2021.07.20. | 

#ごはん盛れたから見て:楽チン家族ごはん 前編  ここは小料理屋? それともカフェかしら?

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!

 

盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「小さいお子様を育てながら働いているお父さん、お母さんのための「楽チン家族ごはん」!

 

仕事帰り、子どもを保育園に迎えに行った足でスーパーで買い物をして、「お腹すいたー!」と訴える子どもを前に急いで夕食を用意するのは想像以上に大変。時にはスーパーのお惣菜を活用したいけど、でも、買ったものをそのままテーブルに並べるのはやっぱり寂しいし、「サボっているんじゃないか?」なんて罪悪感もあったりしますよね。そんな気持ちを払拭して堂々と出せるテクニックを、坂本シェフに教えてもらいます!

テンション上がる惣菜売り場。
働く父母と小さな子どもの食卓のために選んだのは……!

まずは、スーパーでの買い出しから。「いいものゲットするぞー!」と気合を入れてお惣菜売り場へ足を向けると、思った以上にお惣菜の種類がバラエティ豊か! そして、結構クオリティの高いものが並んでいます。

「緊張するなー」と言いながら、一つ一つのお惣菜に目を光らせていく坂本シェフの表情は真剣そのもの。最初に手にしたのは、サラダ。「映えしかないねえ」とニヤリと笑いながら、カゴへ投入。最初の一つが決まると、そこからはテンポ良く決まっていきます。

いったい何に使うのか、カリカリ梅の定番「梅しば」もカゴへ。まさかこのまま食べるわけではないでしょうから、どんな風にアレンジするのか楽しみです。

そして、テンションが上がったのはお味噌汁売り場。カニ汁から、有名店プロデュースのものまで、フリーズドライのお味噌汁の種類の豊富さについ目移りしてしまいます。家族みんな違う種類を選んで食べ比べしてみるのもいいですね!

お惣菜6品、サラダ、クレソン、梅しば、レンジでチンするだけのパックのご飯、フリーズドライのお味噌汁を購入して、買い物終了!

 

坂本シェフがセレクトしたのは、こちら!

 

(左上から、半時計周りに)

・だし香るオクラのお浸し
・金ごま香る北海道産ごぼうサラダ(大)
・四元豚のロースとんかつ(カットしたもの、してないもの)
・梅しば
・クレソン
・サラダ
・体にタンパク質!棒棒鶏サラダ

 

種類は違いますが、サラダが3種類も!
これだけ野菜があるというだけで、すでに罪悪感が減りますね。野菜たっぷりでヘルシー、家族みんなの健康を考えた食卓になりそうです。

なぜ、カットしてあるとんかつと、そのままのとんかつがあるのか、
そして梅しばは一体、どう使うのか? わくわくします。

 

盛り付けるためには、まず器選びから。
色や形、お皿の深さなどを見定めていきます。

選んだのは、3種類。
とういうことは、上記のお惣菜が3つに分かれるということですね。

サラダとサラダを組み合わせて大きなサラダ?
それとも、サラダと何かを組み合わせるのでしょうか。

 

キャンプファイアーの薪を組むように、◎◎を盛る!?

最初に用意したのは、白いボウル。これには、「だし香るオクラのお浸し」を盛り付けるそうです。
私なら、もうひとまわり小さい器を選びそうですが・・・

 

「お皿をキャンバスと思って、そこにどう色を載せていくかを考えてみてください。全部を緑色にベタっと塗るよりも、余白を残して、余白を上手に使った方が高級感がでます。そのためには、分量よりも大きいと感じるぐらいの器を選ぶといいでしょう」

 

お皿はキャンバス。絵を描くように盛り付けるーー。

覚えておきます!

 

それにしても、シンプルな料理だからこそ、盛り付けのセンスが問われます。早速ポイントを聞いてみると

 

「平面よりも立体的に盛り付けた方が、さまざまな角度から見た時にキレイに見えます、まずは最初、下の土台を作っていきましょう。イメージは、キャンプファイヤーの焚き火です!」

 

キャンプファイヤーの木を組んだことがある人ならわかると思いますが、ポイントは空気がたくさん入るように空洞を作ること。空洞を作ることを意識しながら1本1本のオクラを、まるで薪を組むように盛り付けていくと、あら不思議! 自然と立体的になっていきます。

立体的にオクラが組み上がったら、かつおぶしを上に飾ります。盛り付けの過程で、かつおぶしを少しとっておくのがポイントですね。

さあ、盛り付けたものがこちら!

 

まるで小料理屋さんで出てくる一品ですよね、これ!
パックのまま食卓に並べるのとは大違いです!

あっという間に、1品完成です!

 

ちょっと崩れちゃった ……そんな時は、どうする?

続いてのお皿は、こちら。

 

「これはサラダ用ですが、サラダの中身がカラフルなのでどんな色の皿でも合うと思いますよ」と坂本シェフ。

 

3種類あるサラダのうち、どれを盛り付けるかというと、カラフルでオシャレなコーンたっぷりのサラダです。
フタになっている底を外したら、お皿をかぶせてからひっくり返し、大きく崩れないようにと、慎重に外していきます。

 

緊張しながら、そして慎重に慎重に外したというのに、思いのほか崩れませんでした(笑)

「うーん、中途半端に上が崩れたので、逆にちょっと壊そうと思います」と言って箸を手にした坂本シェフ。崩したちゃった方が「失敗した感がない」と、崩し始めると・・・・

 

小高かった山が、なだらかな丘のようになっていきました。まるで色とりどりのお花が咲いているかのよう!

これだけの種類の野菜を買い揃えようと思うと、結構な金額になりますし、使い切れずに冷蔵庫の中でダメになってしまう野菜も出てきがち。そう考えると、パックサラダ、しかもこれだけ彩り豊かで280円はお得です。

お皿にひっくり返して崩しただけで、2品目の完成です!

 

美しい!

オクラのパックを開けて、盛り付けて、サラダをひっくり返して崩すーー。
この間、わずか3分程度!

盛るだけで、こんなに映える1品に変身するなんて! ものすごく嬉しい、ビフォー/アフターの変化っぷりです。早速、今夜の夕食に取り入れたいですね!

 

今回の“盛れる”テクニック まとめ

・分量よりも大きいと感じるぐらいの器を選ぶ
・立体的に盛り付けよう!イメージは、キャンプファイヤーの焚き火
・バランスを見て、ラフに崩す

 

次回27日(火)公開予定の後編は、いよいよメインディッシュのとんかつを盛っていきます。いったい「梅しば」はどう活用されていくのでしょうか……見逃せません!

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身