坂本シェフ、本当に“盛る”だけでお願いします!
読者の皆さまは気づいていたでしょうか。
今回が11回目となる「#ごはん盛れたから見て」の企画ですが、“盛るだけ”ではなく、坂本シェフがちょいちょい包丁を使ったり、違うお惣菜同士を組み合わせたりといった“アレンジ”を加えていたことに(笑)
料理人ですから、どうしてもひと手間加えたくなるんですよね。そのクリエイティビティこそが坂本シェフですし 「へえ…!」という想像を超えるアレンジも、大好きです!
ですが……今回は、坂本シェフにキッパリと伝えました。
「企画の原点に戻りましょう! 今回は本当に“盛る”だけでお願いします!」
暑い夏の、ツルッ&パクリ メニュー!
「暑い夏の日にもピッタリのメニューで!」というリクエストにも応えて坂本シェフが選んだのはこちら。
・細巻ゆかり納豆
・細巻納豆
・海老マヨサラダ太巻
・10品目のサラダうどん
・鯵の南蛮漬け
サラダうどん、野菜も摂れるしいいですねえ。炭水化物×炭水化物とは、育ち盛りの子どもは喜んでペロリといっちゃうメニューです。そこに、鯵の南蛮漬けが加わっているところが、親にとっては最高◎
では坂本シェフ、今日は盛るだけでお願いします!
パックの「鯵の南蛮漬け」が、立派な料亭の一皿に
「まずはどれから盛ろうかな。サラダうどんは食べる直前がいいから……」と言いながら、坂本シェフは器を選んでいきます。
最初に選んだ、亀の甲羅をひっくり返したような器。サラダうどん用かなあ、と思ったら、鯵の南蛮漬け用でした。
とってもシックな色合いで、ころんとそら豆のような愛らしさも持ち合わせている器です。
鯵の南蛮漬けのパックを開けながら「暑い季節にぴったりですよね。今日のメニューの中では、タンパク質と野菜の補充にもなりますね」と坂本シェフ。
そうそう、そうなんですよ。でも、作ろうと思いつつなかなか重い腰が上がらないメニューの一つ。だからこそ、こうやってお惣菜を買うのはアリですね!
パックの蓋を開けたら、さあ、盛り付けのスタートです。
まずは上に乗っている野菜類をよけて、鯵から取り出します。
「縁のあるお皿なので、中央に高さを出すように盛り付けていきますね」(坂本シェフ)
高くなった中央に、タマネギ、ニンジン、ピーマンをさらに積み重ねるように盛り付けていくと
パックに入っている時は平べったかった鯵の南蛮漬けが、とっても立体的になりました! 「お皿の縁よりも高く高く盛り付けるのがポイントです」
「これぞ盛るテクですね!」と言うと「いや、企画の本来の目的はコレなんすよね(笑)」と笑う坂本シェフ。
「料亭みたいでしょ。でももっと料亭っぽくするなら、細く切った絹サヤや、木の芽が上にのる感じかな」と、サラリと付け加えるところが、さすがです。
これぞ、盛って魅せるの真骨頂!
続いて、3パックの巻き寿司をどう盛るのか。これぞ、腕の見せどころ!
選んだ器は、こちらでした。
大きくて白い平らなお皿です。
ただのパックの巻き寿司が、すごく豪華な感じになりそうで期待が高まります。
しばしの間、お皿をパックを前にじっと考える坂本シェフ。少しすると、「よし! いきます!」という宣言が飛び出しました。
「見えましたね!」と言うと「いや、見えてないですけど、いきます!」
笑。お願いします!
最初は、太巻き。お皿の真上から始まりました。
ただ、縦に4つ並べただけなのに、すでにデザインが始まっています。四角ではなく、丸い太巻きだったら、また全然違う印象になりそうですよね。
続いて、透明な小皿を配置。どうやら、醤油皿もデザインとして組み込むようです。
残るスペースに、細巻きをどう載せていくのでしょう。
わっ! お花でしょうか。
ゆかり納豆の真ん中に普通の納豆巻きが入り、普通の納豆巻きの真ん中にゆかり納豆。かわいい!
「ケータリングの盛り付けを思い出しますね」と坂本シェフ。やはり、いかに魅せるかの創造性はケータリングで培われ、どんどん磨かれてきたものなのでしょうね。
しょう油皿の隣には、ガリも忘れずに添えて・・・
完成です!
なんと、パーティーのような豪華な一皿となりました! お花から、茎が出ているんですよ、とっても可愛いですよね。
名付けて、花盛り!
「本当は、何か葉っぱものがあれば、葉っぱもデザインしたかったんですけどね」(坂本シェフ)
子どものテンションが上がること、間違いなし!まさに盛るだけで魅せると言う、#ごはん盛れたから見て の真骨頂を見せてくれました。
なんだかすでに十分満足なんですが、まだ、サラダうどんが残ってますよ! こちらもどうなるのか、楽しみです。
今回の“盛れる”テクニックまとめ
・お皿の縁よりも高く立体的に
・巻き寿司は、お皿の上で絵を描くように
次回は8/18(木)に公開予定です。「盛るだけ」の原点に戻った坂本シェフが、サラダうどんをどんな風に盛り付けてくれるのでしょうか。どうぞお楽しみに!(つづく)