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#ごはん盛れたから見て
2022.11.03. | 

[Vol.1]もうすぐボジョレー解禁! 映えるチーズの盛り方、教えてください!:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず! 盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。

“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「金曜日は、おうち居酒屋! 仕事終わりに手早くおつまみ揃えて、乾杯!

 

間もなく、ボジョレーヌーボーが解禁になりますね。2022年は、11月17日(木)。翌日の金曜日は、ボジョレーを飲みながらのおうち居酒屋、いいですね!

ぜひとも美味しいチーズを合わせたいけれど、何種類も入ってるパックのチーズの詰め合わせって、パックのままだとどうもそそられないんですよね。どうやったら、美味しそうに盛ることができるんでしょうか。

坂本シェフ、映えるチーズの盛り方、教えてください!

このままだと味気ないチーズや生ハムですが……

チーズ売り場に必ずありますよね、アソートパック。でも、詰め合わせパックよりも、単品で売っているチーズの方がはるかに美味しそうに見えてしまうのはなぜでしょうか。

見え方、ですよねえ。これがおしゃれに盛り付けられれば、絶対にいいと思うのです!

というわけで、買い物カゴにアソートパックを入れて、もう1品、ボジョレーに合いそうな一品を坂本シェフに選んでもらいました。

今回、盛る前の品々はこちら!

 

・チーズのアソートパック
・生ハム
・ベーコンとシャンピニオンのマカロニサラダ
・ローズマリー

これだけをそのままテーブルに並べたら味気ないですが、坂本シェフの手にかかったらどうなるのでしょうか。楽しみです!

 

ポイントは、チーズ1種類ずつを違う形にカット!

チーズを盛るお皿は、迷うことなく決まりました!

「今っぽく、これですかね」と坂本シェフ。

 

四角く平らな、真っ黒いお皿。白いチーズが映えそうです!

さて、まずは坂本シェフ、三角形のチーズを手にしました。

実は私、この三角形を見ると6Pチーズを思い出してしまうんです。いや、6Pチーズももちろん美味しいのですが、せっかくこだわったチーズを買ったのに見た目がふだんのチーズと変わらないので、今ひとつ特別感が出ないんですよね。

「ハロートニーエメンタール(オーストリア)」と書いてありますが、パッケージを剥いてしまうと完全に6Pチーズ……。

ブツブツとつぶやいていたら、坂本シェフがいつの間にかナイフを手にしており、6Pチーズの形をした、ハロートニーエメンタールをカットしました!

 

半分に切ったチーズをまずは載せていきますが、意外や意外「柔らかい・・・手にくっつく」と扱いにくそう。

載せたら、今度は長方形で薄いオレンジ色をしたオールドアムステルダム(オランダ)を、格子状にカットしていきます。

 

「ポイントは、1種類ずつの形を変えてあげること。それでバリエーションが出るんですよ」と坂本シェフ。

なるほど、違う形にカットする! 覚えておきます。

 

「高さを出して盛り付けていきます」と坂本シェフ。表情から、真剣さが伝わってきます。

続いては、小さいカマンベールチーズのような、プチジェラーカマンベール(フランス)。これは丸いものを4等分にカットして、盛り付けました。

 

「カマンベールって表面の質感が特徴的ですよね。なので、その表面も中のトロトロの部分も、両方が見えるように盛り付けるといいですよ」(坂本シェフ)

 

小さなパックに入っていたERUブルー(オランダ)は、柔らかいのでスプーン二つを使って。一つのスプーンですくったものを、もう一つのスプーンで押し出すように載せていきます。

ちゅるん、としていて可愛い!

 

「プレートというキャンバスに、どう絵を描くか」

さあ、そこに生ハムです。

生ハムの盛り付け方も、センスが問われるんですよね。一体坂本シェフ、どう持っていくのでしょうか・・・?

チーズが盛られていない、隙間を狙っているのはわかるのですが、

 

なんだか言葉で形容し難い、ライター泣かせの盛り方。「何をやってるのか、全然分からないんですけど……」と解説をお願いしました。

「1枚ずつ、立体的に空気を含ませるように折り曲げて、お皿に持ってあげるといいですよ」

なるほど。フワッとした感じを出すようにというのはわかりましたが、具体的にどんな風に置くかは、やはりセンスを問われそうですね(苦笑)。

とはいえ、ポイントは、空気を含ませるようにすること、立体的にすること、そしてカチッとした形にしない、ということ。これまでやったことがないので、私もぜひ実践してみたいと思います!

最後に、付属のクラッカーも盛り付けていきます。坂本シェフ 、クラッカーを手に取ると、パリッと割りました。

割って、チーズに差しました!

 

わお! かわいく自立!

 

なんだか、雰囲気が高まってきましたね。

それ以外のものも、割って立てかけたり、アンバランスに配置したり。

 

「アートですね」というカメラマンの言葉に「お皿というキャンバスに、どう絵を描いていくかです」と返した坂本シェフ。カッコイイ!

 

今回の“盛れる”テクニック まとめ

・チーズは1種類ずつの形を変えるようにカット
・カマンベールは、表面と内側、両方が見えるように
・クリームチーズはスプーンで押し出す
・生ハムは空気を含ませるように折り曲げて
・トーストは、キャンバスに絵を描くつもりで配置

 

次回は11/8(火)に公開予定です。
チーズのプレート、実はまだ完成ではありません。ローズマリーが大活躍してきますよ! どうぞお楽しみに。

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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