2019.06.11. | 

[Vol.3]“自由な”カレーで食の喜びを。「and CURRY」阿部由希奈×「Mo:take」ヘッドシェフ坂本英文

自由で即興的な料理のスタイル、食材へのこだわりなどいくつもの共通点をもつand CURRYの阿部由希奈さんとMo:takeヘッドシェフの坂本英文。2人のコラボレーションの可能性や今後の展望についてお伝えします。

[Vol.1]“自由な”カレーで食の喜びを。「and CURRY」阿部由希奈×「Mo:take」ヘッドシェフ坂本英文

[Vol.2]“自由な”カレーで食の喜びを。「and CURRY」阿部由希奈×「Mo:take」ヘッドシェフ坂本英文

「料理できないけど、作ってみたい」かつての自分に向けた本

and CURRYの、この先の展望について教えてください。

 

阿部さん:実は、カレーに関しては、この先どうなるかぜんぜん分かんないです。最初にもお話しましたが、わたしは人事の仕事もやっていいて、面談などで「将来なりたい自分像を想像して、逆算してキャリアを考えていこう」みたいな話をするんですけれども、わたし自身のカレーに関しては完全に今だけを生きています(笑)。とりあえず5月24日に本が出るので、それを売りたいな、と思っていますね。

 

坂本さん:どんな本なんですか。

 

阿部さん;ぜんぜん料理ができなかった4年前のわたし自身に向けて書いた本なんです。あの頃のわたしと同じように、忙しくて料理もぜんぜんできないけど、カレーは好きだからつくってみたいなという人に手に取ってもらいたいと思って書きました。

一般的なカレーの本って、「このスパイスはセリ科のなんとかで」とか、「こんな効能があって」とかいうことを書いてあるんですけど、そういうのを読んでも「セリ科なんて知らないよ」となりますよね。「どんな味か全くわからないし」みたいな(笑)。そうじゃなくて、もっと感覚でスパイスを使えるような本を作りました。

花柄の背景にかわいいカレーの写真が表紙です。カレーの本って割と男性向けというか、黒い背景のマッチョな感じのビジュアルが多いんですが、そこも変えて。女の人に手に取ってほしいと思ってます。

and CURRY×Mo:takeコラボのアイディアも

もしこの先、2人でコラボするとしたらどんな可能性がありそうですか。

 

阿部さん:坂本さんは、最近はまってるものはありますか?

 

坂本:ぼく、最近発酵にはまってます。阿部さんがさっき、スパイスカレーづくりが実験に近い、とおっしゃってましたが、発酵も実験に近いものがある。僕も「これ面白い」と思ったらどっぷりはまっちゃう方なので、行きすぎるとやばいな、と思いつつも(笑)はまっています。

この間もイベントやったんですよ。みんな、発酵食品って健康にいいよね、ぐらいの知識はあるけど、発酵のメカニズムは案外知らない。だから、発酵の仕組みを知ってもらって、自分の生活に生かしてもらえるものにしよう、という話からはじめたんです。料理酒と清酒、みりんとみりん風調味料を飲み比べてもらったりもしたんですよ。料理酒に塩が入ってることとか、みんなそのままで飲んだことないから案外知らないんですよね。「えっ!しょっぱい?!」って驚いていて、面白かったですよ。

 

阿部さん:行きたかった・・・

 

坂本:発酵をテーマにしてやってみても面白いし、カレーを阿部さんに作ってもらって、それに合わせた副菜を僕が作るイベントも面白そう。

 

阿部さん:坂本さん、水キムチ作ってくださいよ!そしたら、それ使ってカレー作ります。あと、豆乳ヨーグルトとか、カレーの元になるものをつくってもらえたら面白いかも。

 

坂本:そうか、カレーの中に入れるものを作るんですね。面白そうですね。

気の赴くままに作って食べる、ごちゃまぜコラボイベント

阿部さん:わたしは今、柿酢を作ってるんです。桃と柿しかつくらない農家さんがいて、柿を送ってもらったんです。そこの柿がすごくおいしくて。甘さが絶妙。その柿をつかったカレーとかもつくったんですよ。それで柿のことをいろいろ調べているうちに、柿酢というのがある、と知って。潰すだけなんですよ。そしたら勝手に発酵するんです。

 

坂本さん:まじで?!

 

阿部さん:そうそう。それが体にいいんです。他にも、果実の種を酵素シロップの中に入れたりして楽しんでいます。いつも捨てているものがそんな風になるというのが、発酵の面白いところだなと。そういうことを伝えてみたいです。

 

坂本:それ一緒にやりましょうよ。決定。

 

阿部さん:Mo:takeさんの発酵イベントに、わたしが乱入するとかでもいいですよね。

 

坂本:「流しのカレー屋が来た!」みたいな(笑)。それ面白いですね。タモリ倶楽部みたいなイベントにしたいですね。いろんな人に集まってもらって、食材も適当に置いといて、お酒を飲みながら誰もが自由に調理して、みんなで食べて「おいしいね」みたいな。ぜひやりましょう。

 

 

– Information –
and CURRY

東京都世田谷区羽根木1-21-24亀甲新い52

キッチン開放日

<木曜日>11:30〜15:00、18:00〜21:00

<日曜日>11:30〜なくなり次第終了

公式HP https://www.andcurry.com/

facebook https://ja-jp.facebook.com/andcurry/

八田吏

ライター / 八田 吏

静岡県出身。中学校国語教員、塾講師、日本語学校教師など、教える仕事を転々とする。NPO法人にて冊子の執筆編集に携わったことからフリーランスライターとしても活動を始める。不定期で短歌の会を開いたり、句会に参加したり、言語表現について語る場を開いたりと、言葉に関する遊びと学びが好き。