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#ごはん盛れたから見て
2022.08.16. | 

[Vol.1]原点回帰! これぞ、盛るだけで魅せる 楽チン家族ご飯!!:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!

盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「炭水化物が大好きなお子様を育てながら働いているお父さん、お母さんのための『楽チン家族ごはん』!

 

仕事帰り、子どもを保育園に迎えに行った足でスーパーで買い物をして、「お腹すいたー!」と訴える子どもを前に急いで夕食を用意するのは想像以上に大変。お米や麺類など、炭水化物が大好きな子どもたちのお腹をすぐに満たしたいけれど、買ったトレーのままテーブルに並べるのはやっぱり物悲しいですよね。そんな気持ちを払拭して堂々と出せるテクニックを、坂本シェフに教えてもらいます!

坂本シェフ、本当に“盛る”だけでお願いします!

読者の皆さまは気づいていたでしょうか。

今回が11回目となる「#ごはん盛れたから見て」の企画ですが、“盛るだけ”ではなく、坂本シェフがちょいちょい包丁を使ったり、違うお惣菜同士を組み合わせたりといった“アレンジ”を加えていたことに(笑)

料理人ですから、どうしてもひと手間加えたくなるんですよね。そのクリエイティビティこそが坂本シェフですし 「へえ…!」という想像を超えるアレンジも、大好きです!

ですが……今回は、坂本シェフにキッパリと伝えました。

「企画の原点に戻りましょう! 今回は本当に“盛る”だけでお願いします!」

 

暑い夏の、ツルッ&パクリ メニュー!

「暑い夏の日にもピッタリのメニューで!」というリクエストにも応えて坂本シェフが選んだのはこちら。

・細巻ゆかり納豆
・細巻納豆
・海老マヨサラダ太巻
・10品目のサラダうどん
・鯵の南蛮漬け

サラダうどん、野菜も摂れるしいいですねえ。炭水化物×炭水化物とは、育ち盛りの子どもは喜んでペロリといっちゃうメニューです。そこに、鯵の南蛮漬けが加わっているところが、親にとっては最高◎

では坂本シェフ、今日は盛るだけでお願いします!

 

パックの「鯵の南蛮漬け」が、立派な料亭の一皿に

「まずはどれから盛ろうかな。サラダうどんは食べる直前がいいから……」と言いながら、坂本シェフは器を選んでいきます。

 

最初に選んだ、亀の甲羅をひっくり返したような器。サラダうどん用かなあ、と思ったら、鯵の南蛮漬け用でした。

 

とってもシックな色合いで、ころんとそら豆のような愛らしさも持ち合わせている器です。

鯵の南蛮漬けのパックを開けながら「暑い季節にぴったりですよね。今日のメニューの中では、タンパク質と野菜の補充にもなりますね」と坂本シェフ。

そうそう、そうなんですよ。でも、作ろうと思いつつなかなか重い腰が上がらないメニューの一つ。だからこそ、こうやってお惣菜を買うのはアリですね!

 

パックの蓋を開けたら、さあ、盛り付けのスタートです。

 

まずは上に乗っている野菜類をよけて、鯵から取り出します。

「縁のあるお皿なので、中央に高さを出すように盛り付けていきますね」(坂本シェフ)

 

高くなった中央に、タマネギ、ニンジン、ピーマンをさらに積み重ねるように盛り付けていくと

 

パックに入っている時は平べったかった鯵の南蛮漬けが、とっても立体的になりました! 「お皿の縁よりも高く高く盛り付けるのがポイントです」

 

「これぞ盛るテクですね!」と言うと「いや、企画の本来の目的はコレなんすよね(笑)」と笑う坂本シェフ。

「料亭みたいでしょ。でももっと料亭っぽくするなら、細く切った絹サヤや、木の芽が上にのる感じかな」と、サラリと付け加えるところが、さすがです。

 

これぞ、盛って魅せるの真骨頂!

続いて、3パックの巻き寿司をどう盛るのか。これぞ、腕の見せどころ!

選んだ器は、こちらでした。

 

大きくて白い平らなお皿です。
ただのパックの巻き寿司が、すごく豪華な感じになりそうで期待が高まります。

しばしの間、お皿をパックを前にじっと考える坂本シェフ。少しすると、「よし! いきます!」という宣言が飛び出しました。

「見えましたね!」と言うと「いや、見えてないですけど、いきます!」

笑。お願いします!

最初は、太巻き。お皿の真上から始まりました。

 

ただ、縦に4つ並べただけなのに、すでにデザインが始まっています。四角ではなく、丸い太巻きだったら、また全然違う印象になりそうですよね。

 

続いて、透明な小皿を配置。どうやら、醤油皿もデザインとして組み込むようです。

 

残るスペースに、細巻きをどう載せていくのでしょう。

 

わっ! お花でしょうか。

 

ゆかり納豆の真ん中に普通の納豆巻きが入り、普通の納豆巻きの真ん中にゆかり納豆。かわいい!

 

「ケータリングの盛り付けを思い出しますね」と坂本シェフ。やはり、いかに魅せるかの創造性はケータリングで培われ、どんどん磨かれてきたものなのでしょうね。

 

しょう油皿の隣には、ガリも忘れずに添えて・・・

完成です!

 

なんと、パーティーのような豪華な一皿となりました! お花から、茎が出ているんですよ、とっても可愛いですよね。 

名付けて、花盛り!

「本当は、何か葉っぱものがあれば、葉っぱもデザインしたかったんですけどね」(坂本シェフ)

子どものテンションが上がること、間違いなし!まさに盛るだけで魅せると言う、#ごはん盛れたから見て の真骨頂を見せてくれました。

なんだかすでに十分満足なんですが、まだ、サラダうどんが残ってますよ! こちらもどうなるのか、楽しみです。

 

今回の“盛れる”テクニックまとめ

・お皿の縁よりも高く立体的に
・巻き寿司は、お皿の上で絵を描くように

 

次回は8/18(木)に公開予定です。「盛るだけ」の原点に戻った坂本シェフが、サラダうどんをどんな風に盛り付けてくれるのでしょうか。どうぞお楽しみに!(つづく)

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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