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#ごはん盛れたから見て
2022.09.01. | 

[Vol.1]大人の女性のための、和なモーニングプレートをお願いします!:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事なんですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず!
盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。

“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマは「たった5分で準備完了! 朝を楽しむモーニングプレート

 

休日の午前中は、ゆっくりと寛ぎながら過ごせる貴重な時間。平日はバタバタな朝食だけれど休日だからこそ優雅な気持ちで楽しみたいものです。
いつもは出社前にコンビニで買ったサンドイッチとコーヒーを職場のデスクで食べて済ませているけれど、休日くらいは丁寧な暮らしをしている自分も演出してみたい! でも、のんびりできる時だからこそ、できるだけ手間はかけたくない!

 

今回は、40代の働く女性のわがままを叶えてくれるモーニングプレートを、坂本シェフに実現してもらいます!

朝食に、おつまみ4点盛りをセレクト

モーニングプレートというと洋風なイメージですが、和食が食べたい朝もあります。休日の朝にお茶を入れ、和なモーニングプレートを時間をかけてゆっくり頂くーー

坂本シェフ、そんなモーニングプレートは可能でしょうか?

うなずきながらスーパーの惣菜売り場を歩き始めた坂本シェフ。今回はこれまでの連載の中で一番、決めるのが早かった! あっという間に、買い物カゴの中に3つが揃いました。

今回、モーニングプレートの素材となるのはこちら。

 

・かしわ飯
・冷製おつまみ4点盛
・料亭のおみそ汁(蟹)

おつまみ! しかも4点盛り!  パッケージにも「ビールのおつまみにピッタリ」と書いてあります。

「前夜、家飲みした際のおつまみの残りでもいいと思いますよ。レンコンのきんぴらに、なすの煮浸し、インゲンの胡麻和えは朝食でも問題ないですよね。空豆は、ちょっと工夫してみますね!」

と坂本シェフ。
では盛り付けよろしくお願いします!

 

3種の惣菜とおにぎりを、プレートにどう配置する?

まずはメインのプレート選び。
これまでプレートという時は白い大皿を使うことが多かったのですが、今日の坂本シェフは、濃い色のプレートに手を伸ばします。

 

「大人の女性がテーマなので、真っ黒なプレートでシックに行こうと思います」

 

艶やかで、重厚感のある真っ黒のお皿は、大人の女性にピッタリですね。

まずはおつまみ4種のパックを開けて、レンコンのきんぴらから盛り付けていきます。

 

「特にどれから順番に、というのはないですが、色合いを考えて並べると良いですね」とのこと。

一番色の薄いきんぴらを中央にして、色の濃いなすの煮浸しとインゲンの胡麻和えをその両サイドに盛り付けました。

 

ポイントは、高さを出すこと。きんぴらとインゲンは、中央が一番高くなるように盛り付けると映えるそうですよ!

では、なすの煮浸しは?

「同じ方向に向けるのではなく、色の濃い皮面と、茶色の内側、両方が見えるように盛ると、コントラストがついて良いですね◎」

確かに、なすは皮面だけが並ぶと、真っ黒になってしまいますからね。

 

なんだか、漆塗りの器に盛り付けた、料亭の一品のようにも見えてきましたよ! とっても素敵!

では、この空いたスペースにかしわ飯を並べましょう。

 

かしわ飯とは、鶏肉入りの混ぜご飯のこと。パッケージにも「博多名物」と書いてあるように、かしわ飯といえば福岡! そして坂本シェフは、福岡は小倉(北九州)の出身です。

「いやあ、懐かしいなあ。かしわ飯のおにぎりはよく食べてましたね。ほんと、懐かしい」

筆者も福岡に住んでいたことがあるので、懐かしく思い出しました。うどん屋さんにいくと、かしわ飯のおにぎりがセットになっていたり、お茶碗でかしわ飯が一緒に出てきたり。

ひとしきり、かしわ飯や福岡の思い出話に花を咲かせる楽しい時間となりました。

 

今回の“盛れる”テクニック まとめ

・お惣菜は、色合いを考えて並べて。濃淡でリズムをつけると◎
・レンコンやインゲンのお惣菜は、中央を高く
・なすは、皮面と内側の見せ方のバランスを大切に

 

次回は9/6(火)に公開予定です。かしわ飯がのったプレートの完成形、そして空豆をどう使うのか、できあがりをどうぞお楽しみに。(つづく) 

 

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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