ハラリ、パラパラ。このひと手間が、雰囲気をグッと高める
前回つくった三種のお惣菜とかしわ飯を乗せたプレートを完成させていきましょう。
まずは、レンコンのきんぴらごぼうに、糸唐辛子をハラリ。
そして、お皿全体のバランスを考えて立てて斜めに並べたかしわ飯のおにぎりの上には、白ゴマをパラパラと。
文字にして見ると何てことのないひと手間ですが、これが見た目をグッと変えます。一気に本格的な雰囲気が高まったのが伝わるでしょうか。
坂本シェフだから思いつく、空豆の使い方
さて、残るはお味噌汁と、冷製おつまみ4点盛りの中の、空豆。
お味噌汁の器は……
丸くて木の温もりが心地いいお椀に決定。
「料亭のお味噌汁<蟹>」から、フリーズドライのキューブ2つを取り出し、お湯を注いでいきます。
お味噌のキューブと、蟹のキューブとに分かれているところに、料亭と銘打ってるからこそのこだわりを感じます。早くも漂ってくる蟹の風味!
さて、ここで空豆を手にした坂本シェフ。黒い部分をとり、中身をチュルンと取り出していきます。
一つだけではなく、いくつもいくつも。
この空豆を一体どうするのかと思ったら、
お味噌汁に入れていくではないですか。
「お味噌汁には、何でも合いますからね」と坂本シェフ。
確かにそうですが、空豆は思いつきませんでした(笑) 坂本シェフの発想には、いつも驚かされます。
さあ、これでモーニングプレートの完成です!
まるで、丁寧に時間をかけて作られた、大人の女性のための朝食ですよね。風情があります。
しっかりと存在感を主張した空豆があるだけで、フリーズドライのお味噌汁が料亭の一杯へと早変わりしています。
なんだか、雑誌の「温泉宿特集」などに出てきそう。黒のお皿が、高級感と落ち着きを醸し出してくれています。これが白いプレートだったら、こうはならないですね。
一口ずつ、丁寧に口に運びたくなるようなモーニングプレート。さあ、頂きましょう!
今回の“盛れる”テクニック まとめ
・きんぴらには糸唐辛子、かしわ飯には白ゴマを
・空豆は、皮を剥いてお味噌汁に入れるのもあり◎
・黒い器がシックな高級感を作り出す