2020.09.29. | 

[第6回]めんどくさい料理を楽しい料理に変えるコツ:「柚子こしょう」は手作りに限る

みなさん、日々の料理をたのしんでいますか。「たのしいどころか、めんどくさい……」と感じている方もいるのではないでしょうか。そこで、料理をもっと気軽にたのしむコツを、フードデザイナーの蓮池陽子(はすいけ・ようこ)さんから教わる連載です。料理をたのしむには、誰かに「おいしい」と言ってもらうことが大切です。そんな体験が重なるうちに、めんどくさい料理がたのしい料理に変わっているはずです。

フードデザイナーの蓮池陽子さんコラム一覧

柚子こしょうは初秋に作られます。
青ゆずと青唐辛子の収穫時期が重なるこの季節が旬。
はじめて作りたての柚子こしょうを食べた時、「市販品の柚子こしょうとはまるで別物!」とそのおいしさに驚き、毎年この季節になると作るようになりました。

一度作ったらやめられない理由は、出来立ての美味しさにあります。
青柚子の若々しく爽やかな香り、青唐辛子の青々しい香りと辛味が渾然一体となります。
香りのピークは2〜3日だけ。その後は塩が馴染んでいきますが、香りは穏やかになります。
作っているあいだも、柚子の香りが部屋いっぱいに充満して、笑顔が溢れます。
みんなで「幸せな香りだね」と話しながら作るから、より一層おいしくなるのかもしれません。
今日はまだギリギリ間に合う?ゆずごしょうの作り方と使い方をご紹介しますね。

材料

青柚子の皮  50g
青唐辛子   20g
塩      12g
1)青ゆずは皮の部分だけ包丁で剥き、みじん切りにする。唐辛子はビニール手袋をして半分に切りタネを除きみじん切りにする。
2)1と塩をすり鉢に入れてよく擦る。果汁をほんの少し加えても良い。
使う分だけを残して冷凍保存が望ましい。

鍋に入れたり、焼き鳥につけたりするのは、もうすでに皆さんもご存知だと思いますので今日はちょっと変わった使い方を。

一つは、いつものクリームシチューに入れてみるのはいかがでしょうか?
鶏、えび、きのこ、ジャガイモで作ったクリームシチューに加えて、大人向きのクリームシチューに仕上げます。シチュー本体の塩分だけ少し控えめに作るといいですよ。
またクリームを牛乳ではなくてココナッツミルクを使って仕上げるとグリーンカレーのような味わいになりますよ。

もう一つ私の大好きなのは「柚子こしょう味噌」。柚子こしょうと味噌を合わせるだけで完成です。これは湯豆腐に、おむすびに、焼いた豚や鶏にもぴったり。

生クリームと合わせてクリームパスタも美味しいと思います。
手作りで挑戦して欲しいですが、まずは新しい使い方にチャレンジしてみても!
新たなおいしさに出会えますように。

 

– Information –

蓮池さんの新しいレシピ本が発売されます。

炊く、茹でる、煮る、蒸す、焼く、揚げる。
シェラカップは、とてもマルチな調理道具です。
選び方からレシピまで、シェラカップの魅力を余すことなく紹介します。

『カップひとつで作れるソロごはん。
簡単シェラカップレシピ』
(2020年10月17日から販売)

URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4635450473/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_4ECBFbC4MXVPW

蓮池陽子

ライター / 蓮池 陽子

東京・雑司が谷出身。ビストロ勤務の後、料理教室で講師を務める。アウトドアで山菜や貝などの山や海の恵みを採取する中で、美味しい物の背景には“美しい自然”や“たくさんの物語”があることに開眼。現在は”食の物語を紡ぐしごと”をコンセプトにケータリング、料理教室、フードコーディネート、メニュー開発、執筆などを行う。