2021.01.26. | 

[Vol.3]“美味しい”と“健康”を両立させる 管理栄養士・フードコーディネーター北嶋佳奈

1児の母となった北嶋佳奈さんのSNSは、料理に加えて自然体の育児の様子や、ステイホーム中にはじめた筋トレにまつわる話題で彩られています。3回目となる今回は、文章や動画、写真など、いくつもの媒体で発信を続けている北嶋さんのこれからについてお聞きします。

ストレスを抱えないことが、穏やかな日常の秘訣

2020年は、新型コロナウイルス社会のあり方やそれぞれの生き方が問われた1年でした。お子さんがまだ2歳と小さかった北嶋さんは、仕事や日常の生活についてどんなことを考えながら過ごしていたのでしょうか。

 

北嶋さん:緊急事態宣言が出た後の4、5月は子どもが保育園に行っていなかったので、仕事もほとんどしませんでした。「子どもが寝てくれないと仕事ができない」とモヤモヤするのが嫌だったので、思い切って「今は子どもと一緒に過ごす時間」と割り切ることにしたんです。

大人のモヤモヤやイライラって、子どもに伝わりますよね。もともと私はストレスを抱えることが嫌なので、出産した後も、いかにストレスなく暮らすかということを大切にしてきました。

そんな中で、オンラインでできる仕事をもっと増やせば、子どもと一緒の時間も作りやすくなる、と思うようになりました。なのでコロナ以降、Youtubeでの動画配信やインスタライブも以前より積極的に配信するようにしています。

 

Youtubeの動画では、お子さんと一緒にクッキングする様子や、お子さんと一緒のいつもの朝の過ごし方、頑張りすぎない家事の様子など、飾らない日常が母たちの共感を呼んでいます。

 

北嶋さん:子どもがいるので一番視聴者の多い夜の時間にインスタライブをすることはあまりできないのですが、これからもオンラインのつながりを増やしていけるよう、無理せずに続けていきたいと思っています。

 

 

ヒップアップのための筋トレが新たな仕事を呼び込んだ

さて、ステイホーム時間中に北嶋さんがハマったのが筋トレ。Twitterのタイトルは「ボディメイクに励むママ管理栄養士」。そしてインスタやYouTubeでも頻繁に“筋トレ”の文字を目にします。

 

北嶋さん:コロナ前も特に運動をしていたわけではなかったのですが、打ち合わせで出かけたりすることが、実は結構いい運動になっていたんだなとコロナになってから気づいたんです。

体を動かしたくなったのでYouTubeで筋トレを始めたのですが、お腹周りのビフォーアフターを残そうと思って写真を撮ってみたら、お腹ではなくお尻が垂れていることに衝撃を受けて(笑)それからヒップアップを意識して筋トレに取り組み始めました。

 

日々の筋トレの様子や、筋トレに適した食事のレシピをSNSで発信するようになると、新たに筋トレや体作り、ダイエットのためのレシピなどの仕事の話もくるように。積極的な発信が、仕事の幅を広げていくことにつながりました。

 

北嶋さん:トレーナーさんの本のレシピ監修で、低脂質低糖質のレシピなどのお仕事も頂いて、自分でも筋トレをやっているのですごく前向きに取り組めましたね。自分のために始めたことが、管理栄養士=食事のプロとしての仕事にもつながっていったので嬉しいですね。

来季はベストボディジャパンにも出場する予定です。「笑顔で満ち溢れ心身ともに健康的な生活をすごすこと」いうコンセプトが自分の考え方にもぴったりなんです。管理栄養士の私が出場することで、しっかりした食事は体作りにも確実に役立つことを伝え、無理なダイエットに取り組む人が少なくなっていくといいなと思っています。

 

 

命の源となるような食事を、オンラインでもサポートしたい

レシピ本の出版やレシピ監修などの仕事に、オンラインでの動画配信や、体づくりに適した食事の提案など、仕事が広がってきた北嶋さん。2019年11月にはその後の流れを見越したかのようにフリーランスを卒業し、株式会社Sunny and(サニーアンド)を設立していました。

 

北嶋さん:もう、一人でやれることは結構やってきた感があるんです。法人化もしたので、これからは自分一人でやることではなく、管理栄養士の後輩を育てたり、私がやってきた仕事を「やりたい」と思っている若い人たちに伝えたり、独立して活躍したいと思っている管理栄養士さんやフードコーディネーターさんの背中を押すような活動ができたらいいなと思っています。

2020年からは、オンラインでの食事指導・食事サポートも始めました。それぞれ「こうなりたい」という姿を思い描いているお客様と長くじっくりと付き合いながら、食生活を見守っていくサポートです。

食事は個人差が激しいので、一般的にいいと言われていることが、必ずしも全員に当てはまるわけではないんですよね。なので、一人一人の生活スタイルや考え、体質などもみながら寄り添っていきたいと思っています。

「サニーアンド」という会社名には「太陽は全ての命の源」という思いが込められているといいます。これからも、太陽のような明るい笑顔で、食事を通して多くの人の健康を守る母のような存在であってほしいと思います。

 

– Information –

WEB
http://321and.com/
https://note.com/kanagohan

Instagram
https://www.instagram.com/kanakitajima/

Twitter
https://twitter.com/kanakitajima

Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCuWLf8UhoObZbszbJoSo4vw

 

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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