2021.08.24. | 

#ごはん盛れたから見て:金曜日は、おうち居酒屋! 前編  フランスと日本の上に、何を乗せる!?

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!

 

盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「金曜日は、おうち居酒屋! 仕事終わりに手早くおつまみ揃えて、乾杯!

 

1年半前なら「明日は土曜日! さあ、仕事が終わったら飲みに行こう!」と一緒に住んでいるパートナーと居酒屋に繰り出していたのに、コロナは一向に収束する気配がありません。飲みに行けないなら、せめて家でお酒を飲みながらゆっくりと過ごしたいですよね。

とはいえ、5日間働いて疲れて帰宅し、一から料理するのは体力的にも気力的にも、ちょっと無理。そんな時、スーパーのお惣菜にひと工夫加えるだけで簡単に居酒屋気分を味わえたら、解放感にひたれますよね。そのためのテクニックを、坂本シェフに教えてもらいます!

想定は、一緒に住んでいる20〜30代男女
坂本シェフは何を選ぶ!?

坂本シェフと一緒に向かったのは、駅から徒歩1分の距離にあるスーパー。仕事帰りに立ち寄るならここ、という便利な立地です。

単身の人も多く住み、路地に個性的なショップが並ぶエリアだからか、お惣菜の種類がとても豊富! 普段、お惣菜を買うことはほとんどないであろう坂本シェフも興味津々です。

 

「お! これなんてもうこのままで使えるやつ!」と言って選んだのは、温野菜のサラダ。レンコンやカボチャも載って、デパ地下風の映え間違いなし!と言える一品です。

 

サラダ系、野菜系を重点的に見ているような・・・

 

「家飲みだからこそ、バランス良く野菜をたくさん食べたいですよね」と坂本シェフ。さすが、若いカップルが好みそうなものを分かってます!
野菜・サラダ系3品、チキンのお惣菜、そしてビールも買って、買い物終了です!

坂本シェフがセレクトしたのは、こちらの4品!
(左上から時計回りに)

・国産有機人参のラペ
・パリパリ食べる!おつまみキャベツ
・温野菜のサラダ(大)
・ごま油香るにんにくチキン

サラダ含めて3種類の野菜系のお惣菜をどう組み合わせるのか? いや、それぞれ単品で“盛る”のか。
坂本シェフの頭の中をのぞきこむことができないだけに、完成形がとても楽しみです。

 

食べる時のことも考えて、お皿を選ぶ

まずは、器をじっくりと選ぶ坂本シェフ。
きっと、頭の中にあるであろう、盛り付けのイメージを再現するために最適な器を選んでいるのでしょう。

 

最初のお皿は、濃い藍色で、四角く深めのお皿です。

 

「ちょっとお洒落な居酒屋風、なイメージで選びました。珍しい形ですよね。これにフライドポテトとか入れるだけでもアメリカン風になると思いません?

オイルがかかってるサラダは混ぜながら食べたりするじゃないですか。それを考えると、サラダには深さのあるお皿を選んだ方がいいんですよね」

 

確かに! 白くて平たいお皿のサラダは、ちょっとお洒落なレストランでは美しいけれど、家飲みだと気を使わずにざっくり混ぜながら箸で食べたいです。

 

予想もしていなかった3種類の一緒盛り!

てっきり、温野菜のサラダを盛り付けるのかと思ったら、坂本シェフが箸でつかんだのは、「パリパリ食べる!おつまみキャベツ」。
ここにキャベツがくるということは?

と考えていたら、その隣に「国産有機人参のラペ」を盛りつけ始めました。

 

ラペって確か、フランス料理だったはず。
THE居酒屋メニューな「パリパリ食べる!おつまみキャベツ」とラペが一緒のお皿に並ぶことが、もう不思議です(笑)

 

「ニンジンのオレンジ色がお皿に載ったら、一気に見栄えが良くなったでしょ。野菜の種類も多く取れるし、両方一緒にも食べてもおいしいと思いますよ」

 

さあ、そしてその上に「ごま油香るにんにくチキン」を乗せ始めました。

そうきたかあ!

 

「どれも味がついているので、それぞれ単体でも楽しめるし、一緒に食べることで“味変”もできるように盛りつけました。イメージとしては、ナムルです。
上に載せるのは、唐揚げでもいいし、レバニラとか中華系の炒め物も合うと思いますよ」

 

盛り付けのポイントは中央に高さを出すことだそう。

 

横から見ると、こんなにも高さが出ていることに驚きます。

 

「前回、オクラのお浸しの時にも言いましたが、立体的に盛り付けるのが、キレイに見せる基本です。
そのためにも、下に敷く野菜も中央を高めにしておくのがポイントです」

 

最後に、刻んだアサツキをパラパラっとかけたら、完成!

 

それぞれに盛りつけたら”買ってきたお惣菜”で終わってしまう3品が、組み合わせて盛るだけで、多国籍な居酒屋で出てきそうなボリューミーな1品へと早変わり!

一体、一緒に食べるとどんな味がするんでしょう。美味しそうな盛り付けなだけに、その味がとっても気になります!

 

今回の“盛れる”テクニック まとめ

・サラダ系は、混ぜられるように深さのある器を選ぶ
・数種を組み合わせ、味変も楽しもう!
・中央を高く、立体的に盛り付ける

 

次回31日(火)公開予定の後編は、温野菜サラダの“盛れる”テクニック。そして、3種組み合わせの“味変”はどうだったのか、実際に食した感想も合わせてお伝えします!

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身