こんにちは!MRサポーターのひらつかけいこです。
以前、お友達の親しい友人であるAご夫妻を紹介していただき、退院翌日から週に1度、1年間ほど訪問していたことがありました。
食材はおとうさんがお仕事帰りに買い物されていて、訪問日の冷蔵庫にはお肉や野菜がたっぷりありました。
冷蔵庫を開くといつも、召し上がりたい献立を連想させる食材がずらりと並んでいます。お料理の準備で冷蔵庫から食材を取り出しながら、おかあさんと、前回訪問から今日までのことや、お作りする献立についてお話ししながら手を動かしていきます。
何回か訪問するうちに、いつも同じ食材がいくつか用意されていることに気づきました。どうやらA家の定番食材のようです。「食材は定番だけれど、献立は味が変化したほうが楽しいかな?」さらには、「同じものをお作りしたら申し訳ないかな?」とも思い、「先週はきんぴらごぼうにしたので、人参とごぼうは別のメニューに変えますか?」とお伺いしたところ、お料理は「ど定番でお願いします!」とのリクエストをいただきました。
Aさんのご家庭では、華やかだったり、めずらしいお料理よりも、ごくごく普通に感じられるものが求められていたのです。
大人だけだとお鍋ばかりが続くので、こういったちょこちょこっとした副菜がとても助かるともお話ししてくださいました。
この日に作ったメニューはこんな感じです。
・かぼちゃのチーズ焼き
・ピーマンとちくわの塩昆布和え
・洗いミニトマト(便利!)
・きゅうりと茗荷の酢の物
・ひき肉もやし炒め
・豚の生姜焼き
・小松菜のお浸し
・肉巻き(豚バラ肉とアスパラ)
・肉じゃが
・きんぴらごぼう
どれもこれも、ホッとするメニューですね。笑
Aさんも、「ありがたく少しずつ大切に食べてるんです」とおっしゃってくださっていました。
私は、そのお家の好きな味つけ、薄味かガツンとハッキリしてるのか、食材の大きさといった食べやすさの好みを知り、お作りするお料理を寄せていくことを大事にしています。
そういう意味で、私たちは家事代行よりも近しい関係かもしれないな、と思うのです。
家事代行でももちろん、信頼関係あってのサポートだと思いますが、お好みに合わせた料理に細かくこだわるのは、産後ドゥーラならではかもしれません。
料理は、さまざまなことに影響します。ご家族の関係性に影響したり、お子さんの成長に影響したり、そのご家族の大切にされている方々(祖父母、友人)に影響したり……産後という大事な時期に大事な料理の部分を任せていただくからこそ、なおざりにはできないと思うのです。
時々、訪問先のお子さんにとって、週に何回かやってくる産後ドゥーラやドゥーラが作る料理ってどんな存在なんだろう、と考えることがあります。
子は親の影響を否応なしに受けますが、わたしは、育児は親だけでするものではなく、さまざまな価値観のもとで育まれていくことが、親や子にとって良い影響があると考えています。
だから、いろんな大人をみる機会があるといい。
おっちょこちょいな人、素直な人、頑固な人、やさしい人、にぎやかな人、物静かな人。
いろんな人がいるんだなあ、居ていいんだなあと思えるし、自分自身についても良いところが感じられる。
かかわる人も頼り先も増えるし、豊かな気持ちを持つこともできそうです。
訪問先に伺うとき、何かやれないことを代わりにやるだけとは違う、相互に何か交換されているような気さえすることがあります。
もちろん、立ち入ってはならないこと(出過ぎたこと)はあると肝に銘じながらではありますが、私もドゥーラとして、「かかわる人」の一人でありたいと思う日々です。
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