このままだと味気ないチーズや生ハムですが……
チーズ売り場に必ずありますよね、アソートパック。でも、詰め合わせパックよりも、単品で売っているチーズの方がはるかに美味しそうに見えてしまうのはなぜでしょうか。
見え方、ですよねえ。これがおしゃれに盛り付けられれば、絶対にいいと思うのです!
というわけで、買い物カゴにアソートパックを入れて、もう1品、ボジョレーに合いそうな一品を坂本シェフに選んでもらいました。
今回、盛る前の品々はこちら!
・チーズのアソートパック
・生ハム
・ベーコンとシャンピニオンのマカロニサラダ
・ローズマリー
これだけをそのままテーブルに並べたら味気ないですが、坂本シェフの手にかかったらどうなるのでしょうか。楽しみです!
ポイントは、チーズ1種類ずつを違う形にカット!
チーズを盛るお皿は、迷うことなく決まりました!
「今っぽく、これですかね」と坂本シェフ。
四角く平らな、真っ黒いお皿。白いチーズが映えそうです!
さて、まずは坂本シェフ、三角形のチーズを手にしました。
実は私、この三角形を見ると6Pチーズを思い出してしまうんです。いや、6Pチーズももちろん美味しいのですが、せっかくこだわったチーズを買ったのに見た目がふだんのチーズと変わらないので、今ひとつ特別感が出ないんですよね。
「ハロートニーエメンタール(オーストリア)」と書いてありますが、パッケージを剥いてしまうと完全に6Pチーズ……。
ブツブツとつぶやいていたら、坂本シェフがいつの間にかナイフを手にしており、6Pチーズの形をした、ハロートニーエメンタールをカットしました!
半分に切ったチーズをまずは載せていきますが、意外や意外「柔らかい・・・手にくっつく」と扱いにくそう。
載せたら、今度は長方形で薄いオレンジ色をしたオールドアムステルダム(オランダ)を、格子状にカットしていきます。
「ポイントは、1種類ずつの形を変えてあげること。それでバリエーションが出るんですよ」と坂本シェフ。
なるほど、違う形にカットする! 覚えておきます。
「高さを出して盛り付けていきます」と坂本シェフ。表情から、真剣さが伝わってきます。
続いては、小さいカマンベールチーズのような、プチジェラーカマンベール(フランス)。これは丸いものを4等分にカットして、盛り付けました。
「カマンベールって表面の質感が特徴的ですよね。なので、その表面も中のトロトロの部分も、両方が見えるように盛り付けるといいですよ」(坂本シェフ)
小さなパックに入っていたERUブルー(オランダ)は、柔らかいのでスプーン二つを使って。一つのスプーンですくったものを、もう一つのスプーンで押し出すように載せていきます。
ちゅるん、としていて可愛い!
「プレートというキャンバスに、どう絵を描くか」
さあ、そこに生ハムです。
生ハムの盛り付け方も、センスが問われるんですよね。一体坂本シェフ、どう持っていくのでしょうか・・・?
チーズが盛られていない、隙間を狙っているのはわかるのですが、
なんだか言葉で形容し難い、ライター泣かせの盛り方。「何をやってるのか、全然分からないんですけど……」と解説をお願いしました。
「1枚ずつ、立体的に空気を含ませるように折り曲げて、お皿に持ってあげるといいですよ」
なるほど。フワッとした感じを出すようにというのはわかりましたが、具体的にどんな風に置くかは、やはりセンスを問われそうですね(苦笑)。
とはいえ、ポイントは、空気を含ませるようにすること、立体的にすること、そしてカチッとした形にしない、ということ。これまでやったことがないので、私もぜひ実践してみたいと思います!
最後に、付属のクラッカーも盛り付けていきます。坂本シェフ 、クラッカーを手に取ると、パリッと割りました。
割って、チーズに差しました!
わお! かわいく自立!
なんだか、雰囲気が高まってきましたね。
それ以外のものも、割って立てかけたり、アンバランスに配置したり。
「アートですね」というカメラマンの言葉に「お皿というキャンバスに、どう絵を描いていくかです」と返した坂本シェフ。カッコイイ!
今回の“盛れる”テクニック まとめ
・チーズは1種類ずつの形を変えるようにカット
・カマンベールは、表面と内側、両方が見えるように
・クリームチーズはスプーンで押し出す
・生ハムは空気を含ませるように折り曲げて
・トーストは、キャンバスに絵を描くつもりで配置
次回は11/8(火)に公開予定です。
チーズのプレート、実はまだ完成ではありません。ローズマリーが大活躍してきますよ! どうぞお楽しみに。