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食を起点としたコト起こしの舞台裏
2023.09.21. | 

[Vol.2]“農”のある生活を伝えたい。「出張!ハマラノーエンPOPUP」レポート

9月4日〜9月15日まで、都内の2つのカフェを拠点に開催された「出張!ハマラノーエンPOPUP」。vol.1に続き、vol.2ではハマラノーエンを運営する株式会社べジパングの折井さんと柳沢さんに、onestopの小倉も交えながら、POPUPのきっかけやねらいについて伺いました。

まるで長野。初台とお台場、二拠点のPOPUP

ベジパングの折井さんと柳沢さんにお話を聞いたのは、POPUP初日の9月4日のこと。

「今朝は4時からとうもろこしを収穫して、7時に向こうを出発してきました」と折井さん。長野県原村から車で一路東京へ。ハマラノーエンからの、まさに「直送」です。

ーーとうもろこしだけでなく農園ごと持ってくるという発想はどこから生まれたんですか?

柳沢さん:きっかけはYuinchuのみなさんと話している中で出た「せっかくハマラハウスをオープンしたんだから、ハウスを見てもらいたい」という話からでした。もちろんハウスごと持ってくるわけにはいかないので(笑)、何を持って来れるだろう、といろいろ考えて。

 

折井さん:そこで、ハマラハウスで使っているモクタンカン※やのれんなど、ハマラハウスの象徴ともいえるものを持ってきて、ディスプレイしました。

※モクタンカンとは……木製のパイプにジョイント金具を組み合わせ、さまざまな什器を作成できるプロダクト。長野のハマラハウスはその全体が「モクタンカン」によって作られており、国内初の「モクタンカン」で建設した大型直売所となった。

 

小倉:ハウスの雰囲気を味わいつつ、試食や直販も楽しめますし、初台では収穫体験もできます。長野のハマラハウスで体験できることが一通りできる形になりましたね。

 

味わいの変化に合わせて楽しみ方も変化する

小倉:POPUPの後半は、カフェとのコラボを予定しています。かき氷の中にとうもろこしアイスやとうもろこしの実が入って食感も楽しめる「もろこしかき氷」や、とうもろこしクリームと豆乳を使ったもろこしラテを販売予定です。

 

−−生とうもろこしではないんですか?

小倉:そうなんです。生とうもろこしは鮮度が命ですが、実際に家で食べるときは、そんなにすぐに食べられない場合も多いですよね。日にちが経ったら今度は別の楽しみ方ができる、ということのご提案ができたらと思っています。

 

カフェと農園の相乗効果

−−初台もお台場も、シェアオフィス併設のカフェです。たぶんワーカーが多く利用すると思うんですが、どんな反応が来るか楽しみですね。

折井さん:そうなんですよね。原村のハウスには興味がある人しか来ないけれど、ここは特にとうもろこしにも畑にも興味のない人が来る。興味のない人に知ってもらえるチャンスというのがすごくいいなと思うんです。

 

小倉:カフェを利用しに来た人が、「これはなんだろう?」と気になったら情報を得たり体験できたりする仕組みになっています。押し付けがましくしないのがポイントですね(笑)。

初台は、今日一日だけでも普段は見かけないお客さんが入っていらっしゃってるんですよ。「何をやっているんだろう?」とPOPUPきっかけで来てくださるってことが起きているんじゃないかと。それは、「コトを起こす舞台」であることを目指している私たちとしても嬉しいことですね。

 

一見遠く見える「農業」。実は身近にあるのだと伝えたい

柳沢さん:今回のPOPUPについては、オフィスワーカーの皆さんにこそぜひ体験してほしい、という気持ちもあります。というのも、僕たちももともと地元で農業一本だったわけではなく、東京で働きながら長野で農業を、という二拠点的な生活が長かったんです。僕たちにとって、農業は特別なものじゃなくて生活の一部。農業って遠くにあるものじゃなくて、誰にとっても本当は身近なんだということを伝えたいんですよね。

午前中仕事をして、ランチタイムにカフェに降りてきてハマラノーエンに触れてもらう、ということが、このPOPUPでは可能になっています。「昼間はPCに向かって仕事して、夕方には農園で農作業する」といったライフスタイルをイメージするきっかけにもしてもらえたら嬉しいですね。

 

折井さん:僕たちは、ただ単にとうもろこしを売る会社じゃなくて、農を取り巻くさまざまな体験を提供する会社だということ。今回のPOPUPを通じて、もう一度その原点と向き合えた気がしています。

 

-infomation-

ハマラノーエン

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ライター / 八田 吏

静岡県出身。中学校国語教員、塾講師、日本語学校教師など、教える仕事を転々とする。NPO法人にて冊子の執筆編集に携わったことからフリーランスライターとしても活動を始める。不定期で短歌の会を開いたり、句会に参加したり、言語表現について語る場を開いたりと、言葉に関する遊びと学びが好き。

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