2023.09.14. | 

[Vol.2]地元を飛び出して、さまざまな場所へ。WAO!!が提案するあたらしい「屋台」のかたち

屋外イベントで「屋台」として使える木製スタンドWAOSK!!。onestopが手がけるイベントでも、いま、WAOSK!!が大活躍です。vol.2では、onestopの小倉も交えながら、WAOSK!!の開発、製造を手がける協働ユニットWAO!!のお二人に引き続きお話を伺います。

室内でも屋外でも大活躍。WAOSK!!の魅力

−−以前Mo:takeマガジンでもご紹介したほみカリーさんのイベント宿河原のウラシュクフェスでもWAOSK!!の姿がありましたね。

小倉:そうなんです。WAO!!のお二人に初めてお会いしたのが「茅ヶ崎とコーヒー」イベントの時です。プロダクトもかわいいし、ぜひ何かご一緒したい、と思ってお声がけさせていただいたのが最初です。

7月頭からSWITCHSTAND HATSUDAIに置かせていただいています。先日のほみカリーさんのPOPUPでは、スパイスお弁当の販売スタンドとして活躍しました。

 

−−あれ、かわいかったです。

小倉:ですよね!POPUPはカフェのオペレーションの範囲内でやることも多いのですが、ほみカリーさんの時はあえて入り口を分けました。WAOSK!!があることで、「ここで何かやってるな」というPOPUPの特別感を出せていたと思います。

フレームがあることで存在感も出ますし、屋台みたいで楽しい雰囲気がありますよね。「これは何ですか?」と話のきっかけになったり、お弁当自体にも興味をひくきっかけになっていたと思います。

 

−−SWITCHSTAND HATSUDAIと合っているように思いました。

小倉:とてもシンプルなので、置いた場所にしっくりなじむんですよね。また、ほみカリーさんのプロダクトがもつクラフト感ともよく合っていたと思います。

ウラシュクフェスは屋外での使用でしたが、やはり街に馴染みつつも目をひくデザインなのが良くて。ウラシュクフェスのときは総合案内所として使ったので、通りかかるお客さんが「ここで何かやってるんですか?」と声をかけてくださったりしていました。

 

アウトドアから生まれたシンプルな構造

−−いま、SWTICHSTAND HATSUDAIではWAOSK!!の魅力を紹介するPOPUPを開催中とのこと。WAOSK!!について、改めてもう少し詳しく教えてください。

草山さん:基本はこのフレームと天板です。あとは棚板を増やしてシェルフにしたり、ハンガーラックにしたりと、オプションパーツでいろいろな使い方ができます。オプションパーツはいま全部で4種類あります。

 

−−ロープで天板を引っ張っている構造が印象的ですが、そうしたのはなぜですか?

木津さん:これは草山くんのアイディアですね。草山くんがアウトドアが好きで、こういうパーツを使いたい、と。

 

草山さん:山登りするために、自分でテントを作ったことがあるんです。型紙をオリジナルで起こして、縫製も自分で。そのときにこういうロープの使い方を知ったので、ある程度のイメージがあったんです。

 

木津さん:家具製作の世界では、構造的に紐でつって成立させることはまずないです。これは建築的な発想だと思います。

 

実際に使ってもらうことでアイディアが広がる

−−WAO!!さんにとって、SWITCHSTAND HATSUDAIでのPOPUPはどんな体験になりましたか?

草山さん:ローカルな活動として始めたものがこんなに早く地元を飛び出した、ということに、手応えも感じましたし視野が広がったと思います。

 

木津さん:onestopさんとの打ち合わせの中で、「こういう商品があってもいいですよね」という声をいただく中で、新しいアイディアも生まれてきてます。いま、子供用の小さなWAOSKを開発中なんです。お子さん連れの方もカフェに来るので、そういう方たちに見ていただくのもいいですよね、という話を小倉さんからいただいて。今日、試作品をもってきました。

 

草山さん:ぼくもこれ今日はじめて見るんですけど(笑)、これはいいね…

 

小倉:かわいいですよね。使い方のイメージがどんどん浮かびそうです。

 

草山さん:何かを作るときって、一人だとすぐ煮詰まっちゃうんです。WAO!!は二人でやっているのでアイディアがどんどんドライブして行くんですけど、さらにいろんなご意見をいただくことで、自分たちだけだと視野が狭くなってしまいがちなところの突破口になる。

 

WAOSK!!のこれから、WAO!!のこれから

−−今後作ってみたいプロダクトはありますか。

草山さん:WAOSK!!と一緒に使えるような椅子とか考えるんですけどね。市販でいいものもあるのでやらなくていいかなという気はしてたけど、ハイベンチのようにちょこんとお尻乗せるようなものとかは、持ち運び用としては存在していないから面白いかもしれません。

 

木津さん:WAOSK!!を見て「こういうのはできますか?」とお声がけいただくことが増えてきているので、そういう声にひとつひとつ応えていきたいですね。WAO!!はまだ始まったばかりですが、自分の作ったものをより多くの人に使っていただけるよう、onestopさんともご一緒しながらやって行けたら嬉しいですね。

 

草山さん:WAOSK!!はここまで少しずつ改良を続けてきましたが、どこかで一回これがWAOSK!!ですという定番の形をfixしたい気持ちがあります。見るたびに違ってるのも面白いけど、いったん完成させたい。

あとは、作っておしまいではなく、実際にどういう風に使ってイベントができるかを一緒に考えるところにも踏み込んでみたいですね。…あ、モバイル海の家をやってみたいですね。

 

木津さん:いいね、面白そう。

 

 

– Information –
WAOSK!!

ライター / 八田 吏

静岡県出身。中学校国語教員、塾講師、日本語学校教師など、教える仕事を転々とする。NPO法人にて冊子の執筆編集に携わったことからフリーランスライターとしても活動を始める。不定期で短歌の会を開いたり、句会に参加したり、言語表現について語る場を開いたりと、言葉に関する遊びと学びが好き。

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