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食を起点としたコト起こしの舞台裏
2023.08.03. | 

[Vol.2]「ほみカリーの百日是香日(ひゃくにちこれこうじつ)」がスタート!全国においしいカレーを届けたい/ほみカリー ほみさん、なみさん

西日暮里のスパイスカレー屋で店長を務めたほみさん。3年後に独立し、2023年春、「ほみカリーの百日是香日(ひゃくにちこれこうじつ)」をスタートさせました。「全国にオリジナルカレーを届けながら、人とのつながりを作っていきたい」と話します。同郷で親友の管理栄養士、なみさんもほみさんをサポート。7回目のポップアップとなる「ほみカリーの百日是香日withなみ」@SWITCH STAND HATSUDAIでは、スパイス弁当とスープの販売に挑戦しました。

ついに始動した「ほみカリーの百日是香日」。1歩目は谷中から

−−2023年春、念願だった「ほみカリーの百日是香日(ひゃくにちこれこうじつ)」がスタートしました。

ほみさん:はい。独立後、「ほみカリーの百日是香日」という看板を掲げ、地元、香川県でお店を持つことを目標に”百”回の間借り営業やイベントを始めました。オレンジ色の看板は独立するときにまHAGISOスタッフからプレゼントしていただいたものです。初回はG.Wに谷中のHAGISOで、2回目は、初回にたくさんの野菜を提供してくださった横田農場さんがある埼玉県小川町で、3、4回目は島根県松江市で、5、5回目は再び都内で開催させていただき、初台で7回目となります。

 

−−地元でお店を持とうと思ったきっかけは?

ほみさん:地元の高松に「SANRINSHA」(2022年閉店)というデザイン雑貨屋さんがあって高校生の頃からよく通っていました。そこは、自然と人が集まる場所で、いつのまにか人のつながりが広がっていく様子を見ながら、「私もいつか、地元で人と人をつなげられるようになれたら」と思うようになったんです。

 

「百」は自分への道しるべ。大学からの親友、なみさんが歩みに寄り添う

−−百回にこだわったのはなぜでしょうか?

ほみさん:フリーランスなので、何も決めずに始めるのが不安だったんです。本来の目的を忘れないために、「百」と目標を明確にすることで、自分にはっぱをかけている感じですね。それに、「百」という数はキャッチーで一つの区切りになりそうだなと。言霊(ことだま)を信じているので、「香川でお店を開きたい」とはっきり言葉に出すようにしています。それを聞いた方に、ご縁をつなげていただく機会も増えるかもしれません。

 

−−百日是香日は全国さまざまな場所で実施していますが、どうしてでしょうか?

ほみさん:「ほみカリーがあるからあの土地に行ってみよう」というふうに、旅のきっかけになれたら嬉しいな、と思ったんです。旅をすると、行った先に知り合いの知り合いがいることもあるじゃないですか。ああいうのもおもしろいなと。私も島根県や小川町で同じようなことがあって、感動しました。

 

−−初台では、管理栄養士のなみさんとのコラボレーションと伺いました。

ほみさん:なみは同じく香川県出身で、大学の同級生なんです。軽音部で一緒だったのが仲良くなったきっかけです。

 

なみさん:私は、大学で菅理栄養士の資格を取得しました。ほみがカレー屋さんでアルバイトを頑張っていた姿もずっと見てきたんですよ。就活の頃は、大学生活を過ごした広島で働こうと思っていたので、広島の食品メーカーに入社したんです。でも、大学4年に就活が終わってからの自由な時間に、アルバイト先のイベントに参加したり、改めて将来を考えたりする中で、東京に行きたくなったんです。それで、就職した会社の東京配属を希望して、ほみとほぼ同じタイミングで上京しました。今もその会社で会社員として働いています。

 

なみさんとのコラボで初のスパイス弁当に挑戦。オフィス街にワクワクと栄養を

−−7回目となるSWITCHSTAND HATSUDAIでのイベントについて教えてください。

ほみさん:管理栄養士のなみとのコラボレーションで、スパイス弁当とスープのセットを販売しました。なみはずっと応援してくれていましたが、今回、管理栄養士として監修をお願いしたので、イベント名も「ほみカリーの百日是香日withなみ」としています。

 

−−なみさんとはどのようにコラボレーションしているのですか。

ほみさん:まず、私が作りたいメニューを考えて、なみに相談しました。これまでは、カレーを提供してきたのですが、今回初めてスパイス弁当に挑戦したので、栄養面や色どりなどをなみに相談できて良かったです。

 

なみさん:ほみが考えるメニューは土台がしっかりしているので、アドバイスもしやすかったです。

 

−−具体的にはどのようなメニューなのですか?

ほみさん:スパイスで味付けしたお肉やお魚をメインに、旬の夏野菜をスパイス風味にアレンジしたオリジナルメニューです。その日の食材によって、おかずが替わるので、当日の看板にメニューを書いています。セットのスープは、玉ねぎのポタージュ。たっぷりの玉ねぎを豆乳で煮込んで、甘酒、クミン、シナモン、ターメリックで味を調えた、暑い時でも飲みやすいスープです。

 

−−スパイス弁当のこだわりを教えてください。

ほみさん:初台はオフィスが多い街です。働いている皆さんはお昼にしっかり野菜を摂るのが難しいのではないかと思い、野菜をしっかり入れて、スパイス感も楽しんでいただけるようにしました。イベントは毎週火曜日の開催なのですが(記事掲載時点では既に終了しています)、火曜日は週の前半で、まだまだエンジンがかかっていない方も多いですよね。そんな方にもちょっとわくわくして欲しいなと、彩りも鮮やかにしました。

 

次回は8/8(火)に公開予定です。

取材に伺った日は、初台でのイベント初日でした。初日を終えた感想や、「ほみカリーの百日是香日」の今後の予定についてもお聞きします!

 

– Information –
カレーイベント「ほみカリーの百日是香日」は不定期に開催中。
開催日時、場所はインスタグラムでお知らせします!

Instagram:ほみカリーの百日是香日

 

プロフィール

ほ み(右)
本名:田頭美穂。香川県出身。地元香川県でのお店をオープンすることを目標に百回の間借り営業やイベントに挑戦しています。

な み(左)
本名:井上奈美。香川県出身。管理栄養士。食の大切さを伝えるためにデザインの力でできることを考え、ほみさんとともに活動中。

ライター / 黒澤 真紀

愛媛県生まれ。5年間の都内学習塾勤務を経て、2011年にフリーライターに転身。ウェブや雑誌のインタビュー記事、教材や試験問題の作成や小論文の添削などを担当する。高校生と中学生の息子とのおしゃべりが大好き。

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