前回、左側にある「大切り!銀鮭塩焼き」「焼きコーンとほうれん草ベーコン」「北海道南瓜のメイプルサラダ」「おいしい牛乳」「とろけるミックスチーズ」「ホワイトソース」そしてバゲットを使って2品を盛り付けた坂本シェフ。スキレットはまだオーブンの中に入っています。焼きあがる前に、残っている
・海老と5種野菜 ペペロンチーノ×2(冷凍食品)
・スペアミント
・全粒粉バゲット
・豆腐デリ 豆乳あん×2
・大豆ミートとケールのヴィーガンサラダ
・フルーツ盛り合わせ
を使って、あと2皿を仕上げていきます!
ミントを飾るだけでこんなに変わる!
フルーツ盛りのテクを教わろう
<Vol.1>でも言いましたが、品数が多いパーティーの場合は、手順が大切。パスタは出来立てをテーブルに並べたいので、フルーツの盛り合わせに取りかかります。
坂本シェフが選んだのは、大きめの白い円形のお皿。
「これは緊張するっすね」
真っ白なお皿を前に、坂本シェフも少し緊張気味。シンプルだからこそ、盛り付けの難しさがあるのでしょう。
考えながら最初に盛り付け始めたのはパイナップル。続いてパイナップルの間にグリーンキウイ。そして、それらの隙間を埋めるかのようにピンクグレープフルーツを重ねていきます。
「同系色をまとめて盛らず、違う色を少しずつ散りばめていきます。パズルを積み上げていくような感じですね」
オレンジに続いて高さを出すようにイチゴとブルーベリーを盛り付けたら、仕上げはミントでお皿を飾ります。
ミントで飾るポイントは、お皿全体に散らすのではなく、葉の形やまとまりを生かすようにのせること。
「ミントの盛り方が結構大きなポイントだと思います!」という坂本シェフの言葉通り、一気にプレートが華やかになりました。
プラスチックの容器に入ったフルーツの盛り合わせが、レストランで出てくるようなクオリティの一皿に変身です。
そうこうしている間に、オーブンではサーモンのグラタンが焼き上がったようです!
ホワイトソースとチーズがグツグツと音を立てています!表面の焦げもいい感じで、これはテンション上がります!
やっぱりスキレット、欲しいかも!
豆腐×パスタ
斬新な組み合わせにビックリ!
さあ、それでは最後の1プレートです。
「パスタとサラダは取り分けではなく、一人ずつ盛り付けます」という坂本シェフが選んだお皿はこちら。
一人ずつの分量はそれほど多くないけれど、盛り付けにとって余白は不可欠なので、余裕のあるサイズを選ぶといいそうですよ!
まずは、「豆腐デリ 豆乳あん」2パックを、続いて冷凍の「海老と5種野菜 ペペロンチーノ」2パックもレンジで温めましょう。冷凍食品のパスタは一つに5分以上かかるので、その間に「大豆ミートとケールのヴィーガンサラダ」を用意。
トッピングをよけ、ベースの野菜を盛っていきます。その上にインゲンやブロッコリー、ニンジンを中央が高くなるように盛り付け、最後は山のてっぺんに崩れないように大豆ミートをかぶせていきました。
印象的だったのは、大豆ミートが崩れ落ちないように細心の注意を払いながらそーっと盛り付けていたところ。美しく盛るには、丁寧さと繊細さが、必要ですね!
温まったペペロンチーノをボールの中に入れ、豆腐が丸ごと入った豆乳あんを投入!(笑)
パスタと豆腐の組み合わせってとても斬新! へえ!と目を見張る筆者を尻目に、坂本シェフは豆腐を崩しながら、麺としっかりと混ぜ合わせていきます。
一体どんな味と食感になるんでしょう!
盛るコツは、トングでひとつかみしたパスタをねじりながらお皿にのせ、中央が高くなるようにすること。
「麺を先に盛り付けて、その上から具とソースをのせていきましょう」
最寄りのスーパーに同じようなお惣菜は売っていないかもしれないですが、「とろみのついているものであれば、だいたい合うと思いますよ!」とのこと。
パスタのアレンジ方法として覚えておくと役立ちそうです。
アサツキ、ブラックペッパーをお皿全体にかけ、サラダに付属のドレッシングをかけたら完成!
冷凍パスタとパックのお惣菜で、こんなに華やかなプレートができるなんて!
これで、パーティーメニューの完成です!
2,3時間かけてしっかり料理したとしか思えないですよね!
「えー、すごい! こんなに料理上手だったの!?」という、友だちの驚きの声が聞こえてきそうです。
期待以上の完成度の高さに、思わず拍手!
見た目は最高!
お味はいかに!?
さあ、スパークリングワインで乾杯して、ホームパーティーの始まりです。
豆腐あんと和えたペペロンチーノはあんが絡まったことでまろやかになり、パスタの食感も茹でたてに近づいた感じ。この組み合わせ、アリです!
グツグツの状態でオーブンから出てきた、サーモンのグラタンは
焼き鮭の塩味がしっかりと効いているので、お酒のつまみにピッタリ!
それに対してカボチャのブルスケッタは甘みがあるので、全く逆の美味しさです。
ミントを添えたフレッシュなフルーツは爽やかな口の中の清涼剤という感じで、全体のバランスもパーフェクト!
坂本シェフの感性と盛りテク、最高ですね。
これなら、自信を持って堂々と友だちを呼べること間違いなしです!
今回の“盛れる”テクニック
・フルーツの盛り合わせは、立体パズルのように積み上げて
・ワンランクアップさせるには、お皿を飾るミントやアサツキを効果的に使って
・パスタは高さを出すように、ひねりながら盛る
と、食べる前に!
【映え写真の撮影ポイント】
せっかくキレイに盛れたら、撮りますよね!(笑) カメラマンに、映え写真を撮るコツを教えてもらいました!
「いくつものお皿が並んでいるパーティー料理の写真を撮る際は、実際よりもお皿同士の距離を近づけましょう。写真になると実際よりも離れて見えるので、ギュッと寄せると華やかなテーブルに映りますよ」