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#ごはん盛れたから見て
2021.08.31. | 

[Vol.2]金曜日は、おうち居酒屋! アシンメトリーな盛り付けを身につけよう!:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!

 

盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「金曜日は、おうち居酒屋! 仕事終わりに手早くおつまみ揃えて、乾杯!

 

1年半前なら「明日は土曜日! さあ、仕事が終わったら飲みに行こう!」と一緒に住んでいるパートナーと居酒屋に繰り出していたのに、コロナは一向に収束する気配がありません。飲みに行けないなら、せめて家でお酒を飲みながらゆっくりと過ごしたいですよね。

とはいえ、5日間働いて疲れて帰宅し、一から料理するのは体力的にも気力的にも、ちょっと無理。そんな時、スーパーのお惣菜にひと工夫加えるだけで簡単に居酒屋気分を味わえたら、解放感にひたれますよね。そのためのテクニックを、坂本シェフに教えてもらいます!

前回、

・国産有機人参のラペ
・パリパリ食べる!おつまみキャベツ
・ごま油香るにんにくチキン

の3種類を使って、多国籍でボリューミーなメインの1皿を仕上げた坂本シェフ。残るは、

・温野菜のサラダ(大)

のみ。これこそ、究極の“盛れる”テクニックが必要になりそうです。
そのためにまずは、入念に器選びから。

 

器選びは、色の対比を考える

数ある器の中から、最終的に坂本シェフが決めたのは、左手に持っているすり鉢状の器です。
緑と茶色が混ざったような、割と地味な色合い。

 

「温野菜のサラダ自体が彩りがいいので、その色を生かすお皿を選びました。暗めの色に、さまざまな色を乗せると、対比になってキレイなんですよ」

 

では、早速盛りつけお願いします!

 

盛り付けとは、芸術なんだ!

「さまざまな色がありますが、その色を一色に固めずに、バラバラに重ねるように配置するのが一つ目のポイントです。基本的に、緑はあと乗せです」

 

たしかに、カボチャのオレンジ、サツマイモの黄色、そしてサツマイモの皮や紫キャベツの赤紫と、暖色系が多いので、緑は貴重かもしれません。

そして、坂本シェフの箸の動きを見ていると気づくのが、立体的な創作物を作っていくような重ね合わせ方。

 

「パックのものを一気にお皿に入れず、一つ一つを立てかけたり、重ねたりしながら盛りつけてみてください。ここに一手間かけると見栄えが変わってきますよ」

 

仕事帰りでお腹ぺこぺこの時なんかは特に、「早く食べたい」気持ちに負けてしまいそうになりますが、そうは言ってもわずか数分の作業ですからね。おうち居酒屋の気分を楽しむために、この工程を楽しみたいと思います。

 

坂本シェフは、話しながらもあっという間に盛り進めて、もう完成!

なるほどー!と思ったのは、緑が器の全体にではなく、一カ所にまとまって盛られていること。てっきり、緑も全体に散りばめるのかと思っていましたが・・・

 

「お皿の形がいびつなので、だからこそ全体の見た目をアシンメトリーにするんです。片側だけに緑を入れることで左右対称にならず、乱雑さが入ってきます。

盛り方には正解はなくこの盛り付けはあくまでも一例ですが、このアシンメトリーの盛り方を身に付けると、見せ方が大きく変わってきます。 いろいろ試しながら盛り方を考えてみるのもいいですね!」

 

アシンメトリーって、美術の時間に習った記憶があります。盛り付けは、芸術ですね!
<前編>の1皿と合わせて、おうち居酒屋のメニュー完成です!

 

野菜がたっぷりだし、2人でつまむには十分な量! 夜はできるだけ炭水化物を避けたい方にとっても、野菜×タンパク質 だけだから、安心してお酒も楽しめますね!

 

さあ、それでは、カンパーイ!
今日はゆっくり、飲もー!

 

そして、気になる“3種盛り”のお味ですが・・・

「ごま油香るにんにくチキン」と「パリパリ食べる!おつまみキャベツ」を一緒に食べたら、チキンがさっぱりみずみずしい感じになって、ものすごく美味しい!

そして、チキンと「国産有機人参のラペ」を一緒に食べてみると、チキンの表情がまた全然違って、別の味が楽しめます。
味変を楽しみながらのおうち居酒屋からは、「次は、こんな組み合わせもありじゃない?」「こっちの組み合わせも推せるよ!?」なんて、楽しい会話が聞こえてきそうです。

 

今回の“盛れる”テクニック まとめ

・彩り豊かなサラダには、落ち着いた色のお皿を
・盛る手間をいとわず、一つ一つを立てかける
・いびつなお皿にはアシンメトリーな盛り付け

 

と、食べる前に!

「#ごはん盛れたから見て」

 

【映え写真の撮影ポイント】
せっかくキレイに盛れたら、撮りますよね!(笑)
カメラマンに、映え写真を撮るコツを教えてもらいました!

 

「料理の写真は、斜め45度、食卓に座っているような視点から撮るのがポイントです。同時に、盛り付けは立体的なものなので、どの角度が一番立体感が伝わるかも考えながら撮ってみてください」

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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文脈や背景を知ることで、その時、その場所は、より豊かになるはず。

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あらゆる食の体験と可能性をきりひらいていきます。

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