大変な時期だからこそ、食べることの楽しさを感じてほしい
出産直後のお母さんは養生期間。「1か月は寝て過ごした方がいい」と言われるほど、身体のケアが必要な時期です。そんな中でも自分や家族の食事は3食必要です。お父さんが料理したり、買ってきたりすることが多いと思いますが、仕事や他の家事を抱えながら毎食作るのは大変です。スーパーのお惣菜やデリバリーも、あまり続くと家庭ならではのほっとする味が恋しくなりますよね。
MRサポーターさんの料理サポートは、家庭に訪問して冷蔵庫の中身と相談して決めるスタイルが中心。ご依頼いただくのは昼食や夕食や常備菜づくりが多いのですが、MRサポーターさんの方から「おやつ」のご提案をすることもあるそうです。
「最初は食事づくりのご依頼をいただくのですが、冷蔵庫の中身を見て『こんなおやつが作れますが、いかがですか?』とお声がけすると、『甘いもの食べたかったんです!』と喜ばれます」
と話すのは、Vol.8でもご登場いただいたナーシングドゥーラの奈良さん。
「気が張っている時期でもあるので、おやつを食べてほっとしたり、小さな喜びを感じる時間をもっていただければ、と思っています」(奈良さん)
余らせがちなあの果物を変身!りんごのお手軽コンポート
「訪問先のお宅によくあるのが、余ったりんご。食べたいと思って買われるんだと思うのですが、実際にわざわざ皮をむいて、切って、となるとハードルが高いんですよね。そんな時によく作るおやつをご紹介します」
<材料>
りんご 1個か2個
さつまいも 1本
バター 少量
<つくり方>
1.りんごはくし切りにしてから1.5cmほどの厚さにスライスする
2.さつまいももりんごと同じぐらいの大きさ、厚さにスライスする
3.りんごを平たい鍋に入れ、りんごの厚さの2倍ぐらいのところまで水を入れ、バターも入れて弱火で煮る
4.りんごが煮えたところでさつまいもを入れて煮る
5.さつまいもが煮えたところで完成。味をみて、甘みが足りなかったら砂糖を足す
「甘いものがほしい、というお母さんはけっこう多いです。大人のおやつにはもちろん、砂糖を入れなければ離乳食にも使っていただけます。『わしづかみにして食べてました!』なんてお声もいただきます」
料理は楽しいものだから、見ているだけでも興味をもつ。
まだお手伝いが難しい年齢のお子さんには、『ここで見ててね』と、包丁で切るところを見せたりもします。そうすると、興味をもって食い入るように見ていますよ。
もちろんお母さんの了解を得てからにはなりますが、『自分ではしてあげたくても余裕がなくてなかなかできないので助かります』と言っていただくことが多いです」
赤ちゃんの誕生は、上のお子さんにとっては生活が大きく変わる時期です。そんな中で、サポーターさんが来る時間は、何か面白いことが起きる、楽しいひとときになっているのかもしれませんね。