2021.07.13. | 

[第5回]産後ドゥーラのつくるごはん:産後に嬉しい、夏のさっぱりごはん

「産後ドゥーラ」をご存知ですか。産前産後の家庭を訪問し、育児や家事のサポートを行う専門家です。赤ちゃんを迎えたばかりの家庭は慣れないことばかり。特に毎日の食事づくりは大変ですが、産後こそ母体を身体を労わるごはんが食べたいもの。産後ドゥーラが訪問してつくる温かいごはんが、そんな産後の家庭を支えています。訪問先で日々料理をしながら気づいたことを、産後ドゥーラの有福香織さんとひらつかけいこさんがリレー形式で綴ります。

サポート先のお料理では、旬の食材を出来るだけ使うように心がけています。

 

というのも産後のお母さんは外出がままならないことも多く、せめてドゥーラが作るお料理で、お母さんだけではなく上のお子様やご家族にも季節の変化を感じてほしいと思っているからです。

 

この時期、よく使う食材としては、トマトや大葉、みょうが、なす、ピーマン、ズッキーニなどがあります。
みょうがや大葉などはお子様が苦手なことも多いので、刻んで別の容器に入れお好みで入れて頂くことも多いです。

また酢を使う南蛮漬けやマリネ、酢の物、酸味のあるラタトゥイユやカポナータもよくお作りします。
さっぱりした味付けになるだけでなく、食中毒予防にも効果があるからです。

 

他に、お嫌いでなければ暑い国のお料理もお作りします。
鶏のココナッツミルク煮やヤムウンセン、ガパオライスなども喜んでいただいています。

 

夏場だけでなく1年を通してのことですが、お料理を提供する上で気をつけていることは食中毒の予防です。

夏場は煮物など冷めにくいものから作り始め、サポートが終わる頃に冷蔵庫に入れるようにしています。どうしても難しいときは、冷めてから必ず冷蔵庫に入れて頂くようお願いしています。

 

肉や魚を切ったまな板や包丁は必ず洗剤で洗ってから他の食材を切り、調理中も何度も手洗いをします。肉や魚は必ず中心部まで加熱します。安全のため、お刺身などの生物を使ったお料理はお作りしません。

 

コロナ禍で、訪問先のご家庭のほとんどが、外食をされなくなりました。
また、長引く自粛生活で毎日の食事作りと赤ちゃんや上のお子様のお世話でお疲れのお母さんも多いです。

友人や実家の家族と会う機会も制限される中で、ドゥーラとお子様の成長について喜びや悩みを分かち合ったり、出来合いのお惣菜ではなくそのご家庭のためにお作りした、心のこもった料理を召し上がって頂くことで、少しでも元気が出て気持ちが明るくなれば、と思っています。

また、私自身サポート先のお母さんとお話したりお子様と触れ合ったりすることで元気をいただいて、暑い夏は毎年あっという間に終わります。

 

ライター / 有福 香織

一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラとして2013年から活動。自身の産後に軽いうつになったこと、サポートのない家庭での育児のたいへんさを知ったことをきっかけに、ドゥーラの道へ。お母さんも子どもも、家族みんなで食べられる、自然でおいしい料理が得意。愛情深く寄り添うサポートがモットーです。