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#ごはん盛れたから見て
2022.07.19. | 

[Vol.2]男子のお腹をガッツリ満たす、満足度高めのプレートが完成!:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。
というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!

盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「金曜日は、おうち居酒屋! 仕事終わりに手早くおつまみ揃えて、乾杯!

 

最近、CMや投稿動画で、男性が一人おうち居酒屋をムフフと楽しむコンテンツをよく見ます。好きなつまみを揃えて、ビールをプシュッ。それが金曜日ならばなおさら至福のひとときですよね。

料理男子ならパパッと自分でつまみを作れちゃうけれど、料理が苦手な男子だって充実した一人おうち居酒屋時間を楽チンに楽しみたい!

そんなリクエストに答えるべく、男子でもスーパーのお惣菜にひと工夫加えるだけで簡単にできる居酒屋メニューを、坂本シェフに教えてもらいます!

ジャンバラヤは、何料理?

前回、

・お野菜を食べる! かぼちゃの冷製スープ
・野菜スティックサラダ

の二つを組み合わせて盛り付けたので、今回はいよいよメインの

・ジャンバラヤ〜サルサソース〜

の盛り付けです。

スーパーでジャンバラヤを見た時に、坂本シェフと

 

「ジャンバラヤって暑いところの料理ですよね。東南アジアでしたっけ?」

「そうそう、インドネシアかな?」

 

なんて会話をしていたのですが、調べてみたら大違い(汗)!アジアでもなく、アメリカ南部の料理でした。

しかも、スペイン料理「パエリヤ」が起源とは! 

筆者はアメリカに住んでいたことがあるし、スペインにも短期滞在したことがあるのに、お恥ずかしい・・・ 知らないことだらけです。

 

何料理?

さて、レンジでしっかりと温めたジャンバラヤからは、ケイジャンスパイスの食欲をそそる香りが漂ってきます。

上に乗っているチキンは一旦よけ、サルサソースを入れる器を置いたプレートにジャンバラヤを盛り付けていきます。

 

「ご飯は中央高く盛った方がいいですか?」と坂本シェフに聞いてみると、「高めではあるけれど、今回はプレートの面をいっぱいに使ってもいいかもしれないですね」とのこと。

 

コーンなどのいろどり野菜が上に見えるように盛り付けたら

 

器にサルサソースを移します。つい、入れ替えずにそのままの容器でも良くない?と思ってしまいますが、移し替えというひと手間によって、見栄えは大きく変わります。料理をしない分、ここは面倒くさがってはいけないですね(笑)

 

そして、その横にのせているのは・・・?

そう、「お野菜を食べる! かぼちゃの冷製スープ」の具となるはずのお野菜と、「野菜スティックサラダ」についていた味噌マヨを混ぜたもの。

 

アボカドディップのような色合いですよね。プレートの上に載せると、全体のバランスがとてもよくなりました! 赤茶色のメニューの中で、グリーンが引き立ちます。

 

最後にチキンを並べ

 

ブラックペッパーをゴリゴリ振って、パセリを散らしたら完成です!

 

混ぜて、盛り付けただけなのに、お店で出てくる1品みたいになっちゃいました!

盛るって、すごい!

 

「明るいお皿だと、こうはいかないんですよね。
 ジャンバラヤ、チキン、サルサソースと同系色が並ぶ中で、緑色の野菜を際立たせるためには、トーンが低めで暗めのお皿の方がいいんです。野菜、引き立ってますよね」

 

ここに、冷製のかぼちゃスープにさした野菜をスティックを並べ、ハートランドビールの栓を抜いたら、男子の一人おうち居酒屋メニュー完成でーす!

 

スパイシーで濃い味と、フレッシュで優しい味わいの 絶妙な組み合わせ

栄養バランス的にも、色合い的にも、最高! しっかりとお腹も満たされるし、完璧です!

では、早速の味見を。

 

まずは、かぼちゃの冷製スープに浸かった野菜スティックから。

かぼちゃのスープが優しくてまろやかな味なので、野菜の味が消されずに分かっていい感じ! 特に、キャベツでスープをすくって食べると、とっても美味! たっぷりと振りかけたブラックペッパーがいいアクセントになります◎

「ブラックペッパーを多めに振るとパンチが効くので、味が優しめでも物足りなさなく楽しめます」

そして、ジャンバラヤのプレート!

 

野菜スティック&スープとはうって変わり、ガッツリ濃いめのお味のチキン&ジャンバラヤ。

味噌マヨの味が結構濃いので、ディップのようにチキンにちょっと付けたり、ジャンバラヤと一緒に食べてもいい感じです。 何より、ビールが進む味!

ちょっと口の中が濃くなってきたら、サッパリした野菜スティックを口に運びたくなるし、良い組み合わせです!

坂本シェフが「柳楽優弥が出てくる、金麦のCMみたいじゃない?」と。
確かに! このメニューなら、彼もきっと満足してくれることでしょう。

 

今回の“盛れる”テクニック”まとめ

・一つの色を際立たせたい時は、落ち着いた色のお皿が◎
・優しい味付けの時は、ブラックペッパーをふんだんに
・濃い味&優しい味のコンビネーションは最強

 

【映え写真の撮影ポイント】

せっかくキレイに盛れたら、撮りますよね!(笑)

カメラマンに、映え写真を撮るコツを教えてもらいました!

 

「青い色って食欲をそそらないですよね。
 なので、“色温度”を暖色寄りにすると美味しそうな写真になります。」

 

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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