2019.01.03. | 

[Vol.3]熱々のご飯に削りたての鰹節。最高の鰹節を伝える「かつお食堂」

今年11月、オープン1周年を迎えたかつお食堂。8席ある店内はいつもお客さんが埋まるほどの人気店になりましたが、店主である永松さんの「鰹節の美味しさを伝えたい」という想いは変わりません。今日も未来を描きながら、お客さんの前で鰹節を削ります。

一貫した想いを伝えるために

永松さん: かつお食堂は美味しいかつお節を知って感じてもらいたいという想いからはじめたお店なんです。間借りをさせていただいているということもありリスクも少ない中でこのような機会をいただけたので、不安というよりはワクワクした気持ちでいっぱいではじめました。今までかつお節への想いを吐き出すところも少なかったので(笑)、そんな想いが爆発しているのか。。とにかく召しあがっていただきながらかつお節への想いをお話させていただいております。

 

かつお食堂の営業は平日朝9時から、土日は朝10時から。

 

永松さん:とにかく気合い、かつお節を伝えたいという想いがかつお食堂を頑張る原動力でしかありません。

 

みんなで鰹節の良さを発信していきたい

かつお食堂には、高校生のお客さんも訪れます。「かつお食堂でアルバイトをしたい」と言ってくれるその学生さんたちといつか一緒に仕事をする、それが永松さんにとって一つの目標になっています。

 

永松さん:いろいろな世代の子に鰹節を削ってほしいです。かつお節は日本人のDNAに含まれていると思っているので、いろんな世代に繋げていきたいです。産地めぐりも一緒にしたいですね。鰹や鰹節を感じることを大切にしたいんです。それが鰹節の花舞台であるアツアツのご飯の上で踊ることにも繋がると思っています。

 

手慣れた様子で仕込みをしながら、動きながら話を続ける永松さん。話を聞き始めた時から変わらない、明るくて聞きとりやすい声のトーンが印象的です。

 

永松さん:私が目指す鰹節の未来は、日常的に鰹節を美味しく楽しんでもらうこと。もっとお客様にご家庭でも鰹節の美味しさを手軽に楽しんでもらえるように、削りたての鰹節がおうちでも味わえるパック詰めのサービスがあったり、鰹節がどんなふうに作られるのかがわかる鰹節の博物館のような場があったり。そんな形を少しづつ丁寧に作っていきたいなと思っています。

 

鰹節から生まれる、笑顔になれる食卓

「鰹節のある日常をもっと広げたい」。鰹節の美味しさを伝えるためにさまざまな工夫を凝らしている永松さんの根底には、こうした想いがあります。鰹節を好きになった6年前からゆらぐことのない未来図とともに。

 

永松さん:鰹節を削ったり、鰹節で出汁を取ったりする家庭が増えるといいなと思っています。鰹節のある食卓から笑顔が生まれて、広がっていくといいなあって。最大の目標は、そんな日常が続いていくこと。そのためにも、美味しい鰹節を美味しく食することを提案していきたいです。

 

鰹節のある食卓が、誰かの日常に溶け込んでいく。そんな変化がかつお食堂から生まれていくことが増えていきそうです。永松さんのように、楽しそうに鰹節を削ったり、鰹節を語ったりする姿と一緒に。

 

– Information –

かつお食堂
東京都渋谷区渋谷1-6-4 The Neat青山 1F
<平日>9:00〜14:00(なくなり次第終了)
<土日>10:00〜14:00(なくなり次第終了)
※不定休

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ライター / たかなし まき

愛媛県出身。業界新聞社、編集プロダクション、美容出版社を経てフリーランスへ。人の話を聴いて、文章にする仕事のおもしろみ、責任を感じながら活動中。散歩から旅、仕事、料理までいろいろな世界で新しい発見をすること、わくわくすること、伝えることが好き。

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