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MotherRingサポーターさんのレシピ帖
2023.09.07. | 

[第21回]ご家族のルーツをふまえた食事サポート:MotherRingサポーターさんのレシピ帖

「産後ドゥーラ」をご存知ですか。産前産後の家庭を訪問し、育児や家事のサポートを行う専門家です。赤ちゃんを迎えたばかりの家庭は慣れないことばかり。特に毎日の食事づくりは大変ですが、産後こそ母体を身体を労わるごはんが食べたいもの。産後ドゥーラが訪問してつくる温かいごはんが、そんな産後の家庭を支えています。訪問先で日々料理をしながら気づいたことを、産後ドゥーラの有福香織さんとひらつかけいこさんがリレー形式で綴ります。

ご家族に縁の深い料理は面白い

こんにちは!MotherRingサポーターの有福香織です。

私がサポートに伺う地域には、外国人の方や海外に赴任されていた方などが多くいらっしゃいます。
今回ご紹介するご家庭は、パパがアメリカ人で、ママもアメリカでお仕事をされていた方。
・パパガヌーシュ
(ギリシャ料理です。なすを焼き皮を剥いて、オリーブオイルとねりごま、レモン汁、クミンパウダーを加え、フードプロセッサーでとろとろにしたディップ。仕上げにパプリカパウダーとオリーブオイルを回しかける)
・クリームスピナッチ
(アメリカでよく食べられているお料理。茹でたほうれん草をバターで炒めて塩こしょうし、小麦粉をふりかけ生クリームを入れとろみをつけたもの)
・ほたてフライ

をリクエストいただきました。

野菜が苦手なパパもクリームスピナッチなら召し上がれると聞いてお作りすることにしましたが、一度も作ったことがなかったので自宅で試作して家族に試食してもらいました。ほうれん草の苦味が和らいで美味しかったです。
同様にババガヌーシュも作ってみました。バゲットに塗るととても美味しかったので、それから我が家では夏にたびたび登場するメニューになりました。

どの料理もとても喜んでくださり、ママがお皿に盛り付けて写真を撮ってくださいました。

 

サポート先で知る、海外の育児事情

サポートの際には、アメリカでの離乳食の進め方についても興味深いお話がたくさん聞けました。
たとえば、アメリカでは離乳食は市販のベビーフードを使うのが普通で、月齢毎に細かく離乳食が分類され販売されているそうです。無添加はもちろんオーガニックのものも多く、とにかく種類が豊富。スーパーの一角を全部離乳食が占めていることもあるのだとか。映画などでよく見かけるオートミールなども離乳食としてポピュラーで、赤ちゃんでも食べやすいように粒が細かく加工されているそうです。

日本でも最近は市販の離乳食の種類が増えてきましたが、まだまだ手作りが主流。一方のアメリカでは離乳食を手作りする方が驚かれるんだそうです。食は国の文化をよく表すものですが、それは離乳食から始まっているんですね。
私はもともといろいろな国の料理や食文化に興味があり、またタイやイタリアなど大抵の国の料理が好きなので、そのようなご家庭に伺う時はその国の食文化や料理についてお話を伺えるのがとても嬉しいです。

また海外旅行された際には、旅先でどんなお料理を召し上がったのかお伺いするのも楽しいです。

サポート先では、外国人の方だけではなく日本人のご家庭にもご夫婦の出身地を最初に伺って、お料理の味付けや素材の使い方などに生かすようにしています。

 

MotherRing

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ライター / 編集部 MotherRing

産前産後の家庭とサポーターをつなぐサイト「MotherRIng」の編集部です。 Mo:takeマガジンでは、サポーターさんから聞いた食のアイディアなど、家庭のごはんにまつわる様々な情報をお届けします。

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