2024.11.12. | 

Mo:take MAGAZINE 新企画 東大CASTとお届けする『美味しい科学』はじまります

私たちが生きるうえで欠かせない『食』。見た目や香り、味、その空間すべてが私たちの生活に彩りを与えてくれたり、何気なく過ごす日常を特別なものに変えてくれるもの。日々の食事は、体だけでなく心も豊かにしてくれる大切な時間です。
料理の見た目や香り、味、そしてその場の空気、それらすべてが私たちの生活に彩りを与えてくれて、心を豊かにしてくれる時間にしてくれる“美味しい体験”。
でも、なぜそれを美味しいと感じるのか、その理由を深く考えたことはありますか?焼き加減?切り方?それとも隠し味?なんとなくイメージはできても、実際にその美味しさの裏側にある秘密を知る機会は少ないかもしれません。
でもその美味しさのヒントは科学の中にあったんです!
そこで編集部は、普段何気なく味わっている食をもっと深く、そしてもっと楽しめるように、新しい発見や驚きで、皆さんの食体験を豊かにする―そんなコンテンツをお届けしたいという想いから、食を科学の視点で紐解く連載企画「美味しい科学」をはじめます!

美味さの秘訣をわかりやすくお届け

このコーナーでは、身近な調味料や調理のことをテーマに、実験なども交えながらわかりやすくお届けしていきます。企画は科学の視点を取り入れるとはいったものの、私たち編集部だけではとても困難。

そこで今回は、科学の世界を面白く、わかりやすく各地域で伝える『東京大学サイエンスコミュニケーションサークル・CAST』に協力をいただくことで企画が誕生!これから『CAST』と一緒に、おなじみの食材や調味料の活かし方や使い方を科学の視点を交えて紐解き、その面白さと奥深さを探求していきます。

 

東京大学のサイエンスコミュニケーション活動を行う「CAST」とは?

今回協力をしてくれるのは東京大学サイエンスコミュニケーションサークル『CAST』に所属する東京大学教養学部2年生の島倉和樹(しまくら・かずき)さんと宮﨑莉子 (みやざき・りこ)さんです。

サイエンスコミュニケーションとは、科学の面白さや社会の中での科学の役割などを、科学者だけでなく多くの人々に様々なコミュニケーションを通して伝えること。『CAST』は、そんなサイエンスコミュニケーション活動を様々な地域で行って、ものごとを「科学」という側面から、イベントなどを通じてわかりやすく、面白く伝えるという取り組みをされています。

『CAST』は今年でなんと17年目を迎える科学サークル。 今回の企画はそんな『CAST』メンバーといよいよはじまる新企画です!まず最初の記事では、『CAST』やお二人のことを紹介していきます。早速、お二人にお話を伺っていきましょう。

 

−−東京大学『CAST』のサイエンスコミュニケーション活動はどんな活動をしているのですか?

島倉さん:『CAST』の活動は、小学校や地域の公民館、科学館のようなところで、実験教室やサイエンスショーなどをしています。サイエンスショーというのは、大きめのホールなどのステージで、少しでもみなさんにとって身近に科学の面白さや、魅力を伝えるために、楽しめて、目を引くような大規模な実験を行うことです。空気の実験や光の実験、本当にいろいろなテーマで科学の面白さを伝えています!

 

−−今回は食に関するコンテンツの企画・制作に協力していただきますが、普段、『CAST』でも食関連の実験やコンテンツづくりはありますか?

宮﨑さん:実はどちらかといえば、 『CAST』ではあまり食に関する実験やイベントはしていないんですよ。私は個人的に、色々とお料理をするのですが、切ることや加熱することなど調理として当たり前にやることの中にも、科学が密接に関わっていたりするんですよね。それを知るだけでちょっと美味しさに影響したり(微笑)。だからこそ今回お話をいただいて、面白そう!やってみたい!っていう想いがありました。

 

−−科学を知っていると調理の見え方も変わりそうですね!今回、編集部のメンバーが、以前『CAST』のOBの方が出られてるイベントを見たことがあって、マジックショーを見ているようですごく面白かったと興奮した様子で話していました。(笑)そこで料理も科学的な要素がすごく大きいので、科学と食という切り口で企画ができないかと思って、お誘いさせてもらったという経緯なんです!

 

島倉さん:実は普段は寮の調理スペースが小さいというのもあって、自分自身はあまり料理をしないんです。でも、声をかけていただいたタイミングが、私もちょうど”料理の科学”という視点の奥深さに興味が湧いていた頃だったので、なにか面白いことが一緒にできるかもという印象を持っていました!

それと料理に関する本や、料理と科学をテーマにした好きな漫画を読んでいて「料理って面白そうだな」って思っていたんです。以前から、料理は“実験”に近いなって思っていたんですよね。
料理と科学の関係は深いし、目的のものをおいしく作るためにどうやったらいいのか?っていうことを考えながら実際にやってみると、科学の実験と料理は改めて似ているなとも思います!(微笑)

 

理科で科学が大好きに!科学の甲子園、
化学グランプリ入賞の島倉さん

−−料理は実験。まさにそうかもしてませんね。ここから少しお二人についても伺えればと思います。お二人が、科学に興味を持ったきかっけはなんだったのでしょう?まず島倉さんはいかがですか?

島倉さん:そうですね、小さい時から理科はなんとなく好きだと感じていたんですけど、興味を持った明確なきっかけというのは、小学校4年生の頃に地元でやっていた実験教室のようなものに参加をしたことが恐らく影響していますね。そこではじめて、「原子や分子」というものを知ったんです。それがとても新鮮で、興味がすごく湧いたというのを覚えています!

 

−−なるほど、原子と分子を知ったのがきっかけなんですね!小学4年生の時の島倉さんにとって、その「原子や分子」のどんなところが興味の理由になっていたんでしょうか?

島倉さん:身の回りにある、あらゆる物質が目に見えないとても小さい粒でできていて、その粒を考えることで色んなことが分かってくるんだ!っていうことですね、もうそれがすごく面白いって思ったのが一番の理由だと思います!

 

−−確かに!あらゆる物質が目に見えない小さな粒でできている、、改めて言葉で聞くとすごいことですよね!そんな幼少期に参加した実験教室での体験もあってその後は、科学に熱中するような学生生活を送られたんですか?

島倉さん:そうですね!大きなところでいうと中学生の時に「科学の甲子園ジュニア」という科学の知識を筆記試験と実技試験で競う大会に出場して、全国大会で総合成績3位になったんですよ!チームメンバーに恵まれたり、競技の相性や運が良かったというのもありますが、貴重な経験ができたと思います!ちなみにPCのここに貼ってあるステッカーが・・イメージキャラクターの「アッピン」です。(笑)あっ!ピンときたっていうことみたいです、たぶん(照)

 

−−かわいい!パソコンのステッカー、実はさっきからずっと気になってたんですけど、思い出のキャラクターだったんですね!その後も大会へのチャレンジはされたんですか?

島倉さん:はい、高校生の時も「科学の甲子園」に出場して、全国大会まで行きました。今思えば、その経験もさらに科学にのめり込んだ一つのきっかけだったかなと思います。あとは、「化学グランプリ」という別の大会にも出場しました。これは日本代表まであと一歩のところまでという結果で悔しかったですね。

 

宮﨑さん:実は私、大学で知り合う前から島倉さんのことを知っていたんです。私も高校生の時の「科学の甲子園」に出ていたので(笑)その時に、直接島倉さんと会ったわけじゃないんですけど、同じ会場にいたということが後から分かりました。(笑)

 

−−お二人は高校生の頃からすでに科学を通してご縁があったんですね!今は『CAST』で一緒にいるということも、なにか科学的根拠がありそう(笑)

次回は、そんな宮﨑さんにも科学や食へ興味を持ったきっかけや、幼い頃からこれまでの経験について伺いながら、いよいよ『CAST』× Mo:take MAGAZINEの新企画『美味しい科学』、気になる第1回目のテーマも発表していきます!

Vol.2はこちら

 

– Information –
東京大学サイエンスコミュニケーションサークル『CAST』

ライター / Mo:take MAGAZINE 編集部

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Mo:take MAGAZINEは、食を切り口に “今” を発信しているメディアです。
文脈や背景を知ることで、その時、その場所は、より豊かになるはず。

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みんなとともに考えながら、さまざまな場所へ。
あらゆる食の体験と可能性をきりひらいていきます。

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