2020.10.15. | 

[Vol.3]学生たちと考える、withコロナ時代のフードサービス

コロナ禍で一変したフードサービス業界。その切実な課題にあえて切り込もうと、この夏、企画提案ワークショップにチャレンジした学生たちのレポートをお届けします。今回登場するのは「Team TUNA」の皆さん。Mo:takeのもつ強みをとことん掘り下げた提案にご注目ください。

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「地元」の食体験を「モッテイク」、「JiMo:take(ジモッテイク)」のアイディア

こんにちは。東洋美術学校東洋美術学校クリエイティブデザイン科 高度コミュニケーションデザイン専攻の「Team TUNA」です。

私たちは、コロナ禍の新しいフードサービスとして、
「JiMo:take(ジモッテイク)」
を提案させていただきました。このサービスは、レンタルスペースを利用して、「食」に関する様々な体験会をプロデュース、提供することで、生産者と利用者の接点の場を作っていく、というものです。

コンセプトは、「『食』でつなげる。土地土地に根づいた『食体験』をモッテイク」。食でつなげるとは、生産者と利用者を「食体験」でつなげることを指します。

まず、地元の商品を広めたい生産者がJiMo:takeに依頼を出します。JiMo:takeはその内容を「食体験」へ昇華。利用者へ新しい「食体験」を提示する、というものです。

JiMo:takeのサービスには、生産者と利用者をつなげる仲介者の役割があります。そして、JiMo:takeの最終的な目標は、生産者と利用者を直接の売買に発展させることです。これを達成できれば、生産者、JiMo:take、利用者の全てに利益が生まれることになります。

ワクワクに強いMo:takeだからこそ可能な、新しい食体験の提供

では、具体的に「食体験」とは何でしょうか。わたしたちが考えるのは、プロジェクターを使用して行う料理の会のようなものです。

とはいえ、集まって料理をするだけでは既に類似のサービスはたくさんあります。JiMo:takeには、生産者から送られた食材を「素敵な食体験」に昇華することが求められます。

 

「素敵な食体験」にはどんなものがあるか考えてみました。そして、

1.” 新しいこと” を知ることができる。
2.美味しいものを作って食べることができる。
3.思い出として記憶に残る。

という3つの条件を設定しました。

 

これを踏まえて、食材にあったメニュー開発や、その場でできる体験の設計(擬似収穫体験など)をします。ここで、Mo:take CATERING やMo:take PLUS などのノウハウを使うこともできますし、必要なら調理講師を雇うなど柔軟に対応する、ということも考えられます。

利用者は、JiMo:takeのサイトから、体験会の予約をします。場所は、Yuinchuさんのレンタルスペース「GOBLIN.」を使うことで映像機材の問題や、コロナ禍の「密」対応をクリアできると考えました。

また、直接の売買につなげる施策として、

・JiMo:takeのサイト内に生産者の販売URLを記載する
・体験会が終わった後にお土産が届く

ということを考えました。
あらかじめ、生産者にはお土産を設定してもらいます。そこに一筆添えるなどして利用者に直接的なアプローチができる機会を作り、関係を築くサポートをします。利用者側には、お土産に申し込み手順がわかりやすく記された冊子を同封することで購入を促します。また、どのような商品が購入した時に届くのか知れる機会にもなります。

旅行や帰省ができなかったとしても、土地に根づいた食を楽しみたい

私たちがこのサービスを考えるに至った背景には、新型コロナウイルスで旅行や帰省ができないということがありました。外出自粛や、密になってしまう状況の回避など、場所の移動が制限されてしまっています。

また、そもそもYuinchuさんのサービス「Mo:take」は、ケータリングを通して食で場を彩り、体験自体が美味しいと思える「食体験」を提供しているサービスです。

これらのことから、本来であれば旅先でしか感じられないような「食体験」をMo:takeが持ってくることができたら面白いのではないか、また、旅行に代わるようなイベントになるのではないか、と考えました。

Ji:Motakeを通じて私たちが提供したい「食」は、「土地に根づいたもの、土地柄を感じるもの、地元料理」です。そして、旅先でしかできない「食体験」とは、自分が住んでいる地域とは違う地域の食材や商品に関する作り方、由来、歴史などを知ることです。

Ji:motakeのサービスは、生産者の元に余ってしまった食材の活用にもつながってきます。生産者は都市に食材や料理をアピールできる。都市にいる利用者は「食体験」を通して食材のことを知る。そして直接の売買へ。これが、JiMo:takeの目指すところです。

まるでMo:takeのメンバーのように、考え抜き、創りきる

2つのレポート発表後、Mo:takeの小野からはこんなフィードバックがありました。

 

小野:ここまで短期間で作り込む、そのスピード感に脱帽です。Mo:takeで実際に考えている方向性と似ている部分も感じましたね。もちろん、事業として考えていく上でコストと規模をどう考えるのかといった課題はありますが、この方向性は十分ありだな、ということを改めて感じました。本気で参考にさせてもらいます!

 

講師の大林さんが、Vol1のインタビューで「それを生業としている人の代わりに考えることの大変さを体験してほしい」とお話くださったのを思い出しました。その言葉の通り、両チームとも、まるでMo:takeのメンバーであるかのように、会社のもつ強みや抱えている課題を考え抜き、新しいアイディアを生み出してくれたことに、胸が熱くなりました。

今回のワークショップを経た「Team Bee」「Team TUNA」のみなさんが、リアルな現場で力をぞんぶんに発揮してくれる日が、今から楽しみです。

 

– Information –
学校法人 専門学校
東洋美術学校
東京都新宿区富久町2−6
https://www.to-bi.ac.jp/

 

レポート:「Team TUNA」のみなさん

東洋美術学校東洋美術学校クリエイティブデザイン科 高度コミュニケーションデザイン専攻のメンバーにより結成された授業内プロジェクトチーム。チームとしてポジティブな思考をもって課題に取り組みたいと考え、食に関する課題から、生きている間は前を向いて止まらない「TUNA(マグロ)」(メンバーの好きな食べ物でもある)をチームの名前にした。

構成:八田吏

 

八田吏

ライター / 八田 吏

静岡県出身。中学校国語教員、塾講師、日本語学校教師など、教える仕事を転々とする。NPO法人にて冊子の執筆編集に携わったことからフリーランスライターとしても活動を始める。不定期で短歌の会を開いたり、句会に参加したり、言語表現について語る場を開いたりと、言葉に関する遊びと学びが好き。