2022.04.05. | 

[Vol.2]キャンプでつながるスパイスカレーとイラスト 「DAHON CURRY」 dahon(ダーホン)さん

週に1回、オリジナルのカレーを提供している「DAHON CURRY」のdahonさん。自分が食べたい食材やお客さんからのリクエスト、その時手に入った食材から始まるカレーづくりは、「実験的にPDCAを回していく、面白い作業」だとdahonさんは語ります。そんなdahonさんは現在、イラストレーターとしても活動しています。vol.2では、dahonさんのイラストレーターとしての顔や、イラストとカレーの意外な接点についてお話を伺いました。

イラストは
人生でやってみたいことリストの上位にあった

前職ではアパレル企業で販売の仕事に携わっていたdahonさん。どんなきっかけでイラストを描き始めたのでしょうか?

 

dahonさん:2020年の年末、人生をリビルドしようと思って会社を辞めました。退職前に「人生でやってみたいことリスト」をつくって、上位からやっていきました。その1つがイラストだったんです。イラストを始めたのは昨年の4月から。まだ1年経っていないですね。初めの頃はとにかく上手になりたくて、1ヶ月で100名のポートレイトを無料で描きました。100名募集して、描き上げたものからInstagramに投稿していたら、少しずつ問い合わせが来るようになって。案件が多くなってきたので報酬をいただいてご依頼を受けるようになりました。

 

たくさんの人の目に触れて上手になっていくスタイルはカレーと共通しているようです。どんな絵を中心に描いているのでしょうか。

 

dahonさん:最初は人物のポートレイトが多かったですね。初めの頃、フォロワー数の多い方たちがアイコンに採用してくださって、その方々のフォロワーさん達が自分も、と問い合わせをくださり、増えていきました。今はInstagramのアイコンに100人以上の方が使ってくださっているかもしれません。どんどん描いていくうちに人物以外の車や時計、キャンプ道具など、その人が愛着をもつ「モノ」のご依頼も増えてきました。人物とモノを一緒に描く「ギアと俺」みたいな感じのご依頼も多いです。

 

イラストとカレーの可能性を広げた
キャンプとの出会い

退職後に描き始めて、Instagramで発表して、今では100人以上のファンがいる。ここに至るまでの広がりと展開の速さに驚かされます。

 

dahonさん:カレーにもつながるのですが、キャンパーのコミュニティとの出会いが大きいと思います。前職の上司が会社を辞めてフリーだった僕をとあるキャンプに連れて行ってくれたんです。僕はキャンプ未経験だったのですが、何度もついていくうちに、ご一緒するキャンパーの方々と仲良くなって。今ではもう15回以上通っています。月に1回以上行っている計算になりますね。

キャンプに行くと、皆さんは共通するアウトドアの話題で盛り上がっているんですよね。僕自身は詳しくないので、ちょっと手持ち無沙汰で。どうしようかなと考えて、暇つぶしじゃないですが、イラストを描いていようかな、と。集まっている人たちの顔を描いたら喜んでもらえたのが大きなきっかけになりました。

カレーも同じです。持ち寄るものもなかったので、趣味だったカレーを持参してふるまってみたら喜んでもらえたんです。カレーもイラストも、キャンパーの方々との距離感を縮めるコミュニケーションツールになっていたと思います。

 

TARPtoTARPで提供スタート

そのご縁が、TARPtoTARPにもつながった、とdahonさんは話します。

 

dahonさん:キャンプ好きの上司を通じてTARPtoTARPの須山さんと知り合い、カレーを気に入っていただいたことがきっかけになりました。昨年長野のキャンプ場で行われたTARPtoTARPの100人規模のグルキャン(グループキャンプ)イベントに、僕のカレーを提供させていただいたんです。

「TARPtoTARP」は「タープの下で人と繋がる」という意味をもっています。その通り、エリア内のみんなが友達のような雰囲気になっていて、面白かったですね。須山さんにもその時のカレーを気に入っていただき、後日、「横浜の店舗でメニューとしてやらない?」とお声がけいただきました。

 

いよいよカレー屋さんのスタートを切ったdahonさん。とはいえ、趣味の延長でふるまうのとお店で実際に出すのとはかなり違う点もあったのではないでしょうか。

 

dahonさん:そうなんです。ご縁をいただいたのは嬉しかったのですが、実は決まった時点で「これは困ったな」と。プロとしての経験値もないし、お店で提供するとなると趣味でつくるのとはつくる量ひとつとっても全然違ってきます。

そこで助けてくださったのがMo:takeの坂本さんです。これもTARPtoTARPのつながりで坂本さんをご紹介いただいて、「助けてください!」と(笑)。製造面の話から今後の展開についてまで、長い時間、相談に乗っていただきました。

 

次回は4/7(木)に公開予定です。

イラストの仕事も軌道に乗り、スパイスカレーもいよいよ仕事として始動。最終回は、お台場の新しいカフェSWITCH STAND OdaibaでMo:takeと共同開発して提供するカレーのメニュー開発について伺います(つづく)

 

– Information –

DAHON CURRY @TARPtoTARP で間借りカレー屋

TARPtoTARP

〒231-0011 神奈川県横浜市中区太田町6−70 井上ビル 2F

<火曜>11:30〜15:00(なくなり次第終了)

Instagram (dahon)
Instagram (DAHON CURRY)
Instagram (イラスト)

ライター / 谷井 百合子

会社員からライターへ転向。腰の軽さで興味に乗っかる行動力で、ビジネストレンドやブックレビュー、食や旅にも題材を広げている。 目についた野菜を連れて帰り、レシピをググって調理するのが楽しいこの頃。

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