 

山本さん:私も、あえて決めたくないですね。先の予定を入れたり約束するのが苦手で、その日に会いたい人に会いにいく、その日に飲みたい人と飲みにいくことが多いんです。その中で、人との出会いの奇跡というか、直感で動いているところでなにかに出会えたりしますから。

 

あと数年で、出会いから20年となる二人ですが、これからも、変わらぬスタンスでやっていくそうです。そんな日々の直感や流れの中から、これからまた、どんな企画が飛び出すのか、とても楽しみです。

最後に、耳より情報を一つ。サーモメーターではオフィスをシェアしてくれるフリーランスの方を1、2名募集しているそうです。地方の方も、東京に来た時だけちょっと使わせてもらう、というやり方でオッケーだそうですよ! 気になる方は、まずは遊びに行ってみてください。

 

 


– Information –

surmometer inc.(サーモメーター 株式会社)

東京都目黒区青葉台1-15-1 AK-Iビル 1F

https://www.surmometer.net

 

工藝 器と道具 SML

東京都目黒区青葉台1-15-1 AK-Iビル 1F

http://sm-l.jp

Instagram:https://www.instagram.com/sml_nakameguro/

 

ちんぷん館 TOKYO

東京都江東区清澄2-5-3

Facebookhttps://www.facebook.com/chinpunkan/

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

Mo:take MAGAZINE > [Vol.3]温度を伝えあう食卓と、人とのつながりを大切に、 生活に根ざしたデザインを発信するーサーモメーター ー

Mo:take MAGAZINEは、食を切り口に “今” を発信しているメディアです。
文脈や背景を知ることで、その時、その場所は、より豊かになるはず。

Mo:take MAGAZINEは、
食を切り口に “今” を
発信しているメディアです。
文脈や背景を知ることで、
その時、その場所は、
より豊かになるはず。

みんなとともに考えながら、さまざまな場所へ。
あらゆる食の体験と可能性をきりひらいていきます。

みんなとともに考えながら、
さまざまな場所へ。
あらゆる食の体験と可能性を
きりひらいていきます。

さあ、いっしょに たべよう

OTHER SERVICE

様々な形で「食」が生む新たな価値を提供します。

ブランドサイトへ