2021.01.19. | 

[Vol.2]“美味しい”と“健康”を両立させる 管理栄養士・フードコーディネーター北嶋佳奈

管理栄養士として教育・保育の現場で働いていたかもしれない人生を大きく変えたのが、1冊の料理本との出会い。フードコーディネーターの資格をとった北嶋佳奈さんは早速、料理本を出版することになります。2回目の今回は、管理栄養士・フードコーディネーターとしての一歩を歩み出してからのお話をお聞きしました。


[Vol.1]はこちら

「SHIORIさんの通りにやったら絶対本を出せる!」

2010年に大学を卒業した北嶋さんは、「フードコーディネーターの資格もとったのだから周り道をしている暇はない!」と、フードコーディネーターのアシスタントとして経験を積みながらレストランで調理のアルバイトをし、早速料理本の出版に向けて動き出しました。

実は、[Vol.1]のお話に登場し、北嶋さんに「私もこんな本を出したい」と思わせた料理本とは、Mo:take Magazine のインタビューにも登場してもらった、料理家・フードコーディネーターのSHIORIさんの代表作「作ってあげたい彼ご飯」でした。

 

北嶋さん:本を出したいと思ってから、SHIORIさんが書いているブログなどをとにかく読みあさり、SHIORIさんがどうやって本を出すに至ったのかも調べ尽くしました。私自身、出版前のSHIORIさんと同じでコネもないし、若いし、説得力もない状態だったので、SHIORIさんの通りにやったら絶対に出せる!と思ったんです。

だからSHIORIさんがやっていたようにブログは毎日更新したし、ウェブサイトや雑誌に「レシピ載せませんか」と営業にもどんどん行きました。とにかく影響を受けていました。

就職もしていない私がここで諦めたら何もなくなっちゃう、という逃げ場もない状況だったので、「いっそのこと今の若さをも武器にしてしまおう!」と、ガンガン攻めましたね(笑)

 

若さ×管理栄養士×料理=唯一無二

努力の甲斐あり、卒業から2年後の2012年には最初のレシピ本「GINGERカフェごはん」をはじめ、「太らない!500kcalの満腹ごはん」「ビジネスマンのためのコンビニ栄養学」と、立て続けに出版。早くも夢の一歩が実現した形となりました。

 

北嶋さん:管理栄養士という資格を絶対に生かしたかったので、最初は若い女の子が栄養の知識をつけながら簡単に料理できるような本を作りたいと思ったんです。

企画書を手に出版社を回り、1冊目では叶わなかったのですが、当時500kcalのタニタ食堂が流行っていたこともあり、2冊目には管理栄養士の知識を生かした「太らない!500kcalの満腹ごはん」を出版することができました。

 

順調なスタートを切ることができた当時について、北嶋さんは「管理栄養士という資格を持っていたことが大きな強みになった」と話します。

 

北嶋さん:振り返ってみると、資格があったからこそ頂いたお話ばっかりだったなという気がします。当時はまだ20代前半〜半ばでしたが、その歳で管理栄養士で、料理を作れるという人が本当に少なかったんですよ。

だから、若い人で、資格をもっていて、栄養について語れて、料理もできる人がほしい、となった時にちょうど私が当てはまったんだと思います。すごくラッキーでしたね。

働く母になり「さらに寄り添うレシピができるようになった」

管理栄養士・フードコーディネーターとして書籍や雑誌、レシピ監修などで忙しく活躍しながらも、2017年に結婚、2018年には母になりました。新たに妻、そして母という肩書きが加わったことで、どんな変化があったのでしょうか。

 

北嶋さん:子どもが生まれるまでは、時間も料理の選択の幅もすごく広かったのが、出産した後は大きく変わりましたね。特に、子どもがご飯を食べるようになるとメニューは基本的に子どもありきで考えますし、子育てをしながらいかに簡単に美味しく作るか、を考えるようになりました。

そのおかげで、仕事でも実感を持ってレシピを作れるようになっています。出産前は「働くママ向けのレシピを」と言われても、なんとなく「簡単な感じがいいんだろうなー」とか「子どもはこういうのが好きなんだろうな」という想像で作るしかなかったんですよね。

でも今は、下茹ですら面倒!という気持ちがすごくよく分かるから、以前よりももっと寄り添ったレシピが作れるようになってきていると思っています。

 

仕事としての正式なレシピだけでなく、例えば熱々のお料理に冷凍野菜を混ぜ込んで冷ますといったちょっとしたアイデアも、インスタグラムなどを通じて子育て中のママたちの間に広がっています。

 

北嶋さん:子どもって、料理が熱々だけど早く食べたいんですよね。最初は冷ますために氷を入れていたんですが、冷凍ストック野菜をつくるようになってから「氷を入れれば冷めるし、野菜もプラスできるし、ちょうどいい!」って。そんなアイデアが浮かぶのも、実際に子育てしているからこそですね。

 

次回は1/26(火)に公開予定です。

新型コロナによるステイホーム中に北嶋さんが始めた“ある事”や、これからの展望についてもお聞きしていきます。(つづく)

 

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平地 紘子

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身