中目黒という地で何ができるか。
OPEN NAKAMEGURO は HYPHEN TOKYO〔株式会社Yuinchu〕の直営店で2020年3月に開業しました。所在地が確定してから初めに私たちが行ったのは、この地でやる意義を見出す作業。店名やメニュー構成よりも前に、まずはこの地[中目黒]で私達には何ができるかを、あらゆる角度から考えました。
土地に漂う目に見えない”何か”は歴史が教えてくれるであろうと、国会図書館をはじめ目黒区すべての図書館 / 歴史資料館を周り、中目黒特有の”何か”を探し求めました。
調べてみると江戸時代の中目黒一帯は目黒不動を中心とした一大行楽地で、訪れた参詣客の土産物販売のため門前には左右に商店が立ち並んでいたとのこと。
ワクワクしますね。もちろん身分制度 / 立場の違いはあったことと思いますが、200年程前から中目黒は様々な人が集う場所、開かれた場所だったことわかりました。
OPEN NAKAMEGUROの『 開かれた場所 』というコンセプトはそこから導き出された言葉です。
“OPEN” というネーミング。
コンセプトが『 開かれた場所 』だから、名前を『 OPEN 』に決定!とスムーズにいったわけではないのが実際のところです。
表面的には 開かれた / 境界線がない / 偏見のない という意味をもっていて、コンセプトにはぴったりの店名。ですが、やはり「 その名前で大丈夫なのか。」という意見もありました。
これは当然のこと。なぜならあまりにも普通だから。『 OPEN 』は、日常にとても近くて見ようとすればどこにでもある、ありふれた言葉ですよね。
ただ、私たちは『 OPEN 』という言葉に根拠のない可能性を感じていました。どこにでもあって誰しもが知っている言葉だけど、頭の中に明確に “意味” を持って所有されていない言葉。人によって解釈の余地がある言葉。そこにすごくワクワクしました。
やっぱり場づくりは自分たちだけでは成り立たない。という前提の上で走っているので、概念は皆様とつくりあげるものだと考えています。
” OPEN NAKAMEGURO ” も同様に。共感し、集い表現することで ” OPEN ” という言葉に自然に意味が生まれてくると。そして何より、そんなカフェがあったら楽しくないか。と思いました。単純に。
非常に長ったらしい文章を書いておりますが、熱意が伝わりましたら幸いです…。
難しいコンセプトを掲げて、難しいことにチャレンジするのはとても意義があることですが、私達は中目黒の地で、当たり前で普通な店名とコンセプトを掲げて、地に根付いたお店をつくろうと決めました。
「表現をしたい」という想いを最大化する。
2020年3月に開店して以降、業種の括りもなく、法人 / 個人も関係なく、開かれた場所 / 表現の場所として皆様と共に取り組みを行わせていただいております。
開かれた場所だからなんでもできるよ!どうぞご自由に!なんて人任せなことを言っているわけではありません。「この場所で表現をしたい」。その想いを最大化できるように、そして場を存続させていくために私達なりの判断軸をもって日々試行錯誤しています。
冒頭で挙げた、【 中目黒という地で何ができるか。】という問いに対して、私たちは開かれた場をもって、場の在り方に共感していただける方々と共に新しい発見や体験を提供していきます。
そして、江戸の時代から続いてきた「 開かれた場所 」という文脈をつなぎ、この中目黒という地に還元していきたいと考えています。
最後に、土地に漂う “何か” を探し求める中で見つけた1枚の写真。
是非、現在の様子と見比べてみてください。
※ 御来店お待ちしております…。
– Information –
OPEN NAKAMEGUROのコンセプトは[開かれた場所]
中目黒という街にも、そしてこの場を活用して表現をしたい人にとっても、開かれた場所をつくりたいという思いから誕生しました。
WEB : https://open-nakameguro.com/
Instagram : https://www.instagram.com/open_nakameguro/
HYPHEN TOKYO
WEB:https://hyphen-tokyo.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hyphen_tokyo/