2022.03.31. | 

[Vol.1]作ってふるまい、また作る。楽しいスパイスカレーレシピの秘密。 「DAHON CURRY」 dahon(ダーホン)さん

お台場のthe SOHO内に新たにオープンしたSWITCH STAND ODAIBA。フードメニューのカレーをMo:takeと共同開発したdahonさんにお話を伺いました。dahonさんは、以前Mo:take MAGAZINEにも登場したTARPtoTARPで週に1回カレーを提供する一方で、Instagram等で活躍するイラストレーターとしての顔もお持ちです。

取材当日はなんとスケートボードで駆けつけてくださいました。軽やかなお人柄が感じられるdahonさんに、カレーづくりとの出会いやユニークなメニューの秘密について伺いました。

シェアハウスの住人にふるまい
フィードバックで腕をあげる

「前職ではまったく別の仕事をしていた」というdahonさんに、まずはカレーをつくり始めたきっかけを伺いました。

 

dahonさん:カレーづくりは、最初は趣味で始めたんです。若い頃は、それこそスケートボードなど体を使う趣味が多かったのですが、40歳を超えたあたりで別のジャンルの何か新しい趣味を持とうと考え、まずは料理をしてみようと思いました。料理の中でもカレーを選んだのは、もともとカレーが好きだったことはもちろんなのですが、もう一つ理由があります。料理が上手くなるにはフィードバックをたくさんもらってPDCAを回すと早いですよね。それなら嫌いな人が少ないものがいいかな、と思ったんです。カレーが嫌いな人ってあまりいないですから。

 

実際には誰に、どんな風にフィードバックをもらったのでしょうか。

 

dahonさん:僕は70人ぐらいの比較的大きいシェアハウスに住んでいます。まずはそこでカレーを作り始めて、まずはシェアハウスのメンバーにふるまうことにしました。シェアハウスはキッチンも広くて、調理道具も豊富にそろっていたので始めやすかったですし、食べた人の反応がすぐに得られるのが、特に良かったですね。それを元に、試作と改善を繰り返し、新しいことにもチャレンジしていきました。

 

スパイス使いの面白さから、趣味にする人も多いカレーづくり。dahonさんもカレーづくりの魅力にすっかりはまったようです。その魅力はどこにあるのでしょうか。

 

dahonさん:カレーをつくり始めてから「つくり方を教えてほしい」という方からたまに声がかかるのですが、意外と男性、しかも理系の人が多いですね。集中力も満たせるし、アレンジやカスタマイズも幅広くできるので、凝りようがあるからじゃないでしょうか。

 

アレンジやカスタマイズが効く
みんなに美味しいスパイスカレー

シェアハウスの同居人にカレーをふるまう経験が、お店の予行練習のようになっていたというdahonさん。今メインで活動している「DAHON CURRY」のことを伺いました。

 

dahonさん:今は週1回、横浜にあるTARPtoTARPのカフェを間借りさせていただいて、「DAHON CURRY」として週替わりのカレーを出しています。TARPtoTARPで通常メニューとして提供しているカレーも僕が作っていまして、そちらはシンプルなチキンカレーとキーマカレーを提供しています。

「DAHON CURRY」の中で一番人気はラム肉が入ったキーマカレーです。ラム肉100%にすると匂いを気にされる方もいるので、ラムと牛豚の合挽肉をミックスしています。ラムフレーバーのあるキーマカレーのような感じで、これはどこで出しても評判が良いですね。

TARPtoTARPはキャンプをコンセプトにしたお店です。僕自身もお店だけでなく、キャンプでも家族や仲間たちと一緒に食べられることを大切にしているので、基本的にあまり辛くしていません。お子さんも食べれるぐらいの辛さにしていて、物足りない場合に辛さをチューニングできるスパイスオイルを添えています。それを加えることで、辛いカレーが好きな大人の方でも満足していただけるように、という思いでつくりました。

 

週1回の披露の場があるから
新メニューは実験的に挑戦

「DAHON CURRY」のメニューを見ると、「ジビエカレー」「サバカレー」など、ユニークなメニューが目をひきます。

 

dahonさん:基本的に自分が食べてみたいものを作っていますが、お客さんに食べたいものを聞いたりしながら、思いついたら割とすぐに作ってみます。今は週1回のカレー屋が披露の場にもなっていて、少し実験的な要素もありますね。

ジビエカレーは、キャンプ仲間の友人が猟師さんとつながりがあり、「新鮮な鹿が獲れた」と聞いてトライしました。丸々一本、5キロぐらいの塊がどんと届いて、「さばくところからやるんだ!」と、びっくりしましたね。さばき方を検索するところから始めて。僕はどちらかというと、なんでもまずやってみるタイプなんです(笑)。

サバカレーは、僕自身がサバ好きということもあり、気合を入れてつくりました。こちらはカレーっぽくないカレーなんです。冷えていてもおいしく、おかずやおつまみにもなる一品です。カレーライスとして提供する時は、トッピングに納豆を加えたりもします。おいしいんですよ。

 

カレーに納豆をトッピング!?ちょっと意外な組み合わせにも思えますが。

 

dahonさん:これが、めちゃくちゃ合うんですよ!サバカレーとの相性はバッチリなんです。食べてみていただければわかります(笑)。

 

次回は4/5(火)に公開予定です。
ユニークなメニューを考えて試作する。何度も改善して完成し、お店で提供する。すべての過程を通じてカレーを楽しんでいるdahonさん。次回はそんなdahonさんのもう一つの顔、イラストレーターとしての活躍に迫ります。(つづく)

 

– Information –
DAHON CURRY @TARPtoTARP で間借りカレー屋
TARPtoTARP
〒231-0011 神奈川県横浜市中区太田町6−70 井上ビル 2F
<火曜>11:30〜15:00(なくなり次第終了)

Instagram (dahon)
Instagram (DAHON CURRY)
Instagram (イラスト)

ライター / 谷井 百合子

会社員からライターへ転向。腰の軽さで興味に乗っかる行動力で、ビジネストレンドやブックレビュー、食や旅にも題材を広げている。 目についた野菜を連れて帰り、レシピをググって調理するのが楽しいこの頃。

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