ワンストップで価値を“コミュニティ”に届ける!
現地の体験をそのまま再現したい。
ハマラノーエンは、対面販売にこだわり、お客様と丁寧なコミュニケーションを重ねながら、八ヶ岳生とうもろこしの美味しさと感動を届けている農園です。そして農をとおして新たな体験価値を提供する場所として誕生したのが、昨年オープンした体感型農園『ハマラハウス』です。
今回のPOPUPは、そんな彼らの想いと体験へのこだわりを大切に、現地さながらの場づくりをYuinchuのイベントプランニングチーム『onestop』が手がけました。
これまで取材で足を運んだ『onestop』が企画したPOPUPは、店舗の空間づくりやスタッフのみなさんのコミュニケーションを見ても、いつもクライアントに寄り添っている印象があります。そして、今回はさらに一味違った動きもありながら実現にいたったようです。
POPUPの前日、onestopチームはハマラノーエンへ。
それは、、、、onestopチームのメンバーが実際に八ヶ岳のハマラハウスへ足を運び、現地で味わった感動体験を東京にコンテンツとして持ち込み再現しようというもの。通常こうしたイベントができるまでの勝手なイメージとしては、POPUP用のとうもろこしを店舗に送ってもらい、収穫体験の注意事項をヒアリング、POPUPを実行、そんなイメージをもっていました。
ところが今回は、現地ならではの体験とコミュニケーションを大切にするハマラノーエンの想いを、SWITCH STAND各店舗で再現しようとonestopは新たな取り組みに挑戦。ハマラノーエンは「八ヶ岳」、そしてonestopが「初台・お台場・赤羽・元住吉」と異なるエリアのブリッジとなり、一体感と連動性を持ったPOPUPを開催するために、八ヶ岳へ直行!現地ならではの体験と生とうもろこしを仕入れにいくのでした。
東京では雨天が続く8月下旬、onestopチームがハマラハウスに訪れた日は天気にも恵まれ、青空と太陽の下で八ヶ岳生とうもろこしの収穫を体験!ハマラノーエンさんに八ヶ岳生とうもろこしへの想いから、育成、収穫の際の注意点なども教えてもらいながら、楽しんだというonestopのみなさん。
獲れたてのとうもろこしを食べた時の感動、現地に訪れるお客さんの雰囲気、笑顔、八ヶ岳を全身で感じるロケーション。それらを五感でフルに味わい、無事にPOPUP用の八ヶ岳生とうもろこしもピックアップ。“SWITCH STANDでも同様の体験を楽しんでもらおう!”そう意気込んで、新鮮なとうもろこしを持って八ヶ岳を後にしたonestopチームでした!
POPUP限定オリジナルメニューは3種類。
オープンサンドにアフォガード、冷やし生とうもろこし。
そんなPOPUPの背景を知った私が、最初に訪れたのはSWITCH STAND ODAIBA。
入り口から目立つようにディスプレイされた縦置きの八ヶ岳生とうもろこし。これを見るだけで何やらワクワクしてきます。店舗でも新鮮な八ヶ岳生とうもろこしが購入できるものの、もうすでに完売間近でした!ちなみに、とうもろこしは「縦置き」がオススメって知っていますか?ハマラノーエンさんによると、とうもろこしは縦置きにする事で、鮮度を保ちやすくなるそうなんです!
ところが、横にすると、とうもろこしが起きようとして溜め込んだ糖分をエネルギーに使って、消耗しちゃうそうですよ!こうしたエピソードに生命を感じますね!
今回のポップアップ期間中、ハマラノーエンさんの八ヶ岳生とうもろこしを使ったメニューも3種提供してるとのことで、早速オープンサンドから味わってみることに。
薄い黄色の粒が光り輝く生とうもろこしが贅沢に乗っています!バルサミコ酢とブラックペッパーに、生ハムの塩味が加わった、しっかりとしたスパイシーな味わいのサンドイッチの中に感じる、シャリっとした食感。
続いて口に広がる生とうもろこしのジューシーな甘み!丸かじりしたときとはまた違う、際立つ甘さが感じられます。クリーミーでまろやかなアボカドが入っていることで、スパイシーさと甘さが心地よく調和しています。
続いてアフォガード。
こちらも生とうもろこしがたくさん入っていて美味しそう!早速いただきます!
バニラアイスと生とうもろこしに、エスプレッソがたっぷりとかかっていて、まず感じるのはコク深い苦味と香ばしさ。そのあとに感じる冷たいバニラアイスと生とうもろこしの異なる甘さが絶妙な対比を生み出しています。
食べ進めると、ふわっとした口どけの良い食感と意外な塩味にぶつかります。下の方にはふわふわのスポンジケーキと、隠し味にコンソメを入れたホイップクリームが入っていました!温度や食感、味のコントラストが最後まで楽しめる逸品でした!
そして最後にいただいたのは、八ヶ岳生とうもろこしの王道パターン『冷やし生とうもろこし』。
“メロンよりも甘い”というキャッチフレーズがつくほど、糖度の高さを誇るこの八ヶ岳生とうもろこしはそのまま一口かじると、ジュワッと広がる水々しさ、ジューシーな冷たい果汁が甘みとともに口の中に広がります。
“塩をかけるのもオススメ”ということで、今度は塩をかけていただいてみることに。これがまた美味しい!塩がアクセントになり、より一層甘さと深みのある味わいが感じられます!畑で採れたての自然な風味をダイレクトに味わえるのは、丸かじりの良さですよね!
今回は生で食べることが、一番美味しいといわれる「八ヶ岳生とうもろこし」なので、この「生」ならではの歯ごたえやみずみずしさを活かすことを考えて開発されたメニュー。味わい深く新たな味覚の発見でした!
店内にとうもろこしの苗が!
現地さながらの収穫体験で感じる八ヶ岳の自然。
昨年、初台にある『SWITCH STAND HATSUDAI』で実施された収穫体験は、今年は赤羽の『SWITCH STAND AKABANE』と元住吉の『TONARINO by SWITCH STAND』にて開催されました。
私が向かったのは、SWITCH STAND AKABANE。早速お邪魔すると、、、これは大胆!入り口に「とうもろこしの苗」がそのまま植えてあるではありませんか!これには驚いたお客さんも多くみられました!
もちろんこの苗も、現地で収穫!“新鮮な状態で八ヶ岳生とうもろこしをお客さんにお届けするのもハマラノーエンのこだわり。その想いもしっかりと受け継ぎ、収穫体験の前日に日帰りでピックアップしたそうです!当日は台風が近づき心配される天気の中、お客さんにも感動体験を味わってほしい!という想いから魂の収穫をした苗を、赤羽と元住吉へ届けます。こうして、SWITCH STANDに収穫体験の場が生まれました!
店舗では、とうもろこしの収穫体験は初めてというお客さんも、店舗スタッフの丁寧なレクチャーを受けて上手に収穫!小さいお子さんから大人までみんなが楽しめる思い出深い体験コンテンツでした。
現地のハマラハウスにいったことがある私も、ハマラハウスで収穫体験をするときには、ハマラノーエンさんに丁寧に教えてもらったことを思い出します。今回のPOPUP会場には、ハマラノーエンさんの姿はありませんが、現地さながらのコミュニケーションを店舗でもお届けする、いかにもonestopとSWITCH STANDらしいPOPUPだなぁという印象を受けました!
「美味しいー!」店内で八ヶ岳生とうもろこしの試食やオリジナルメニューを味わうお客さんの声、そして何やらメッセージカードに書いている人の姿も。様々な体験コンテンツで楽しむお客さんの様子を見ても、現地さながら。
ふと“とうもろこし畑”の向かいにあるモニターの映像に目を配ると、このPOPUPの企画を手掛けたonestopチームの面々が『ハマラハウス』に訪れた時の映像が流れています!映像からも八ヶ岳を感じられ、現地の体験がそのまま味わえるPOPUPでした!
そんな今回のPOPUPについて、onestopのプランナー小倉さんにお話をうかがいました。
ここはまるで八ヶ岳。
ハマラハウスの感動とその魅力を伝える場づくり
−−今回はonestopのみなさんで『ハマラハウス』に行ったことで、このPOPUPが生まれたと聞きました!まず、ハマラハウスに行ってみて感じたこと、感想を聞かせてください!
小倉さん:やはり実際現地に足を運んでみると、ハマラハウスの魅力を最大限に感じることができましたね!
ハマラハウスには、とうもろこしを購入するために足を運び、ハウス内で買い物を楽しむ方、畑には、生き生きと育つとうもろこしと、獲れたてのとうもろこしを満面の笑みで食べている方々もいました。
その光景を目にした時、「生きてる!」という感じがして、
思わず涙が出そうになりました!(笑)
実際に現地で収穫体験もさせていただきましたが、現地で食べた“もぎりたてのとうもろこし”は、みずみずしさと自然な甘みが格別に美味しかったです!
−−以前、ハマラノーエンさんにお話を伺った時、「ハマラハウス」は訪れる人が、自分の本当の感情に気づいたり、”第2の故郷のように自分らしくいられる場所にしたい”とおっしゃっていました。小倉さんは、まさにそんな体験をされたのかなと思います!その感動をPOPUPで届けるために、どんな工夫をされたのでしょう?
小倉さん:とうもろこしの味はもちろん、このハマラハウスの空気感を最大限に持ち帰りたいと思いました!
まずは現地の雰囲気を少しでも演出するために、ハマラハウスを五感で感じられるフックとして八ヶ岳で撮影したムービーを常設しました。
これを見て「現地にも行ってみたいです」というお客様もいて、実際そう思ってもらえたらっていう想いもあったので、すごく嬉しかったです!
小倉さん:店舗メニューにはPOPUP限定のメニューとして、八ヶ岳生とうもろこしを色んな角度で感じて、楽しんでもらえるように、八ヶ岳生とうもろこしをふんだんに使った「オープンサンド」「アフォガード」を提供しました!こうしたアレンジでも、美味しく楽しめるという食体験をしてもらいたかったので、写真を撮ったり笑顔で食事を楽しむお客様がいらした時に“喜んでもらえてよかった”と安心しましたね!
−−ムービーは思わず「いいなぁ」って言ってしまうほど夏と八ヶ岳とハマラノーエンを感じる映像でしたね!(笑)それと、私も限定商品を食べさせてもらいました!生で食べるのはもちろんですが、限定メニューもお客さんにとって新しい体験になりますね!実際にお家でも真似してみようかなぁと、私も色々やってみようと思いました!そして店舗で、とうもろこしを“もぎる”という体験もやっぱり好評でしたね!
小倉さん:はい!昨年も好評だった「もぎり体験(収穫体験)」は、今回、元住吉の『TONARINO by SWITCH STAND』と赤羽の『SWITCH STAND AKABANE』の2店舗で実施しました。ここもやっぱり対面販売でお客様とのコミュニケーションを、すごく大事にされているハマラノーエンさんのように対応したいというこだわりを強く持って準備をしました。
小倉さん:そうするために、どちらの店舗でも現地で直接教えていただいたお話をそのまま店舗スタッフが話せるようにして、お客様に“ハマラハウスにいるような体験”をしてもらえるようにしたんです。今回初めて苗に実っているとうもろこしを触るというお客様もいましたが、みなさま楽しみながら収穫していただけたと思います!
「すっごく美味しかったです!」
ハマラ体験が生んだお客さんの感動と声。
−−なるほど!先ほどもスタッフさんがお客さんに詳しく説明されている姿を見て、本当に驚きましたよ!そういうことだったんですね!お客さんの声や反応についてはいかがでしたか?
小倉さん:多くのお客様が「こんなに甘いとうもろこしは初めて食べた」と驚かれていました。一度食べた方が「味が忘れられない」とリピートしてくださったり、引っ越し前の思い出を作りにと「もぎり体験」に来られたご家族もいらっしゃいました!
あと、意外にも、普段見慣れない風景だからか、、、とうもろこしの苗を怖がるお子さんが結構いたんです。。。でも、試食をするとすぐに泣き止んで「美味しい〜」と笑顔になっていました。(笑)
他にも、試食後に「すっごく美味しかったです!」と感動してカウンターまで来てくださる方も多くて、昨年のハマラノーエンさんのPOPUPに来られた方や、今年はテレビやSNSで知って来られた方も多くいらっしゃた印象ですね!
−−うわぁ、リピーターや思い出づくりの方もいらっしゃったんですね!お子さんの反応はもうピュアそのものですよね!POPUPを体験したお客様の声、ハマラノーエンさんにも聞かせてあげたいですね!
小倉さん:これ、実はですね、、試食で八ヶ岳生とうもろこしを食べていただいたお客様に、感動の声をメッセージカードに書いてもらったんです!そして、みなさんの想いが詰まったこのメッセージカードは、私たちが責任を持ってハマラノーエンさんにお届けしようと思っています!!
このPOPUPがハマラハウスに訪れるきっかけになれば。
現地でイベントもやってみたいですね!
−−その声を届けたら、きっと会場に来れなかったハマラノーエンさんも喜ばれると思います!!それでは最後に、「きっと来年もあるのかな?」なんて期待を込めて、ハマラノーエンさんとのPOPUPで今後こんなことをしてみたい、できたらなぁというものはありますか?
小倉さん:すごく個人的な理想でもありますが、逆に現地の『ハマラハウス』でのイベント開催ができたらと思います!東京の各店舗や元住吉でのPOPUPは、いずれ実際に、八ヶ岳のハマラハウスを訪れてみたいと思っていただくための、キッカケづくりになればなと思っているんです!
−−なぜそう思ったのでしょうか?
小倉さん:以前、とうもろこしの生産はシーズンが限られ「とうもろこし」を販売していない期間に「ハマラハウス」でどんな農体験を提供できるか?っていうお話をハマラノーエンさんから聞いたことがあったんです。それで、私たちが何か八ヶ岳を訪れるきっかけを作れないかって考えたんですよね!
−−確かに他の農家さんでも、シーズン以外は他の季節野菜の農家を手伝ったりという話も聞きますね。確かに、新しい体験の場が生まれれば、行く理由もできますよね!
小倉さん:そうなんです!だから例えば、八ヶ岳に由来のあるアーティストのライブやマーケットイベント、とうもろこしの髭を再利用したワークショップなどを通じて、ハマラノーエンを盛り上げる要素を作れたらと思っていますね!
八ヶ岳というエリアを超えていながらも、想いでつながっているPOPUP。八ヶ岳と東京・神奈川という離れた場所での開催ですが、想いや体験、そこから生まれるコミュニケーションがきっかけで繋がることができる。
“現地と同じ体験を”という想いがあるからこその場づくりは、エリアとエリアの境界線をあいまいにして、違和感なく繋がれる力をもっているのかもしれませんね。
– Information –
ハマラノーエン
SWITCH STAND HATSUDAI(初台)
SWITCH STAND ODAIBA(お台場)
SWITCH STAND AKABANE(赤羽)
TONARINO by SWITCH STAND (元住吉)