ガンコな手足の冷え、どうにかしたい!
少しずつ春が近づいてきました。今日は暖かいな、と感じる日もあれば、冬に逆戻りしたような寒い日も。そんな季節の移ろいを肌で感じられるのも、この時期のランの楽しみですね。
寒い日の夜は特に、「走り終わっても体が冷えたまま」ということはありませんか?体温には個人差がありますが、健康的な体温とされるのは36.5℃~37.2℃。しかし、ストレスのかかりがちな現代人は体が冷えやすく、36℃未満の低体温の人も増えてきています。
体温を上げて健康に過ごすポイントは2つ。「基礎代謝の向上」と「血行」です。運動だけでなく食事を見直すことで、健康的な体温を維持できるように体が変わっていきます。
基礎代謝を上げ、血液のめぐりを良くしてくれるランナー向けの晩ごはんを、管理栄養士の監修の下、Mo:takeのヘッドシェフ坂本が考えました。ランナーはもちろん、日頃の体調管理が気になる人にもおすすめのレシピをご紹介します。
基礎代謝を上げ、血行を良くしてくれる栄養素は?
代謝を上げ、血液のめぐりを良くする食事のポイントは、
「ショウガオール」「硫化アリル」「たんぱく質」
の含まれた食材を積極的に摂ることです。
ショウガオールは、中枢神経を刺激してアドレナリンを分泌させ、代謝を高めてくれます。辛味成分の刺激で発汗作用も期待できます。
ショウガオールは、ショウガを加熱することで生まれる成分です。効果を得るためには加熱する必要があります。また、細かくなるほど効果が期待できるので、スライスよりもすりおろしで使った方がおすすめです。
硫化アリルは、血管を広げて血流を良くしてくれる効果があります。玉ねぎやねぎ、にんにくに多く含まれます。
そして、ランナーのお助け食材としてこれまでの記事にも毎回登場しているたんぱく質。実は、三大栄養素である「糖質」「脂質」「たんぱく質」の中でもっとも体温を上げる力が高いのです。たんぱく質は、肉類、魚類、卵、大豆製品、乳製品に多く含まれています。
継続的な運動とともにこれらの食材を積極的に摂ることで、代謝や血行が改善し、冷え知らずの体に近づいていきます。
ガッツリ食材を食べやすくアレンジ!「豚肉のスタミナ焼きうどん」冷え知らずの体に
ショウガ、玉ねぎ、豚肉と、冷え対策にばっちりの食材を一度に摂れる「豚肉のスタミナ焼きうどん」をご紹介します。
<材料>1名分
・うどん:1〜1.5玉
・豚肉(スライス):80g
・たまねぎ:1/4個
・ニラ:10g
・焼肉のタレ:大さじ2
・料理酒:大さじ1
・しょうゆ:小さじ1
・しょうが(すりおろし):小さじ1
・にんにく(すりおろし):小さじ1
・ごま油:大さじ1/2
・塩:少々
・卵黄:1個
・紅生姜(おこのみ):適量
・小ねぎ(おこのみ):適量
1)たまねぎを1cm幅、ニラを3cm幅に切る。豚肉は食べやすい大きさに切る。
2)焼肉のタレ、料理酒、しょうゆ、しょうが、にんにくを混ぜ合わせ、冷凍うどんを表示通りレンジで加熱する。
3)温めたフライパンにごま油を敷き、豚バラ肉を中火で炒め、色が変わってきたらたまねぎを加える。
4)しんなりしたら、解凍したうどんとニラも加えさらに炒める。※ニラは火が通りやすいので、うどんと一緒に加える。
5)2)を加え全体を絡ませながら炒め、塩、こしょうで味を整える。
6)皿に盛り中央に卵黄をのせ、お好みで紅生姜、小ねぎを散らす。
坂本シェフの一言アドバイス
「ショウガオールの効果を発揮するには、加熱したすりおろしショウガがおすすめです。そこで、焼肉のたれをベースにした合わせ調味料に、すりおろしショウガを加えました。けっこうパンチのある味付けなので、まろやかさを出したり味変できるようにと、最後に卵黄を添えているのがポイントです。
具材も、お好みで増やしていただいてOKです。具材の量を変えたり、味変したりしながらその日の気分にあった一皿にしていただければ嬉しいですね」
ランナーのための時短晩ごはんレシピ
テーマ「冷え対策」Pointまとめ
・冷え対策に効果的なのは、「ショウガオール」(ショウガ)、「硫化アリル」(玉ねぎ、にんにくなど)、「たんぱく質」(肉、魚、卵、大豆など)
・ショウガは「加熱」と「すりおろし」で効果が期待できる
・おいしさのために食感を重視。玉ねぎは大きめに切って歯触りを残す
・鍋に具材を投入するタイミングに注意。火の通りやすいニラは、うどんと一緒に最後に加える
・がっつりした味付けには、卵黄を加えてまろやかさを演出。味変にもなるので一石二鳥
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