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#ごはん盛れたから見て
2022.11.22. | 

[Vol.1]今宵も楽チン家族ご飯! ホッとできる定食が食べたいな:#ごはん盛れたから見て

料理は盛り付けがすベて!なんてことはありませんが、同じ料理でも盛り付け次第で豪華に見えることもあれば、逆にちょっと残念になってしまうことも。それだけ盛り付けって、大事ですよね。

というわけで、この企画ではあえて料理を一切せず! 盛るだけでおいしく見せ、料理を囲む人のテンションをあげてくれる“盛れる”テクニックを紹介します。

“盛る”のはもちろん、見映えが求められるケータリングや雑誌、映像などでのフードスタイリングでそのテクニックを磨いてきた、「Mo:take」ヘッドシェフの坂本英文(さかもと・ひでふみ)。さあ、盛って見せてもらいましょう!

 

今回のテーマ「子育てしながら働いているお父さん、お母さんのための『楽チン家族ごはん』!

 

仕事帰り、子どもを保育園に迎えに行った足でスーパーで買い物をして、「お腹すいたー!」と訴える子どもを前に急いで夕食を用意するのは想像以上に大変。焼くだけのピザや、ご飯の上にかけるだけのレトルトカレーも使うけど、疲れている時ほどお茶碗によそったご飯とお漬物が並ぶ、定食が食べたくなるもの。

今回は、ホッと落ち着ける感じの、だけど子どもも喜んで食べそうな定食を坂本シェフに教えてもらいます!

知っておくと日常で役立つ、キュウリの盛り方

ホッとできる定食を食べたいなあ、というリクエストを聞いて坂本シェフが選んだお惣菜は、こちらの3 品。

・鶏肉と1/2日分の緑黄色野菜の柚子あん風
・挽きたて胡椒使用!旨辛胡瓜
・金ごま香る国産ごぼうの金平

野菜たっぷりのセレクト! しかも胡瓜の漬物やきんぴらごぼうという和食の定番が入っているのいいですねえ。もう、ホッとします(笑)

メインのおかずにもゴロゴロと野菜がたっぷり入っていて言うことなし!です◎

それにしても、胡椒に“挽きたて”という枕詞をつけたり、ごまを“金ごま”と表記したり、少しでも魅力的に見せようと工夫しているネーミングが毎回楽しい。「ほほお」「なるほど」と思いながら見させてもらっています。

最初の盛り付けは、旨辛胡瓜から。シンプルなベージュのお皿を手に取り、考えています。

 

なんとなく深さのある小鉢のようなものを選ぶのかな、と思っていたら、坂本シェフはこの平皿に決定!

 

どんな風に盛り付けるのでしょうか?

「まずは土台を作ります。キュウリの緑の外側の部分と内側の色が薄い部分、両方がちゃんと見えるように載せていきましょう」

 

「土台ができたら、土台に立てかけるように盛っていきます」

 

そのまま、上から重ねるように載せていき、最後にパックの底に残ったタレを回しかけたらもう完成!

 

やっぱり、盛り付け大事ですねえ。トレーのまま食卓に並ぶのとまったく印象が違います。作らなくても、せめて盛ろう!ですね。

 

彩り豊かな緑黄色野菜、どう盛り付ける?

2品目は、鶏肉と緑黄色野菜の柚子あん風。坂本シェフが選んだお皿は、深めの鉢。胡瓜のベージュの平皿といい、この鉢といい、器の色にも落ち着きが感じられます。ほんのり統一感が感じられるのもいいですね。

 

買ってきたままだと柚子あんが固まっているので、レンジで温め、熱々に!

「パックの盛り付けも彩り豊かでキレイですよね。なので、基本そのまんまをお皿で再現できたらいいんじゃないかと思います」

 

「同じ色を一か所に固めるのではなく、全体にいろいろな色が散らばるように盛り付けましょう」と坂本シェフ。

確かに今回は、とーっても彩り豊か。

・サツマイモの黄色と紫色
・カボチャの緑色と茶色
・蓮根の白色
・ニンジンのオレンジ色
・ブロッコリーの緑色

カラフルで、楽しい気持ちになりますね。

 

薄切りのものは、ベースに立てかけるように盛り付けていきます。

 

「深さのある器だからこそ、中央を高めにした方が綺麗に見えます。高さがないと、縁に邪魔されて見栄えがしないんですよね」

なるほど!とうなずいている間に、あっという間に2品目の盛り付けも完成!

 

柚子あんが照りを出し、緑黄色野菜にツヤが出てとっても美味しそうですね!

 

今回の“盛れる”テクニックまとめ

・キュウリは外と中、両面の色が見えるように
・土台ができたら、残りのキュウリを立てかけるように
・色は一ヶ所にまとめず、全体に散りばめて
・深い器のときは、中央を高めに盛り付けよう

次回は11/24(木)に公開予定です。残るはきんぴらごぼうですが、坂本シェフのことなので、きっとそのまま”盛る”だけでは終わらないはず。どうぞ、お楽しみに!

 

ライター / 平地 紘子

大学卒業後、記者として全国紙に入社。初任地の熊本、福岡で九州・沖縄を駆け巡り、そこに住む人たちから話を聞き、文章にする仕事に魅了される。出産、海外生活を経て、フリーライター、そしてヨガティーチャーに転身。インタビューや体、心にまつわる取材が好き。新潟市出身

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