2021.02.02. | 

[第3回]産後ドゥーラのつくるごはん:キッチンはいろいろ、調理道具もいろいろ

「産後ドゥーラ」をご存知ですか。産前産後の家庭を訪問し、育児や家事のサポートを行う専門家です。赤ちゃんを迎えたばかりの家庭は慣れないことばかり。特に毎日の食事づくりは大変ですが、産後こそ母体を身体を労わるごはんが食べたいもの。産後ドゥーラが訪問してつくる温かいごはんが、そんな産後の家庭を支えています。訪問先で日々料理をしながら気づいたことを、産後ドゥーラの有福香織さんとひらつかけいこさんがリレー形式で綴ります。

ドゥーラとしていろいろなご家庭でお料理させて頂いて楽しいのは、様々なキッチン家電や調理器具に出会えることです。

 

例えば調理家電ならホットクックという電気調理鍋。材料を切って入れ、スイッチを押せば、スープや煮物など大抵の料理が出来上がります。出来上がったお料理も、もちろん美味しいです。第一子が生まれた時はお料理一切をパートナー任せだったパパが、これを使いこなすようになり、第二子が3才になった今では週末のお料理を担うほどになっていらっしゃいます。材料を分量通りに計量し入れるというこの鍋は、男性にとても向いていると思います。このようにパパが育児や家事に積極的に関われるようなやり方を教えて頂いた時は他のご家庭にもご紹介して、パートナーで協力して子育てができるように少しでもお役に立てればと思っています。

 

調理器具はサポート先で使いやすいものがあればすぐ自宅用に購入し使ってみます。
調理の時間短縮になると判断したら持ち運べるものは持参してサポートに伺っています。
ごぼうを洗うのに重宝する野菜洗い専用のスポンジや、塩揉みした野菜を絞る晒(さらし)、離乳食用にポタージュを作る時に時短になるマッシャー、玉ねぎを薄く切るスライサー、千切り用のピーラーは細く切れるのときんぴら用のと2種類持ち歩いていて、私には欠かせない道具です。

 

とはいえ、他のご家庭のキッチンでお料理をするというのは簡単なことではありません。調理家電から調理器具まで同じものがあるご家庭はほとんどありません。ドゥーラを始めた頃は戸惑うことも多かったのですが、今は何でもお母さんや上のお子様に聞いて教えてもらっています。慣れてくると「暑いのでここに扇風機回しますね」とか「有福さん届かないと思って下に置いておきました」なんておっしゃってくださいます。
こんな小さなやり取りの中から、私自身もサポート先のお母さん方から優しさをたくさん頂いています。そしてそれを他のご家庭に循環させていると思っています。

 

我が家の次女は「保育士さんになって赤ちゃんをいっぱい抱っこしたい!」と言っています。赤ちゃんと触れ合うことで赤ちゃんから幸せな気持ちをもらえることが分かっているようです。
ドゥーラという仕事を通じ、愛情や優しさのバトンの受け渡しをしていく中で、バトンを受けたり渡したりする人はその時々で違うかもしれないけれど、その時受けた愛情や優しさは形を変えて周りの人たちに伝わっていくのだと感じています。

 

– Information –

doula有福香織
https://doula1arifuku.amebaownd.com/

有福 香織

ライター / 有福 香織

一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラとして2013年から活動。自身の産後に軽いうつになったこと、サポートのない家庭での育児のたいへんさを知ったことをきっかけに、ドゥーラの道へ。お母さんも子どもも、家族みんなで食べられる、自然でおいしい料理が得意。愛情深く寄り添うサポートがモットーです。