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#ごはん盛れたから見て
2022.11.24. | 

[Vol.2]これぞ、楽チン家族ご飯! 白ごはんに混ぜるだけ:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず! 盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。

“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「子育てしながら働いているお父さん、お母さんのための『楽チン家族ごはん』!

 

仕事帰り、子どもを保育園に迎えに行った足でスーパーで買い物をして、「お腹すいたー!」と訴える子どもを前に急いで夕食を用意するのは想像以上に大変。焼くだけのピザや、ご飯の上にかけるだけのレトルトカレーも使うけど、疲れている時ほどお茶碗によそったご飯とお漬物が並ぶ、定食が食べたくなるもの。

今回は、ホッと落ち着ける感じの、だけど子どもも喜んで食べそうな定食を坂本シェフに教えてもらいます!

前回は、
・鶏肉と1/2日分の緑黄色野菜の柚子あん風
・挽きたて胡椒使用!旨辛胡瓜
の2品を食欲そそる盛り付けで魅せてもらいました。

残るは
・金ごま香る国産ごぼうの金平
ですが、坂本シェフはどうやらこれを……混ぜご飯にしようと考えているようです!

楽しみです◎

 

ご飯ときんぴらをボウルに入れて、混ぜるだけ!

大きめのボールの中にご飯を入れると、その上にきんぴら1パック分をガバッと入れた坂本シェフ。

するとすかさずシェフ自ら「なんかこれ、美味しそうだなあ」(笑)と。期待が持てそうですね!

ちなみに、今回は炊飯器で炊いたご飯を使いましたが、レンジでチンしたレトルトのご飯を活用してもいいですね。

 

混ぜる時はご飯粒をつぶさないように、切るように混ぜるのがポイント。混ぜている間からもう、食欲をそそるごま油のいい香りがしてきます。

子どもたちって、味のついたご飯が好きなんですよねー!

 

きんぴらが全体にいき渡るように混ぜたら、もう完成。炊き込みご飯は面倒でも、お惣菜を混ぜるだけで完成する混ぜご飯、かなりポイント高いですね。

お茶碗はこちら。とってもシンプルです。

 

「よそう時は、あまり盛りすぎない方がいいですね。真ん中を高く盛り、その周囲に空間を残すようにしましょう」

 

混ぜながら「このご飯、お茶漬けにしてもいいと思いますよ」と坂本シェフ。これをお茶漬けにするなんていう発想は、なかなか出てこないです。さすがです。

 

最後にお箸で少し、きんぴらの見え方を整えましょう。

このままでも良いですが、お好みで白ゴマをはらりと振りかけるとまた見た目がグッとアップしますよ。

 

さあ、食卓に並べたら、完成! お野菜たっぷり。バランスのとれた定食が出来上がりましたー。

 

どうでしょうか? 落ち着いたお家のご飯、という感じで、まるで自分で作ったかのようですよね。ご飯にきんぴらを混ぜるというひと工夫が効いていますね。 

 

簡単混ぜご飯のバリエーションも、教えてもらいました!

「混ぜるだけって、簡単でいいなあ」と何度も言っていたら、坂本シェフがバリエーションも教えてくれました。

「混ぜご飯って結構便利なんです。僕がよくやるのは、ひき肉ときのこを、甜麺醤や醤油、みりんで中華風に炒めてご飯に混ぜるだけ! カレー粉で炒め、バターと一緒に混ぜると洋風混ぜご飯にもなります。

混ぜご飯にする前提なら、ひき肉がおすすめ。ニラとひき肉を炒めて丼にして食べたり、余ったら炒めてチャーハンにして食べますよ。たくわんを入れると食感が変わっておいしいので、ぜひたくわんも入れてみてください。

あとおすすめは、サバやアジなどの干物を焼いてほぐし、大葉、茗荷、しょう油を混ぜたやつ。細かく切ったガリを入れると、ガリ鯖丼になりますよ」

坂本シェフ、お役立ちなたくさんの例をありがとうございます。ひき肉炒めて混ぜるのは、子どものお弁当にも良さそう! ぜひ、やってみたいと思います。

 

さあ、そろそろいただきます。

混ぜご飯はごぼうのシャキシャキ食感がグッド! 味は少し薄めですが、キュウリがかなり濃いめの味付けなので、バランスがとてもいいですね。ご飯、もう少し濃い味が好みなら、しょう油や塩を足すと良いそうですよ◎

 

鶏肉と1/2日分の緑黄色野菜の柚子あん風も、彩りがキレイで、根菜類がこれから寒くなる季節にぴったりですね。

バランスよく食べられてほっとできるお家ご飯、ご馳走さまでした!

 

今回の“盛れる”テクニックまとめ

・残りご飯やレトルトご飯を活用して混ぜご飯
・ご飯をよそうときは中央を高く、周囲に空間を残して
・きんぴら混ぜご飯は、最後に白ゴマを振りかけて
・混ぜご飯のバリエはいろいろ!

 

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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