カフェだけにとどまらない
日本と世界の架け橋に
カフェ「シモキタシマイ」はオープンから1年が経ち、地元の方はもちろん、遠方からわざわざ足を運ぶ方もいるほど人気店となりました。おふたりは今後、どんなことをやっていきたいと考えているのでしょうか。
中村典さん(姉):カフェを更に盛り上げながら、それ以外の発信力もつけていきたいと思っています。そのひとつとして、コロナの状況が落ち着いたら、日本とカンボジアをつなげる活動をしたいと考えています。例えば、自分たちが本当にいいと思った器や調味料をセレクトして、お客さまにご紹介するスペースをつくってみたいです。
中村真さん(妹):カフェにカンボジアの器をいくつか置いていますが、すごくかわいいんですよ。以前から世界とつながりを持った活動はしたいと考えていたので、カンボジアはその第一歩だと思っています。
私もカンボジアには何度か行ったことがあるのですが、とても素敵な場所でした。フランス領だったので、フランスの影響が色濃く残っていて、おしゃれな建物が多いし、料理も美味しくて。私が持っていた発展途上国のイメージとは全然違いました。また行きたいと思っているので、今姉からクメール語を習っているところです。
中村典さん(姉):YouTubeで「超ゆるくて楽しいクメール語講座」と題して妹にクメール語を教えているんです。ほかにもカンボジアの良さを伝えられるような媒体を自分たちで持てたらと思っています。
多様なコラボレーションで
新たな展開を生み出す
中村典さん(姉):地域に根差したカフェを目指すために、もっと近隣の店舗さんとの接点も増やしたいですね。コラボレーションすることで、学ぶことや刺激を受けることも多いでしょうし、逆にお役に立てることもあるのかなと思っています。
中村真さん(妹):自分たちだけでやっているよりできることの幅が広がりますよね。それに、想像の域を超えた展開になることもあるので楽しみです。これまではお店づくりに注力してきましたが、今後はそういった縁も大事にしていきたいと思っています。
坂本:おふたりのお話を聞いていて、「食」に対する価値観が僕と一緒だなと思いました。非常に柔軟で、クリエイティブなエッセンスを加えるという感覚も似ています。
いろんな料理家やパティシエがいますが、あまりこだわりが強すぎると、自身の可能性を狭めてしまうかもしれませんよね。僕は「食」には無限大の力があると信じているからこそ、同じような考えの方と一緒に取り組み、「こういうこともできるんだ」と多くの人に広めていきたいと思っています。
中村典さん(姉):私も柔軟であることは大事だと思っていて。できないこともあるかもしれないけど、なるべくお客さまに寄り添うのが自分たちの仕事だと思っています。
自分たちの強みである
ケーキを通じて地域を盛り上げたい
「食」に対する価値観が一致し、意気投合したおふたりと坂本シェフ。「シモキタシマイとMo:takeがコラボレーションするなら?」という楽しい話題へと展開していきました。
中村真さん(妹):Mo:takeさんは、私たちがこれからやりたいと思っているような地域とつながりのある企画をたくさんやられていますよね。
坂本:そうですね。僕は地域に密着するためのコンテンツで一番有効なのは「食」であり、今の時代、これからの時代は「食」がひとつの広告媒体になり得ると考えているんですよね。そんななかで、ケーキや焼き菓子を使った表現に取り組みたいことも出てくると思うんです。どちらも僕がこれまで経験してきた料理とは別物なので、そんなときはおふたりの知恵や技術をお借りできたらと思っています。
例えば、農家さんから「美味しい野菜があるけど、どうやって広めて知ってもらうアピールをしたらいいかわからない」というご相談を受けたら、そこにフードのクリエイティブ要素を入れることができます。素材となる野菜を生かしたオリジナルのケーキや焼き菓子をつくって、野菜を購入する方とは別の消費者にも広めていくとか。
中村典さん(姉):すごく楽しそう!ワクワクします。
中村真さん(妹):自分たちの得意なことで地域を盛り上げていけたらいいですね。そういう機会があったら、ぜひ声をかけてください!
– Information –
シモキタシマイ
東京都世田谷区代沢4-15-2
<火〜土>11:00-18:00
HP:https://sister-norimana.shopinfo.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/shimokitashimai/
Instagram:https://www.instagram.com/shimokitashimai.cafe/