2020.11.03. | 

[第2回]産後ドゥーラのつくるごはん:赤ちゃんを迎えた家族の「楽しい」につながる食事を

「産後ドゥーラ」をご存知ですか。産前産後の家庭を訪問し、育児や家事のサポートを行う専門家です。赤ちゃんを迎えたばかりの家庭は慣れないことばかり。特に毎日の食事づくりは大変ですが、産後こそ母体を身体を労わるごはんが食べたいもの。産後ドゥーラが訪問してつくる温かいごはんが、そんな産後の家庭を支えています。訪問先で日々料理をしながら気づいたことを、産後ドゥーラの有福香織さんとひらつかけいこさんがリレー形式で綴ります。

はじめまして、このたび有福さんと一緒にMo:take MAGAZINEでコラムを連載させていただくことになりました。産後ドゥーラのひらつかけいこと申します。
産後ドゥーラとして活動を始めて、今年で4年、活動時間も早朝から夜間まで、さまざまライフスタイルをもつご家庭のサポートに行かせていただいています。
産後ドゥーラがどのようなものかは、第1回の有福さんの記事をご覧ください!

私は18年前、思いがけず妊娠がわかりました。仕事はこのまま続けられるのか、保育園にはすぐに入れるのだろうかと思い悩んだものの仕事を辞める選択肢はなく、不安を抱えたまま産後4ヶ月で復職しました。
上の子が生後7ヶ月のときに2人目を妊娠。いままで経験したことのないことばかりが押し寄せ、育児を楽しむ余裕はおろか、毎日が綱渡りだったと記憶しています。
そのようなときにドゥーラがいたらよかったのになぁ、と思い、同じような思いをしているおかあさんの助けになりたいと、育児、家事、おかあさんのサポートが可能なドゥーラになったのでした。
そのこともあってか、仕事をもつおかあさんのご家庭をサポートすることも多く、産後まもない時期だけではなく、復職後も継続的にサポートさせていただくことが多いです。

産後は子育てに専念できるよう、おかあさんの脳はぼんやりするようになっているのだそうです。
私も、言葉に表現しきれない気持ちを汲み取ることを意識しながら日々サポートさせていただいています。

産後間もない時期を過ぎ、しっかり養生をされると、おかあさんもすこしずつ本来の生活を取り戻していきます。

ドゥーラで出会う方は食べることをとても大切にされている方が多く、ご自身でお料理されるのもお好きな方が多いです。

気分転換にご自身でお料理をしたいお母さんもいらっしゃいます。その場合は、一部のおかずは完全につくりきらず、野菜を使いやすいように千切りやいちょう切りなど形を変えてカットしたり、肉そぼろをたくさん作って冷凍したり、たっぷりとあるとうれしい薬味の小口ネギを切っておいたり。ちょっとあるとうれしいなぁという食材のストックを用意しています。

とはいえ、基本的には料理の手間をあまりかけたくない時期でもあります。かぼちゃの煮つけをたくさんお作りしたら、その日はそのまま召し上がっていただき、食べきれなかったり、味に飽きたらポタージュやカボチャサラダに汎用していただくなど、その先の展開をご提案しています。

「気持ちに余裕が持てるようになり、パパとのケンカがなくなりました」と言っていただいたこともあります。
各ご家庭での食事づくりはこんな風にご家族を支えているんだなと感じられ、ジーンっとさせられます。私がドゥーラになった原点に立ち返る瞬間です。

次回の有福さんの記事はどんなことが話題に出るのか楽しみです。

ひらつか けいこ

ライター / ひらつか けいこ

一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラとして2016年から活動。仕事を持ちながら出産育児、復職する大変さを経験し、暮らしを助けることができるドゥーラの道へ。素材を生かしたシンプルな料理が得意。産後だけじゃなく人生に関わるドゥーラを目指して活動中です。