2019.08.20. | 

日本酒をアウトドアで。新しい日本酒の世界を提案するポップアップバーを開催

2019年7月5〜7日に、日本酒『久保田』のラインナップ、『久保田 雪峰』の発売を記念したポップアップバー「Outdoor Bar by 久保田@表参道」が、表参道the AIRSTREAM GARDENで開催されたので、Mo:take Magazine編集部でもイベントの模様を取材してきました。

アウトドアを意識した、シチュエーションとペアリングの妙

この『久保田 雪峰』シリーズは「久保田」を醸す朝日酒造とアウトドアブランドの「スノーピーク」との共同開発商品。キャンプやBBQなど、アウトドアで楽しんでいただくことを想定しています。当日は『久保田 雪峰』に加え、『爽醸 久保田 雪峰』も合わせて提供されました。また、せっかくthe AIRSTREAM GARDEN(エアスト)で開催するなら!ということで、お酒に合わせたフードもMo:takeヘッドシェフ坂本が開発し、提供されました。

提供されたメニューはこちら。
・鶏肉の黒カレー煮
・イカとキノコとりんごのオイル煮~マスカルポーネソースかけ~
・オリジナル日本酒カクテル

メインの2種類の日本酒にそれぞれペアリングして楽しむことを想定していて、黒くマットな雰囲気が漂う『久保田 雪峰』には、鶏肉の黒カレー煮、白の『爽醸 久保田 雪峰』には、イカとキノコとりんごのオイル煮~マスカルポーネソースかけ~、です。なんと色もそれぞれ黒と白で、日本酒パッケージに合わせています!

なんだかとっても独創的なメニューですが、ちゃんと意図があります。

今回のテーマが「アウトドアシーンで美味しく飲める日本酒」ということで、アウトドアで食べたい&再現しやすいメニューになっています。黒カレー煮は、スパイスが効いていて暑い夏の日や疲れた体でも食べやすく、また白のオイル煮はニンニク風味が食欲をそそり、屋外での食事が楽しくなること間違いなし。アウトドアを想定し、それぞれパンチの効いた味付けに。

両方とも日本酒を合わせて飲むとさらに奥深い味わいに。特に黒カレー煮は、『久保田 雪峰』とあわせることで、スパイスの香りが口の中いっぱいに広がります。

ちなみに、どちらもダッチオーブンやスキレットを使って調理できるので、(プロのクオリティとまではいかなくても)アウトドアで自分でも再現してみたくなります。

また、日本酒のカクテルもスパイスを使用したアウトドア仕様に。氷と炭酸で日本酒を割り、スパイシーな風味が加わるので暑い太陽の下でもスッキリ飲めそう。スパイスを事前にティーバッグに準備しておけば、こちらもキャンプに出かけた際などに再現できそうです。

 

 

アウトドアでこだわりの日本酒に寄り添う料理をお届け

朝日酒造のマーケティング部の小林さんにも、今回のイベント開催の経緯について伺ってみることに。

 

小林さん:今回のイベントは、『久保田 雪峰』の発売に合わせて、お客様と直接触れ合う場を持ちたいと思い開催しました。最近は特に、若い方が日本酒を飲まなくなってきているので、若者が集まる街で、かつアウトドアで飲まれることを想定しているので、屋外のスペースで使える場所を探していました。

これまでの試飲会のようなイベントだと、固定の日本酒好きの方は多く来てくださるのですが、新たに日本酒に触れてもらいたい方にアプローチできません。 今回は特に若い方に『久保田 雪峰』をアウトドアで楽しんでいただきたいので、そのコンセプトに合う場所として、こちらの「表参道the AIRSTREAM GARDEN」を選びました。

 

狙い通り初日から反響も大きかったようです。

 

小林さん:観光に来ている外国人の方や、インスタを見て来たという若い方が多くいらっしゃいました。また、今回は新商品をご紹介し体験いただくことがメインの目的ですが、お客様の声を直接聞けるという意味でも、とても有意義でした。

 

ちなみに、ぶっちゃけ日本酒って室内で飲んだ方が美味しくないですか?という質問もぶつけてみました。

 

小林さん:それが合うんです!もともと日本酒は自然の中で育った原料を使っていますし、アウトドアで日本酒を味わうと、自然と共にある人間本来の感覚を思い起こさせてくれます。新潟の大自然の恵みをもとに造られた『久保田』を、ぜひ自然の中で楽しんでもらえたらという思いも込めました。今回のようなカクテルにアレンジすることもできますし、私たちとしてもぜひ楽しみ方を広げて行きたいと思っています。

 

Mo:take提供のフードについても感想を伺ってみました。

 

小林さん:もともとは場所だけお借りする予定だったのですが、フードのプロデュースもご提案いただきお願いしました。

黒と白のテーマカラーに沿っていて、見栄えも良いのでお客様に好評でした。鶏肉の黒カレー煮は、スパイシーなようで野菜の甘みも出ており、『久保田 雪峰』の酸味にマッチしていました。イカとキノコとりんごのオイル煮の方は、マスカルポーネのまろやかな部分もありつつ、バラバラな素材が意外な組み合わせでとても美味しかったです。

 

取材に訪ねたのは昼下がりの土曜日でしたが、到着するとすでに日本酒が注がれたグラスを片手に、なにやら楽しそうな話し声が聞こえてきます。椅子に座ってゆっくりと料理を楽しむ二人組や、日本酒を試飲してその場で購入していく方も。

あいにくのジメジメとした曇りの天気でしたが、素晴らしい日本酒と斬新な料理に、ジメジメとした天気が気にならないほど大満足のイベントとなりました。

 

– Information –
久保田 雪峰
https://kubota-seppou.jp/

ライター / Mo:take MAGAZINE 編集部

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